こんにちは。千葉です。
今日は前置きなしで書いた記事の紹介をば。
●【速報】新国立劇場「魔笛」開幕レポート
新国立劇場2016年最初の公演に伺い、このようなレポートを書きましたよ。文中に書いた通り、一幕では硬さからくる全体のアンサンブルに座りの悪さが気になる部分もありましたが(特に挙げるなら、掛け合いのテンポ感が揃わなかった感あり)、これは慣れの問題かとも思われました、二日目以降は如何でしょうか>聴かれた方。
指揮のパーテルノストロはとくにテンポを動かしてどうのこうのというタイプではなく、アンサンブルをきっちりグリップして、運転に例えるなら適度に刺激的な範囲で安全にドライヴを楽しむタイプかなと思われました。力業で聴き手を振り回すタイプではない、と言いますか。そして東京交響楽団は指揮者を無視して暴走したりはしないタイプのオーケストラですから、お互いに待ちに入ってしまって様子見感があったのは惜しい。とはいえそういう顔合わせ故に、前半より後半に、互いのグリップ感が掴めてからの音楽に多く美点がありました(という話も記事に書いています)。
なんというか、共演回数を重ねればマエストロのまた違う顔が見えそうにも思います、どこかシンフォニーコンサートで呼びませんか?(笑)
キャスト勢で、記事中で触れなかった皆さんのうちでは「モーツァルトってテノールが嫌いなのかなあ、と彼のオペラを聴くといつも思ってしまう千葉です故、今回は言及しにくかったですごめんなさい(ドン・オッターヴィオでなくてよかったと言えなくもない)、タミーノの鈴木准」「アンサンブルが落ちついてからの短い出番で美味しいところを持って行ってしまったのはちょっとずるい、パパゲーナの鷲尾麻衣」ご両名(敬称略)についてはここで拍手を贈らせていただきます(笑)。
*************
記事の中で、この演出が直球勝負であることに肯定的に言及しておりますことについて一言補足を。
こと「魔笛」について、その昔オペラを聴き始めたころに調べた時期に読んだ本には「混乱した筋書き」「フリーメーソンが」などなど、いつも同じことが書かれていました。で、実際に最初に見た「魔笛」はアルノルト・エストマン指揮のもの、当時はレーザーディスクでした(遠い目)。
これが原体験だったから、とは言いませんけど、考えて考えてその挙句にたとえば「家族の再生の物語」みたいな単語に回収されてしまうような小利口な舞台(あまり言いたくはないけどラトル&ベルリン・フィル他の舞台はその傾向だった)よりは、「シカネーダー一座の歌芝居」を見せてもらうほうが千葉は好きです。猥雑でデタラメで、基本的に収拾ついてないお話の、楽しめるところを受け手それぞれがかってに楽しんじゃう作品なんじゃないかなって思ってるんですよ、身も蓋もない言い方をすれば。要約できない、整理しきれない部分があるから面白い、そこが「魔笛」と、いわゆるダ・ポンテ三部作との違いじゃないかなって。そういうことを書く機会もまたあるだろうと思ってはいますが、とりあえず概略だけ。
そこでこの上演ですが、千葉が行った日にも高校生がまとまって来場されていたように入門に最適だと思いますし、作品がそもそもどういうものであるかを示すプロダクションには入門だけにとどまらない価値がある、とみなす次第ですよ。もちろん、面白いものなら読み替えだって歓迎しますけど、その読みが妥当でなければちょっと辛い。この辺の話は突っ込むと長くなるので機会がありましたらまた。
でこのプロダクションに戻ると、作品本来の姿を示してあればこそ、「プロダクションが豪華すぎて外に出せない」のが惜しいなって思えるんです。せっかくの国の施設なのだから、この良プロダクションで各地に巡業できたりすればより新国立劇場がもっと認知されるだろうに、各地の劇場にはあのような機構がない。絶対にない(笑)。
前にも何度か書いていますが、千葉が最初に会場で見たオペラは、ブルノのオペラの引っ越し公演で「ドン・ジョヴァンニ」でした。これはもうシンプルな大道具いくつかしかなかったはず、演出も至ってシンプル(というか「出入りは台本通り、それ以外は歌手任せじゃないか」と今見たら思うはず)。
そんな舞台ではゴージャスとか祝祭とか、あまり千葉が言及しない方向の(笑)オペラのイメージからは離れてしまうけど、でも「ちゃんとオペラを見たよ」って経験は間違いなくできる。そのときに、その舞台を提供しているのが●×だった、という記憶ってけっこう大事なものだと思うんですね。だから、新国も何かの形で国内巡業ができればそのあたり、いろいろといいことがあると思うんですけど如何かしらん。
(オフ・ブロードウェイ的に、プレミエ前にセミステージ上演とかあってもいいかも。アンサンブルの熟成によさそうですし。あとは休演日にアンダスタディチームによるコンサート形式上演とかも。あともう一個、METみたいなネット配信は無理でも、映画として各地の公共施設で上映会とかできないかな?とかなんとか。)
そんな風にちょっと前まで地方にいた千葉としては思う次第ですよ。
記事を書いた時点でもう楽日の公演は完売でしたのでこれから見に行くのはチケットを買ってある方だけとなりますが、是非皆さまが上演を楽しまれますよう、いい公演となりますよう。
2016年1月29日金曜日
2016年1月17日日曜日
1月は2016年イブとのだめ、シャイー、そして、ブーレーズ…
こんにちは。千葉です。
いつものやつ、ギリですがなんとか放送前にアップしますよ。前置きなし。
*************
さてと、前週のニューイヤーコンサート再放送は華麗にスルー(旧い)させていただきましたが、2016年のプレミアムシアターの紹介もしていきますよ。いろいろあって「広報的なお手伝いがんばろう」って気持ちでもありますし。共存共栄、レッツウィンウィンですよ!(その物言いはどうか)
●1月18日(月)【1月17日(日)深夜】午前0時20分~4時20分
・小曽根 真&ニューヨーク・フィル ニューイヤーズ イブ
・のだめと千秋のハーモニー
新年最初のプレミアムシアターは(しつこい)ニューヨーク・フィルハーモニックのジルベスターコンサート。ってか英語圏だと「ニューイヤーズ・イブ」コンサートなんですね、ふむ。来年からでも、二番煎じ感を避けるのに使ってもいいかもですよ?(やはりテンションがおかしい)ゲストとして小曽根真を招いたアラン・ギルバートとNYPが、それでもやっぱりオペレッタ曲メインになるのね、むむむ。
なお、会場のデヴィッド・ゲフィン・ホールはかつてエイヴリー・フィッシャー・ホールと呼ばれていたところであります。
そして番組後半は昨年末に記事でも紹介しましたが、映画「のだめカンタービレ 最終楽章」名曲選です。ブームのときにほしかった企画ですよ、ほんと。今からでも遅くはないと思いたいけど果たしてどうか。
少し思い出してください、YouTubeにはかつて投稿できる動画の時間制限があったことを。そして今のようには公式の、権利的に問題のない拡散可能な映像配信はほぼなかったことを。
昔はこうやって「どうせなら全曲聴いてみてよ!」ってできなかったんす。ちなみにこれはイヴァン・フィッシャー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏ですよ。
だから当時は聴いてみようと思った人たちに、企画CDなどの商いを紹介するしかなかった。まだクラシックを楽しめるかどうかわかってない人たちに、作中で出てくる音楽がどんなものかをフルサイズで知らせることなく、いきなり商業に結びつけた活動になってしまっていたことは、いくら千葉がクラシックがいいものだと認識していても、いささか無茶でした。
考えてみてください、たとえば「現物」のフェルメールはなかなか見られなくてもポスターや書籍、ネットなどで概要程度なら見ることができる、そこから「現物」への欲望が起動するでしょう、フェルメールに触れた人にとって本物の欲望が。しかしクラシックはどうか。音楽の授業で聴いた、CMやドラマ、映画で少し聴いた、くらいのところから欲望が起動すること、ほとんどないと思うので。
フックはいろんなところにある、でもその先に進むための手助けはいつもない。思うに、普及云々の議論はこの辺りに起点を作ってやらないと拙い気がしている次第だよ。この話、長くなるから本日ここではアウトラインだけ。というかそんな大きいお題に取り組める日が来るのでしょうか。
※追記。まず、電子番組表の変更のため録画予約は開始せず(いちおう演奏が始まる前に気がついた)、降雪のため録画は途中で終わっておりました。ダメだこりゃ(笑)。
●1月25日(月)【1月24日(日)深夜】午前0時~
・ミラノ・スカラ座2015/16シーズン開幕公演 ヴェルディ:歌劇『ジャンヌ・ダルク』
・ドキュメンタリー ジャーニー・オブ・ライフ ~指揮者シャイーとその音楽~
・シャイー指揮 ゲヴァントハウスのマーラー 交響曲第4番【5.1サラウンド】
さあ気分を変えて。この週は好きなリッカルド・シャイー祭りです。イヤッホウ!(気分変えすぎ)
今年のミラノ・スカラ座シーズン開幕公演は、なんでも「演出家がカーテンコールでシャイーにかまってもらえなくて悪態をついたら音声が拾われ」て話題になったのだとか(笑)。幸い、上演自体は好評で、果たしてこの先シャイーと演出家の関係がどうなのかはわかりませんけれど、この放送も楽しめることでしょう。ジャアアアンヌウウウ(キャスターの旦那的に読んでね!)にアンナ・ネトレプコですよ。2015年12月7日の上演です。
そしてドキュメンタリー「ジャーニー・オブ・ライフ ~指揮者シャイーとその音楽~」は2014年 ドイツの制作、当時は「もっとゲヴァントハウスにいてくれる」と思ってただろうな…と少しく不憫には思うけれど、貴重な記録です。ありがたいありがたい。
そして最後のマーラーの交響曲第四番は、ソフト化されている一連のゲヴァントハウスとのマーラーから、再放送なのかな?手元に第五番しかないのでこれまたありがたいありがたい。2012年の演奏です。
●2月1日(月)【1月31日(日)深夜】午前0時20分~
・ピエール・ブーレーズをしのんで
追憶のブーレーズ ~現代音楽の巨匠をしのぶ~
ピエール・ブーレーズ IN ルツェルン
ピエール・ブーレーズ指揮 グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団演奏会
ブーレーズの逝去については、いま記事を書いている最中なのでその紹介の際にでも個人的に思うところは書きますよ。私淑した、としか言い様がないマエストロ(千葉がその昔、アマチュア指揮者をやれたのは、バーンスタインとブーレーズのおかげでしたから)がまたひとり現世を去られて、ただ頭を垂れるのみ、というのが正直な気持ちではあります。
前半はルツェルン音楽祭での演奏とインタヴューで編まれたドキュメンタリ(おそらくソフト化されているもの)、後半は最後の来日公演から、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団とのサントリーホールでの演奏会です。たしかこれ、両陛下ご臨席だったんじゃなかったかなあ…(遠い目)2003年4月21日の演奏会です。
たぶんこれが前半のものかなと。
※冒頭に「追憶のブーレーズ ~現代音楽の巨匠をしのぶ~」というコーナーが追加されております。野平一郎、藤倉大とゆかりの人びとが出演して生前のブーレーズについて話してくれる、というところでしょうか。
*************
最後に公共放送様お願いです、フェスティヴァルの主役であり司祭であり裁判官でもあった彼の逝去により歴史となった「ブーレーズ・フェスティバル」のすべてを再放送してはいただけないでしょうか。記憶ではかなりの演奏会がFM、BSに教育テレビで放送されたはず、あれが公共放送自慢の音声映像で届けられることには意味があると思うのです、とあのイヴェントのおかげで20世紀音楽に対して耳と心が開いたと自認するところの私からお願いさせていただきます。是非。
いつものやつ、ギリですがなんとか放送前にアップしますよ。前置きなし。
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さてと、前週のニューイヤーコンサート再放送は華麗にスルー(旧い)させていただきましたが、2016年のプレミアムシアターの紹介もしていきますよ。いろいろあって「広報的なお手伝いがんばろう」って気持ちでもありますし。共存共栄、レッツウィンウィンですよ!(その物言いはどうか)
●1月18日(月)【1月17日(日)深夜】午前0時20分~4時20分
・小曽根 真&ニューヨーク・フィル ニューイヤーズ イブ
・のだめと千秋のハーモニー
新年最初のプレミアムシアターは(しつこい)ニューヨーク・フィルハーモニックのジルベスターコンサート。ってか英語圏だと「ニューイヤーズ・イブ」コンサートなんですね、ふむ。来年からでも、二番煎じ感を避けるのに使ってもいいかもですよ?(やはりテンションがおかしい)ゲストとして小曽根真を招いたアラン・ギルバートとNYPが、それでもやっぱりオペレッタ曲メインになるのね、むむむ。
なお、会場のデヴィッド・ゲフィン・ホールはかつてエイヴリー・フィッシャー・ホールと呼ばれていたところであります。
そして番組後半は昨年末に記事でも紹介しましたが、映画「のだめカンタービレ 最終楽章」名曲選です。ブームのときにほしかった企画ですよ、ほんと。今からでも遅くはないと思いたいけど果たしてどうか。
少し思い出してください、YouTubeにはかつて投稿できる動画の時間制限があったことを。そして今のようには公式の、権利的に問題のない拡散可能な映像配信はほぼなかったことを。
昔はこうやって「どうせなら全曲聴いてみてよ!」ってできなかったんす。ちなみにこれはイヴァン・フィッシャー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏ですよ。
だから当時は聴いてみようと思った人たちに、企画CDなどの商いを紹介するしかなかった。まだクラシックを楽しめるかどうかわかってない人たちに、作中で出てくる音楽がどんなものかをフルサイズで知らせることなく、いきなり商業に結びつけた活動になってしまっていたことは、いくら千葉がクラシックがいいものだと認識していても、いささか無茶でした。
考えてみてください、たとえば「現物」のフェルメールはなかなか見られなくてもポスターや書籍、ネットなどで概要程度なら見ることができる、そこから「現物」への欲望が起動するでしょう、フェルメールに触れた人にとって本物の欲望が。しかしクラシックはどうか。音楽の授業で聴いた、CMやドラマ、映画で少し聴いた、くらいのところから欲望が起動すること、ほとんどないと思うので。
フックはいろんなところにある、でもその先に進むための手助けはいつもない。思うに、普及云々の議論はこの辺りに起点を作ってやらないと拙い気がしている次第だよ。この話、長くなるから本日ここではアウトラインだけ。というかそんな大きいお題に取り組める日が来るのでしょうか。
※追記。まず、電子番組表の変更のため録画予約は開始せず(いちおう演奏が始まる前に気がついた)、降雪のため録画は途中で終わっておりました。ダメだこりゃ(笑)。
●1月25日(月)【1月24日(日)深夜】午前0時~
・ミラノ・スカラ座2015/16シーズン開幕公演 ヴェルディ:歌劇『ジャンヌ・ダルク』
・ドキュメンタリー ジャーニー・オブ・ライフ ~指揮者シャイーとその音楽~
・シャイー指揮 ゲヴァントハウスのマーラー 交響曲第4番【5.1サラウンド】
さあ気分を変えて。この週は好きなリッカルド・シャイー祭りです。イヤッホウ!(気分変えすぎ)
今年のミラノ・スカラ座シーズン開幕公演は、なんでも「演出家がカーテンコールでシャイーにかまってもらえなくて悪態をついたら音声が拾われ」て話題になったのだとか(笑)。幸い、上演自体は好評で、果たしてこの先シャイーと演出家の関係がどうなのかはわかりませんけれど、この放送も楽しめることでしょう。ジャアアアンヌウウウ(キャスターの旦那的に読んでね!)にアンナ・ネトレプコですよ。2015年12月7日の上演です。
そしてドキュメンタリー「ジャーニー・オブ・ライフ ~指揮者シャイーとその音楽~」は2014年 ドイツの制作、当時は「もっとゲヴァントハウスにいてくれる」と思ってただろうな…と少しく不憫には思うけれど、貴重な記録です。ありがたいありがたい。
そして最後のマーラーの交響曲第四番は、ソフト化されている一連のゲヴァントハウスとのマーラーから、再放送なのかな?手元に第五番しかないのでこれまたありがたいありがたい。2012年の演奏です。
●2月1日(月)【1月31日(日)深夜】午前0時20分~
・ピエール・ブーレーズをしのんで
追憶のブーレーズ ~現代音楽の巨匠をしのぶ~
ピエール・ブーレーズ IN ルツェルン
ピエール・ブーレーズ指揮 グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団演奏会
ブーレーズの逝去については、いま記事を書いている最中なのでその紹介の際にでも個人的に思うところは書きますよ。私淑した、としか言い様がないマエストロ(千葉がその昔、アマチュア指揮者をやれたのは、バーンスタインとブーレーズのおかげでしたから)がまたひとり現世を去られて、ただ頭を垂れるのみ、というのが正直な気持ちではあります。
前半はルツェルン音楽祭での演奏とインタヴューで編まれたドキュメンタリ(おそらくソフト化されているもの)、後半は最後の来日公演から、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団とのサントリーホールでの演奏会です。たしかこれ、両陛下ご臨席だったんじゃなかったかなあ…(遠い目)2003年4月21日の演奏会です。
たぶんこれが前半のものかなと。
※冒頭に「追憶のブーレーズ ~現代音楽の巨匠をしのぶ~」というコーナーが追加されております。野平一郎、藤倉大とゆかりの人びとが出演して生前のブーレーズについて話してくれる、というところでしょうか。
*************
最後に公共放送様お願いです、フェスティヴァルの主役であり司祭であり裁判官でもあった彼の逝去により歴史となった「ブーレーズ・フェスティバル」のすべてを再放送してはいただけないでしょうか。記憶ではかなりの演奏会がFM、BSに教育テレビで放送されたはず、あれが公共放送自慢の音声映像で届けられることには意味があると思うのです、とあのイヴェントのおかげで20世紀音楽に対して耳と心が開いたと自認するところの私からお願いさせていただきます。是非。
2016年1月15日金曜日
書きました:ブリテンの「戦争レクイエム」
こんにちは。千葉です。
更新が不安定で申し訳ないです。2016年はもっとまともに紹介していけるようにがんばります(島村卯月さんのように←フラグ)。
さて、もう本日からの公演になるので急ぎご紹介だけ。
●ハーディング&新日本フィル、「戦争レクイエム」に挑む ~リハーサル初日取材レポート!
新日本フィルハーモニー交響楽団様に取材させていただいて、オーケストラとのリハーサル初日を拝見してきまして、そのレポートと併せてブリテンの大作についてのご紹介をしております。
なお、少しだけ「解題」でもないのですが。
タイトルの「挑む」は「(最高の演奏に)」が字数の関係で入らなかったものです。その昔、作曲者自身が望んだメンバーにより録音がされて以来、「戦争レクイエム」の演奏は実演・録音ともに常にその録音と比べられる運命にあるわけで。そんなことは英国人としてご存知のはずのハーディングがこの曲を演奏することに、挑戦の要素がないとも思えませんでしたし。
記事に書いた通り、初日のリハーサルは大枠を作ることに目的があります。なにより今回の場合声楽陣は不在だから音響的には詰めようがない。そんな中でどうまとめてくるのかな、と興味深く拝見して来て、個人的な感触は「詰めがうまく行けば…!」というものです。
文中には書かなかったことでは「五連符の扱いには何度か注意を促している(16分音符にならないように、と。引きずり、しかし確実に前に進むように演奏させていた)」「オッフェルトリウムのフーガを”スウィング”させようとしていた(ここは時間切れ、というか翌日以降の合わせポイントだったかと思われる)」などなど。
今日演奏を聴かれる方はぜひ劇的なレクイエムをお楽しみあれ、明日聴かれる方は時間があれば文中に挙げたいくつかの映像作品で第一次世界大戦の雰囲気を感じて予習されたし。文中に挙げなかったやつならキューブリックの「突撃」がいいっすね(WWIもの大好き)。
では今回はひとまずこれにて、ごきげんよう。
更新が不安定で申し訳ないです。2016年はもっとまともに紹介していけるようにがんばります(島村卯月さんのように←フラグ)。
さて、もう本日からの公演になるので急ぎご紹介だけ。
●ハーディング&新日本フィル、「戦争レクイエム」に挑む ~リハーサル初日取材レポート!
新日本フィルハーモニー交響楽団様に取材させていただいて、オーケストラとのリハーサル初日を拝見してきまして、そのレポートと併せてブリテンの大作についてのご紹介をしております。
なお、少しだけ「解題」でもないのですが。
タイトルの「挑む」は「(最高の演奏に)」が字数の関係で入らなかったものです。その昔、作曲者自身が望んだメンバーにより録音がされて以来、「戦争レクイエム」の演奏は実演・録音ともに常にその録音と比べられる運命にあるわけで。そんなことは英国人としてご存知のはずのハーディングがこの曲を演奏することに、挑戦の要素がないとも思えませんでしたし。
記事に書いた通り、初日のリハーサルは大枠を作ることに目的があります。なにより今回の場合声楽陣は不在だから音響的には詰めようがない。そんな中でどうまとめてくるのかな、と興味深く拝見して来て、個人的な感触は「詰めがうまく行けば…!」というものです。
文中には書かなかったことでは「五連符の扱いには何度か注意を促している(16分音符にならないように、と。引きずり、しかし確実に前に進むように演奏させていた)」「オッフェルトリウムのフーガを”スウィング”させようとしていた(ここは時間切れ、というか翌日以降の合わせポイントだったかと思われる)」などなど。
今日演奏を聴かれる方はぜひ劇的なレクイエムをお楽しみあれ、明日聴かれる方は時間があれば文中に挙げたいくつかの映像作品で第一次世界大戦の雰囲気を感じて予習されたし。文中に挙げなかったやつならキューブリックの「突撃」がいいっすね(WWIもの大好き)。
では今回はひとまずこれにて、ごきげんよう。
2015年12月13日日曜日
12月は「意外な演出家&オペラ」
こんにちは。千葉です。
例によってギリギリになってしまったので今回は前振りはございません。あしからず。
*************
ということでさっそく参りましょう、NHK BSのプレミアムシアター、12月の予定です。と言っても今月は二回しかない。年末は特別編成なので27日深夜の分が潰れちゃうんですね。なにか他に素敵なコンサートとかオペラの放送はないのかなあ(チラチラッ)。
イヤミはこの辺で(シェー!←おい)、さくっとご紹介を。
●12月14日(月)【12月13日(日)深夜】午前0時10分~4時45分
・野田秀樹演出 歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~【5.1サラウンド】
・ドキュメンタリー『きよしこの夜 ~世界をひとつにした歌~』(2014年 イギリス)
前半は日本各地で上演された今年の話題作、野田秀樹演出 歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~を10月24日、東京芸術劇場での公演で。
日本語とイタリア語が混在する独特な作り、どんな感じなのかしらとツアー中から気になっていたのでようやく見られることにひと安心ですよ(笑)。
そしてこれは宮城県の名取公演のための野田秀樹へのインタヴュー、気になる方はぜひチェックを。
番組後半はちょっと内容が読めません。「きよしこの夜 ~世界をひとつにした歌~」というドキュメンタリー、だそうで。
●12月21日(月)【12月20日(日)深夜】午前0時10分~3時55分
・ウディ・アレン演出 歌劇『ジャンニ・スキッキ』【5.1サラウンド】
・ドキュメンタリー ウディ・アレンの『ジャンニ・スキッキ』~その舞台裏~(2015年 ドイツ)
・プロムス2015 バーンスタインのミュージカル・ガラ ~没後25周年記念~【5.1サラウンド】
この週も演出が売りのオペラ、ということになりますね。日本の演出家代表が野田秀樹なら、アメリカからはウディ・アレンが参戦ですよ!(地上波っぽいアオリ)。
ロサンゼルスオペラはちゃんと三部作として上演したようなんだけど、この日放送されるのは「ジャンニ・スキッキ」のみ。まあ、三部作は滅入るから仕方ないかなあ。「外套」はただのヴェリズモをプッチーニが無駄に上手にやってる分気分悪いし、「アンジェリカ」は辛気臭いし(笑)。ちなみにこの舞台、ジャンニ・スキッキ役がドミンゴだったりするそうとうな豪華版であります(っていうか彼はロサンゼルス・オペラの芸術監督)。ちなみにこんな感じの舞台ですよ。
その後にドイツで制作されたこの上演についてのドキュメンタリーがあり。
その後にこの日はもう一本、再放送じゃないやつを(イヤミはやめなさい←シェー!←もういいから)。今年のプロムスで上演された「バーンスタインのミュージカル・ガラ」として、初期の「ピーターパン」から最後のミュージカル「ペンシルバニア通り1600番地」まで、なかなか目配りのいいプログラムでありますよ。厳密にはオペラに区分される作品(「タヒチ島の騒動」)や、ミュージカルではない映画のサウンドトラックから編成された作品(「波止場」からの交響組曲、映画はよくBSジャパンとかで吹替版を放送してますよ)もありますが、細かいことはいいんだよ!(笑)実際の舞台はこんな感じ。
やりますね(笑)。指揮のジョン・ウィルソンは自ら編成した団体、映画音楽やミュージカルなどを自分で編曲して指揮もする才人、プロムスにはもう常連になりつつある模様。10月5日の公演ということです。
*************
ざっと見てみたら、来月はまたあのニューイヤーをわざわざ深夜枠で再放送するんだよなあ…なにか他に(以下略、イヤミもシェーも略←……)。
ともあれすみません、遅くなりましたが今月はこの二回ですよ、ということで。ではまた、ごきげんよう。
例によってギリギリになってしまったので今回は前振りはございません。あしからず。
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ということでさっそく参りましょう、NHK BSのプレミアムシアター、12月の予定です。と言っても今月は二回しかない。年末は特別編成なので27日深夜の分が潰れちゃうんですね。なにか他に素敵なコンサートとかオペラの放送はないのかなあ(チラチラッ)。
イヤミはこの辺で(シェー!←おい)、さくっとご紹介を。
●12月14日(月)【12月13日(日)深夜】午前0時10分~4時45分
・野田秀樹演出 歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~【5.1サラウンド】
・ドキュメンタリー『きよしこの夜 ~世界をひとつにした歌~』(2014年 イギリス)
前半は日本各地で上演された今年の話題作、野田秀樹演出 歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~を10月24日、東京芸術劇場での公演で。
日本語とイタリア語が混在する独特な作り、どんな感じなのかしらとツアー中から気になっていたのでようやく見られることにひと安心ですよ(笑)。
そしてこれは宮城県の名取公演のための野田秀樹へのインタヴュー、気になる方はぜひチェックを。
番組後半はちょっと内容が読めません。「きよしこの夜 ~世界をひとつにした歌~」というドキュメンタリー、だそうで。
●12月21日(月)【12月20日(日)深夜】午前0時10分~3時55分
・ウディ・アレン演出 歌劇『ジャンニ・スキッキ』【5.1サラウンド】
・ドキュメンタリー ウディ・アレンの『ジャンニ・スキッキ』~その舞台裏~(2015年 ドイツ)
・プロムス2015 バーンスタインのミュージカル・ガラ ~没後25周年記念~【5.1サラウンド】
この週も演出が売りのオペラ、ということになりますね。日本の演出家代表が野田秀樹なら、アメリカからはウディ・アレンが参戦ですよ!(地上波っぽいアオリ)。
ロサンゼルスオペラはちゃんと三部作として上演したようなんだけど、この日放送されるのは「ジャンニ・スキッキ」のみ。まあ、三部作は滅入るから仕方ないかなあ。「外套」はただのヴェリズモをプッチーニが無駄に上手にやってる分気分悪いし、「アンジェリカ」は辛気臭いし(笑)。ちなみにこの舞台、ジャンニ・スキッキ役がドミンゴだったりするそうとうな豪華版であります(っていうか彼はロサンゼルス・オペラの芸術監督)。ちなみにこんな感じの舞台ですよ。
その後にドイツで制作されたこの上演についてのドキュメンタリーがあり。
その後にこの日はもう一本、再放送じゃないやつを(イヤミはやめなさい←シェー!←もういいから)。今年のプロムスで上演された「バーンスタインのミュージカル・ガラ」として、初期の「ピーターパン」から最後のミュージカル「ペンシルバニア通り1600番地」まで、なかなか目配りのいいプログラムでありますよ。厳密にはオペラに区分される作品(「タヒチ島の騒動」)や、ミュージカルではない映画のサウンドトラックから編成された作品(「波止場」からの交響組曲、映画はよくBSジャパンとかで吹替版を放送してますよ)もありますが、細かいことはいいんだよ!(笑)実際の舞台はこんな感じ。
やりますね(笑)。指揮のジョン・ウィルソンは自ら編成した団体、映画音楽やミュージカルなどを自分で編曲して指揮もする才人、プロムスにはもう常連になりつつある模様。10月5日の公演ということです。
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ざっと見てみたら、来月はまたあのニューイヤーをわざわざ深夜枠で再放送するんだよなあ…なにか他に(以下略、イヤミもシェーも略←……)。
ともあれすみません、遅くなりましたが今月はこの二回ですよ、ということで。ではまた、ごきげんよう。
2015年12月5日土曜日
書きました:片山杜秀が、黛敏郎と「金閣寺」を大いに語る
こんにちは。千葉です。
諸般の事情から記事のご案内も滞りがちで申し訳ないです。ガンバリマス(どこかの目が死んでる島村さん風に)。
本日、そして明日と上演されるオペラの記事はちょっと無理して紹介しておきます。手元不如意故千葉は行けませんけど、行かれる方がこの作品を骨の髄までお楽しみになるためのお手伝いになりますように。
●片山杜秀が、黛敏郎と「金閣寺」を大いに語る
神奈川県民ホールで上演される黛敏郎の大作、歌劇「金閣寺」の関連企画として行われた音楽講座の全力レポートです。片山杜秀さん、現物もあんななのかしら…(ご無礼)という興味半分で伺って、あまりの面白さと情報量にこんな入魂のレポートになってしまったという(笑)。
レポートには書き入れなかった小ネタを二つ。
「当日隣り合わせた、当然存じあげない妙齢の女性が休憩中に「これ面白いわね!」と楽しげに話しかけてきたくらい講義は面白かった」
「逆側のお隣には一柳慧氏がいらした」
どちらも説明無用ですね(笑)。
*************
で、これはもう完全に記事としてお出ししにくい個人的な見解なのでこっちにざっくりと書きましょう。とか書きながら「時間が作れればこっちを「Side B」的な位置づけでいろいろと作れるかもな」とか思ったりしてしますよ。
この作品、片山講義でも「金閣寺を表すモティーフは、冒頭合唱が”金閣寺”と歌うところで示される六音」である旨指摘されていまして、その後唯一の録音である岩城宏之の日本初演盤を聴きこむうち、「これはもしかして、ベルクの「ヴォツェック」的な、器楽的変奏で”タイトルロール”を示すやりかたを試したのか?」という疑問がわきまして。
そんな疑惑(笑)を抱いて聴きこめば他にも気になるんですよドイツ・オペラ的な手口が。演出の田尾下哲がはじめ引っかかりを感じたという「尺八演奏」の場面、あれは「ジークフリート」の草笛的にも思えるし、なにより最終的なカタストロフが炎上ということでついちょっと「神々の黄昏」を想起しなくもない。だって最後、台本ではマッチじゃなくて薪を持って金閣寺に行くんですよ主人公。そこでお馬さんを呼んでいたら完璧でしたね(嘘)。え?燃やす前に話は終わるじゃないか、ですか?たしかに劇中ではこれから燃やしに行く場面で終わっているけれど、音楽はもうこれ以上温度が上がらないくらい高まっちゃってるわけで、あれ以上の終わらせ方は難しいのではないかしらん。
三島の小説は事後の脱力感を伴うアンチクライマックスで終わるので、このオペラとはかなり方向が違う。映画「炎上」は外枠として刑事事件化された金閣炎上を用意しているから、三島の小説より後まで描かれたかっこう。
対して、オペラの台本では行為に至るプロセスについて、片山氏が言っていたとおり比較的シンプルに追い詰めて行くサスペンスがメインとなるドラマであります。冒頭で示された問、「彼は現代の英雄たりうるか?」に対して行動を持って答えとする、というのはオペラの制作年代が1970年代であることを思うと、その答えはなにか袋小路の先進国テロ時代を思わせられる行動主義、決断主義でありますけれど。その時代にあえて、ロマン派的ドイツ・オペラを作ってしまった黛の底意たるや如何。とか、感がてしまった次第でありますよ。
とりあえずこんなところかな、行かれる方は是非楽しんでくださいね、千葉の分まで。あはははは。
*************
そうそうそう。最後に一つ。金閣寺モティーフが六音で作られたのは、その変容を形式にはめて作りやすいから、というのがメインの理由だろうなと思います。前述のベルクへの連想は明らかにそこから来ていますし(「ヴォツェック」のパッサカリア参照)。
でも気づいてしまったんです、金閣寺は鹿苑寺、ろくおんじだった、って。お後がよろしいようで(投げ込まれる石、中身の入ったペットボトルを見もせずに退場)。
諸般の事情から記事のご案内も滞りがちで申し訳ないです。ガンバリマス(どこかの目が死んでる島村さん風に)。
本日、そして明日と上演されるオペラの記事はちょっと無理して紹介しておきます。手元不如意故千葉は行けませんけど、行かれる方がこの作品を骨の髄までお楽しみになるためのお手伝いになりますように。
●片山杜秀が、黛敏郎と「金閣寺」を大いに語る
神奈川県民ホールで上演される黛敏郎の大作、歌劇「金閣寺」の関連企画として行われた音楽講座の全力レポートです。片山杜秀さん、現物もあんななのかしら…(ご無礼)という興味半分で伺って、あまりの面白さと情報量にこんな入魂のレポートになってしまったという(笑)。
レポートには書き入れなかった小ネタを二つ。
「当日隣り合わせた、当然存じあげない妙齢の女性が休憩中に「これ面白いわね!」と楽しげに話しかけてきたくらい講義は面白かった」
「逆側のお隣には一柳慧氏がいらした」
どちらも説明無用ですね(笑)。
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で、これはもう完全に記事としてお出ししにくい個人的な見解なのでこっちにざっくりと書きましょう。とか書きながら「時間が作れればこっちを「Side B」的な位置づけでいろいろと作れるかもな」とか思ったりしてしますよ。
この作品、片山講義でも「金閣寺を表すモティーフは、冒頭合唱が”金閣寺”と歌うところで示される六音」である旨指摘されていまして、その後唯一の録音である岩城宏之の日本初演盤を聴きこむうち、「これはもしかして、ベルクの「ヴォツェック」的な、器楽的変奏で”タイトルロール”を示すやりかたを試したのか?」という疑問がわきまして。
そんな疑惑(笑)を抱いて聴きこめば他にも気になるんですよドイツ・オペラ的な手口が。演出の田尾下哲がはじめ引っかかりを感じたという「尺八演奏」の場面、あれは「ジークフリート」の草笛的にも思えるし、なにより最終的なカタストロフが炎上ということでついちょっと「神々の黄昏」を想起しなくもない。だって最後、台本ではマッチじゃなくて薪を持って金閣寺に行くんですよ主人公。そこでお馬さんを呼んでいたら完璧でしたね(嘘)。え?燃やす前に話は終わるじゃないか、ですか?たしかに劇中ではこれから燃やしに行く場面で終わっているけれど、音楽はもうこれ以上温度が上がらないくらい高まっちゃってるわけで、あれ以上の終わらせ方は難しいのではないかしらん。
三島の小説は事後の脱力感を伴うアンチクライマックスで終わるので、このオペラとはかなり方向が違う。映画「炎上」は外枠として刑事事件化された金閣炎上を用意しているから、三島の小説より後まで描かれたかっこう。
対して、オペラの台本では行為に至るプロセスについて、片山氏が言っていたとおり比較的シンプルに追い詰めて行くサスペンスがメインとなるドラマであります。冒頭で示された問、「彼は現代の英雄たりうるか?」に対して行動を持って答えとする、というのはオペラの制作年代が1970年代であることを思うと、その答えはなにか袋小路の先進国テロ時代を思わせられる行動主義、決断主義でありますけれど。その時代にあえて、ロマン派的ドイツ・オペラを作ってしまった黛の底意たるや如何。とか、感がてしまった次第でありますよ。
とりあえずこんなところかな、行かれる方は是非楽しんでくださいね、千葉の分まで。あはははは。
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そうそうそう。最後に一つ。金閣寺モティーフが六音で作られたのは、その変容を形式にはめて作りやすいから、というのがメインの理由だろうなと思います。前述のベルクへの連想は明らかにそこから来ていますし(「ヴォツェック」のパッサカリア参照)。
でも気づいてしまったんです、金閣寺は鹿苑寺、ろくおんじだった、って。お後がよろしいようで(投げ込まれる石、中身の入ったペットボトルを見もせずに退場)。
2015年11月8日日曜日
11月はフェスティヴァルとか
こんにちは。千葉です。
世界の困難が、最近認識を追いつかせるのすら難しいものになってきているように感じます。国内の酷さもまた相当のものですけどね、あいも変わらず。
政治方面のみならず経済的ニュースの範疇なのだろうVWの件や、マンションの杭のデータがどうこう、あたりまで視野にいれるとかなり危険な状況に思われるのですが、しかし我が株式市場は絶好調であるような現状について、どうのこうの言うには正直力不足であります、私。なのでここ数ヶ月続けた前説はちょっと別の形でメモにでもしておきます、あっちの更新が止まってるブログとか使う方向で。
なので別の話を一つだけさせてください。松来未祐さんの逝去について。
千葉は、新房昭之&シャフト作品に、というか「さよなら絶望先生」に出逢わなければ、またアニメを見るようにはならなかった可能性が高いのですが、その作品の藤吉晴美役でまつらいさんこと松木さんを存じ上げまして。にょんたかー。その後、絶望放送などでそのお人柄を知り、さらに「ひだまりスケッチ」などの他作品でもそのお仕事を知るようになりました。
そんな時期だったと思います、当時再放送されていた「蒼穹のファフナー」の最初のシリーズの序盤でいきなり彼女が演じた翔子が死ぬ回を見たのは。驚きましたねえ、主要キャラクターにしか見えないのにいきなり敵もろともに退場してしまうんですもの。そこから何年もの時間が過ぎて、「ファフナー」のシリーズがいま、第一期から映画、そして第二期と続いてきて、まさに最終的なクライマックスを迎えようといういま、彼女が亡くなられるとは。です。
いや、そんなことより何より、まさかまつらいさんが38歳の若さで亡くなられてしまうとは。9月まで放送されていた「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」でも怪演(絶賛ですよ、為念)を披露していた彼女でしたから、きっと遠くない時期に回復して復帰されて、その日にはアニメの二期もめでたく決まって復活した下ラジのゲストに来てくれるはず。休養の報を見ても、そんなふうに楽観的に期待して快癒の報せを待っていました。
だからもう、この訃報にはほんとうに言葉がありません。ただ、瞑目合掌させていただきます。
*************
さて本題、11月のプレミアムシアター放送予定ですよ。
●11月9日(月)【11月8日(日)深夜】午前0時20分~5時
・歌劇『ベンヴェヌート・チェッリーニ』【5.1サラウンド】
・モナコ公国 モンテカルロ・バレエ 「LAC~白鳥の湖~」
前半は今年の五月にオランダで上演されたベルリオーズのオペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」ですよ。誰やねんそいつ、と思われるでしょうから大ざっぱに説明しますと(ああ人名だったんだ、というボケは却下します)、「ルネサンス期イタリアの画家、金細工師、彫刻家、音楽家」、という実在の人物です(拾ってきやがったなこいつ)。彼の作品は、Wikipediaのイタリア語ページではいくつか見られますよ。
ベルリオーズが生きた時代に再評価された彼の自伝を元にして作られたこのオペラを、今回放送されるプロダクションではあのテリー・ギリアムが演出しています。同じプロダクションで上演したイングリッシュ・ナショナル・オペラの映像で雰囲気は感じられますかしら。ネーデルラント・オペラの上演は指揮にマーク・エルダー、管弦楽はロッテルダム・フィル、チェッリーニ役には大野和士による「ホフマン物語」で来日もしたジョン・オズボーンと、陣容的には問題なく楽しめそうです。うむ。
…先日放送されたセイジオザワ・フェスの「ベアトリスとベネディクト」もそうでしたが、最近もしかしてベルリオーズの時代、来ちゃってますかね。代表作として知られているのが「幻想交響曲」だけだと、ベルリオーズが一般に言われるほど極端にも過激にも思えない千葉といたしましては、より多くの作品が知られるようになれば喜ばしいことである、と申し上げさせていただきます。あの巨大な「レクイエム」が残響豊かな大聖堂での響きを意識してあえて簡素なしかし大編成で書かれていることや、オラトリオ的な手法で戯曲を捉え直した劇的交響曲「ロメオとジュリエット」が意外とストーリーを語りきっていることやら、実演ならばもっと伝わると思うんですよね。千葉の乏しい経験からでもその程度は推測できるのだから、きっと流行ればいい感じになるよベルリオーズ!
……そのためには「イタリアのハロルド」で熱狂的スタンディング・オベーション!とか、歌曲集「夏の夜」めあてでお客さんが殺到!みたいな成功体験が必要なんでしょうけどね(遠い目)。
後半のモナコ公国 モンテカルロ・バレエ 「LAC~白鳥の湖~」は何度めかの再放送ですので、ジャン・クリストフ・マイヨーの振付など気になる方は御覧ください、とのみ。
●11月16日(月)【11月15日(日)深夜】午前0時10分~
・ザルツブルク音楽祭2015 ムター& ムーティ指揮 ウィーン・フィル コンサート【5.1サラウンド】
・ザルツブルク音楽祭2005 歌劇『椿姫』【5.1サラウンド】
前半は今年のザルツブルク音楽祭から、リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルのコンサート、ソリストにはアンネ=ゾフィー・ムターを迎えるという気持ち良いほどに音楽祭仕様の豪華版ですよ。来年のシカゴ響、そして東京・春・音楽祭への登場を前に現在のムーティを聴いておくのもよろしいのでは。8月14、15日のコンサートの収録です。
曲目はムターの協奏曲がチャイコフスキー、メインはブラームスの交響曲第二番です。ニ長調ですね(特に意味なし)。
後半もまたザルツブルク音楽祭、しかしけっこう遡って10年前、2005年の舞台で演目は歌劇「椿姫」です。これはもうCD、映像ソフトにもなっているネトレプコ、ヴィラゾン、ハンプソンほか豪華キャストの公演ですね。うむ、音楽祭仕様だ(笑)。オケはもちろんウィーン・フィル、指揮はカルロ・リッツィです。
●11月23日(月・祝)【11月22日(日)深夜】午前0時10分~
・ハンブルク・バレエ『タチヤーナ』
・英国ロイヤル・バレエ『アシュトン・セレブレーション』【5.1サラウンド】
この週はバレエです。それもモダンの。そこで説明をするほどの身の程知らずでもないので、こちらの映像で雰囲気を掴んでいただけましたら。
・ノイマイヤー演出 ハンブルク・バレエ「タチアナ」
・英国ロイヤル・バレエ 「アシュトン・セレブレーション」
●11月30日(月)【11月29日(日)深夜】午前0時10分~
エクサン・プロバンス音楽祭2015 歌劇「アルチーナ」(ヘンデル)
最終週はまだ公式サイトには出ていませんが、このオペラで間違いはありません。そのはずです、たぶん(弱気)。
先日、東京音楽大学での公開講座で伺った話によれば「昔イタリアで学んだことをずーっとやっていたから、晩年には”昔風のイタリア・オペラを時代遅れになってもやっている人”だった」「国籍としてはイギリス人なのに、ドイツの人たちが”うちの大作曲家っすよね”とばかりに復古上演してきた結果、ドイツのオペラハウスではシーズンにひとつは上演されている」というジョージ・フレデリック・ヘンデルさんの歌劇「アルチーナ」がこの週のコンテンツですよ。あ、もうちょっといいことも言われてましたからねレクチャーでは>ヘンデルさん。
この上演は指揮がアンドレーア・マルコン、オケがフライブルク・バロック・オーケストラ、ってところでもうある程度の安心感がありますし、キャストにはパトリシア・プティボンにフィリップ・ジャルスキーなら、ってことで素直に期待して待ちます。これも音楽祭仕様ですね(笑)。演出は現代風ですけど、フランスでの上演だもん、きっとブレヒト風の異化にはこだわってない、はず!
(註:この前のレクチャーでは「ドイツではたくさんのバロック・オペラが上演されるのだが、どうしても素直なハッピィエンドを受け入れずブレヒト流の異化をしたがるので困りものだ」というお話がありました)
なお、ちょっとくらい予習しようかな…(バロックには強くない自覚あります、千葉は)、と思ってこの上演の動画を探してみたらすでに全曲の以下略。「演出が気になる!ってか一刻も早く見たい聴きたいんじゃー!」という熱い方は検索検索ぅ(もう古いよそれ)。
*************
さてもう一時間で8日の放送が始まろうと言うタイミングでの更新、まっこと申し訳なく。追加できる情報などありましたら更新しますが、基本的にはこの記事は更新しなくていいはず、です。ではまた。
世界の困難が、最近認識を追いつかせるのすら難しいものになってきているように感じます。国内の酷さもまた相当のものですけどね、あいも変わらず。
政治方面のみならず経済的ニュースの範疇なのだろうVWの件や、マンションの杭のデータがどうこう、あたりまで視野にいれるとかなり危険な状況に思われるのですが、しかし我が株式市場は絶好調であるような現状について、どうのこうの言うには正直力不足であります、私。なのでここ数ヶ月続けた前説はちょっと別の形でメモにでもしておきます、あっちの更新が止まってるブログとか使う方向で。
なので別の話を一つだけさせてください。松来未祐さんの逝去について。
千葉は、新房昭之&シャフト作品に、というか「さよなら絶望先生」に出逢わなければ、またアニメを見るようにはならなかった可能性が高いのですが、その作品の藤吉晴美役でまつらいさんこと松木さんを存じ上げまして。にょんたかー。その後、絶望放送などでそのお人柄を知り、さらに「ひだまりスケッチ」などの他作品でもそのお仕事を知るようになりました。
そんな時期だったと思います、当時再放送されていた「蒼穹のファフナー」の最初のシリーズの序盤でいきなり彼女が演じた翔子が死ぬ回を見たのは。驚きましたねえ、主要キャラクターにしか見えないのにいきなり敵もろともに退場してしまうんですもの。そこから何年もの時間が過ぎて、「ファフナー」のシリーズがいま、第一期から映画、そして第二期と続いてきて、まさに最終的なクライマックスを迎えようといういま、彼女が亡くなられるとは。です。
いや、そんなことより何より、まさかまつらいさんが38歳の若さで亡くなられてしまうとは。9月まで放送されていた「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」でも怪演(絶賛ですよ、為念)を披露していた彼女でしたから、きっと遠くない時期に回復して復帰されて、その日にはアニメの二期もめでたく決まって復活した下ラジのゲストに来てくれるはず。休養の報を見ても、そんなふうに楽観的に期待して快癒の報せを待っていました。
だからもう、この訃報にはほんとうに言葉がありません。ただ、瞑目合掌させていただきます。
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さて本題、11月のプレミアムシアター放送予定ですよ。
●11月9日(月)【11月8日(日)深夜】午前0時20分~5時
・歌劇『ベンヴェヌート・チェッリーニ』【5.1サラウンド】
・モナコ公国 モンテカルロ・バレエ 「LAC~白鳥の湖~」
前半は今年の五月にオランダで上演されたベルリオーズのオペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」ですよ。誰やねんそいつ、と思われるでしょうから大ざっぱに説明しますと(ああ人名だったんだ、というボケは却下します)、「ルネサンス期イタリアの画家、金細工師、彫刻家、音楽家」、という実在の人物です(拾ってきやがったなこいつ)。彼の作品は、Wikipediaのイタリア語ページではいくつか見られますよ。
ベルリオーズが生きた時代に再評価された彼の自伝を元にして作られたこのオペラを、今回放送されるプロダクションではあのテリー・ギリアムが演出しています。同じプロダクションで上演したイングリッシュ・ナショナル・オペラの映像で雰囲気は感じられますかしら。ネーデルラント・オペラの上演は指揮にマーク・エルダー、管弦楽はロッテルダム・フィル、チェッリーニ役には大野和士による「ホフマン物語」で来日もしたジョン・オズボーンと、陣容的には問題なく楽しめそうです。うむ。
…先日放送されたセイジオザワ・フェスの「ベアトリスとベネディクト」もそうでしたが、最近もしかしてベルリオーズの時代、来ちゃってますかね。代表作として知られているのが「幻想交響曲」だけだと、ベルリオーズが一般に言われるほど極端にも過激にも思えない千葉といたしましては、より多くの作品が知られるようになれば喜ばしいことである、と申し上げさせていただきます。あの巨大な「レクイエム」が残響豊かな大聖堂での響きを意識してあえて簡素なしかし大編成で書かれていることや、オラトリオ的な手法で戯曲を捉え直した劇的交響曲「ロメオとジュリエット」が意外とストーリーを語りきっていることやら、実演ならばもっと伝わると思うんですよね。千葉の乏しい経験からでもその程度は推測できるのだから、きっと流行ればいい感じになるよベルリオーズ!
……そのためには「イタリアのハロルド」で熱狂的スタンディング・オベーション!とか、歌曲集「夏の夜」めあてでお客さんが殺到!みたいな成功体験が必要なんでしょうけどね(遠い目)。
後半のモナコ公国 モンテカルロ・バレエ 「LAC~白鳥の湖~」は何度めかの再放送ですので、ジャン・クリストフ・マイヨーの振付など気になる方は御覧ください、とのみ。
●11月16日(月)【11月15日(日)深夜】午前0時10分~
・ザルツブルク音楽祭2015 ムター& ムーティ指揮 ウィーン・フィル コンサート【5.1サラウンド】
・ザルツブルク音楽祭2005 歌劇『椿姫』【5.1サラウンド】
前半は今年のザルツブルク音楽祭から、リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルのコンサート、ソリストにはアンネ=ゾフィー・ムターを迎えるという気持ち良いほどに音楽祭仕様の豪華版ですよ。来年のシカゴ響、そして東京・春・音楽祭への登場を前に現在のムーティを聴いておくのもよろしいのでは。8月14、15日のコンサートの収録です。
曲目はムターの協奏曲がチャイコフスキー、メインはブラームスの交響曲第二番です。ニ長調ですね(特に意味なし)。
後半もまたザルツブルク音楽祭、しかしけっこう遡って10年前、2005年の舞台で演目は歌劇「椿姫」です。これはもうCD、映像ソフトにもなっているネトレプコ、ヴィラゾン、ハンプソンほか豪華キャストの公演ですね。うむ、音楽祭仕様だ(笑)。オケはもちろんウィーン・フィル、指揮はカルロ・リッツィです。
●11月23日(月・祝)【11月22日(日)深夜】午前0時10分~
・ハンブルク・バレエ『タチヤーナ』
・英国ロイヤル・バレエ『アシュトン・セレブレーション』【5.1サラウンド】
この週はバレエです。それもモダンの。そこで説明をするほどの身の程知らずでもないので、こちらの映像で雰囲気を掴んでいただけましたら。
・ノイマイヤー演出 ハンブルク・バレエ「タチアナ」
・英国ロイヤル・バレエ 「アシュトン・セレブレーション」
●11月30日(月)【11月29日(日)深夜】午前0時10分~
エクサン・プロバンス音楽祭2015 歌劇「アルチーナ」(ヘンデル)
最終週はまだ公式サイトには出ていませんが、このオペラで間違いはありません。そのはずです、たぶん(弱気)。
先日、東京音楽大学での公開講座で伺った話によれば「昔イタリアで学んだことをずーっとやっていたから、晩年には”昔風のイタリア・オペラを時代遅れになってもやっている人”だった」「国籍としてはイギリス人なのに、ドイツの人たちが”うちの大作曲家っすよね”とばかりに復古上演してきた結果、ドイツのオペラハウスではシーズンにひとつは上演されている」というジョージ・フレデリック・ヘンデルさんの歌劇「アルチーナ」がこの週のコンテンツですよ。あ、もうちょっといいことも言われてましたからねレクチャーでは>ヘンデルさん。
この上演は指揮がアンドレーア・マルコン、オケがフライブルク・バロック・オーケストラ、ってところでもうある程度の安心感がありますし、キャストにはパトリシア・プティボンにフィリップ・ジャルスキーなら、ってことで素直に期待して待ちます。これも音楽祭仕様ですね(笑)。演出は現代風ですけど、フランスでの上演だもん、きっとブレヒト風の異化にはこだわってない、はず!
(註:この前のレクチャーでは「ドイツではたくさんのバロック・オペラが上演されるのだが、どうしても素直なハッピィエンドを受け入れずブレヒト流の異化をしたがるので困りものだ」というお話がありました)
なお、ちょっとくらい予習しようかな…(バロックには強くない自覚あります、千葉は)、と思ってこの上演の動画を探してみたらすでに全曲の以下略。「演出が気になる!ってか一刻も早く見たい聴きたいんじゃー!」という熱い方は検索検索ぅ(もう古いよそれ)。
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さてもう一時間で8日の放送が始まろうと言うタイミングでの更新、まっこと申し訳なく。追加できる情報などありましたら更新しますが、基本的にはこの記事は更新しなくていいはず、です。ではまた。
2015年10月11日日曜日
10月はセイジ、パーヴォ、そしてバイロイト(暫定)
こんにちは。千葉です。
昨今の中東情勢はますます混迷を深め、もはやブログの前段に書けるような話ではなくなってきました。と言いますか、千葉の認識がどうしても現実に追いつけていません。歯がゆい限りであります。
ですがひとつだけ書いておきます。ひとさまの写真使って自分の差別意識を誇示するような所行は絶対に認めません。
難民/移民の区別は差別意識を隠すための糖衣になってしまっていて、どこの国でも都合よく使われています、それはこの国でもまったく同様なわけで。こういう物言いをする人たちは今回の人の他にもたくさんいるし、それを「正論」などと言えてしまう「完全に建前の崩壊した、本音だったら何を言ってもいい」世界に生きている人たちも今や少なくない。だけれど、こういうのは「数の問題じゃない」んですよ、どっかの官房長官風に申しますなら。いくら大人数でこういう主張をされましても、許容できないものでしかありません。
今回の「実在の難民の少女の写真→それをベースに自身の差別的な主張を入れ込んだ二次創作を発表する→批判されると居直り」という展開が何故にここまで国内でも批判されているかといえば、あの盗用に近いイラストに示された差別意識が、まるで「入れたくない奴らは移民だから入国させない、ちょっとは考えてやってもいい奴らは難民、でも認定しても滞在を許すとは言ってない」というカフカ的対応をしてしまうこの国の似姿だからだ、と言ってしまってもいいと考える次第だよ。
うちうちの冗談では「そのうち堂々退場スるね」とか言っていたけれど、南京の件を契機に「UNESCOに圧力かけるわ」とか公言され始めるともう笑えません。もしかするともう手遅れなのかと考え始めています。
*************
とても前説とは言えない内容から入ってしまいましたが、TVのアナウンサのようにサラッと切り替えて本題に入りましょう(あの人たちは「別に笑顔で番組を終わらせなくてもいい」とは考えないのだろうか、とときどき思う)。今月の安倍チャンネルじゃない方の公共放送、BSプレミアムの看板番組プレミアムシアターの予定です。
ですがすみません、諸般の事情でまずは暫定版にてご容赦ください。特別編成に対応するための緊急避難です。手が遅くて申し訳ない。
●10月11日(日) 特集番組『2015セイジ・オザワ松本フェスティバル』
この回が特別編成です。昼にバースデーコンサート(おそらくはコンサートそのものというよりテレビ番組っぽい内容)が、そしてプレミアムシアター枠で「バースデーコンサートから、ベートーヴェンの三重協奏曲」「小澤征爾が降板したオペラ」「曲目変更されたオーケストラ・コンサート」と、第一回となった2015年のセイジオザワ 松本フェスティバルのメインとなる公演が放送されます。公演について状況を書き入れたのは悪意からではなく、単に記録としてのものです。
個人的には「これだけのイヴェント性があっても、地上波じゃなくてBSでしか放送されないのか」という感じ取りはありますが、「音声のクオリティ高い方で放送されるじゃん!ラッキィ!」と捉えることにします。ちょっと苦しいですけど。
●10月19日(月)【10月18日(日)深夜】午前0時30分~
ドキュメンタリー『マエストロ』~N響首席指揮者 パーヴォ・ヤルヴィの軌跡~/パリ管弦楽団 演奏会/ボン・ベートーベン音楽祭2009 ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会
この週はパーヴォ・ヤルヴィ祭りです。Eテレのクラシック音楽館でもかなりのやる気を見せている公共放送、あとはもうちょっと海外向けに発信していったらいいのではないかしら。
前半のドキュメンタリが2015年の新作で、公共放送のサイトにはアメリカのものとあるけれど、今のところ調べてみても特に情報がないのは少し気になります(ちなみに先月のアルヴォ・ペルトのドキュメンタリはソフト化されてリリースされてます)。来日も多くなくて意外と知られていない感のあるシンシナティ時代の映像とか、あるんでしょうか…
後半の二つの演奏会は再放送でソフト化もされていますので既にご覧になった方も多いかと。
なおパーヴォのコンサート、これからは「クラシック音楽館」でも少なくなく放送されることと思いますので、そちらの情報も併せてチェックチェックゥ!(いつのノリなのか)
●10月26日(月)【10月25日(日)深夜】午前0時~ バイロイト音楽祭2015 楽劇『トリスタンとイゾルデ』【5.1サラウンド】
今年からバイロイト音楽祭に創設されたポスト「芸術監督」に就任したクリスティアン・ティーレマンが指揮した「トリスタンとイゾルデ」、8月7日の公演が早くも放送です(個人的には年末の放送を予定してました)。
既に欧州では放送済みとあって、紹介するのにちょうどいい動画をYouTubeさんで探すと出るわ出るわの全曲映像。さすがにそれを貼ってしまうのは気が引けます故、この公演については動画等なし、ネットラジオでの配信などを聴かれた方の評判は良かったですよ、とのみ。
*************
暫定版ということで、まずは今日の昼に間に合うよう公開することを優先させました。後日必ず更新します、とお約束してひとまずはおしまいです。地に平和を。
※更新しましたが、今回はそれほど言及すべきことも多くなかった感じですね、あははははは。ともあれ、10月もハードディスクが泣きを入れてくる危険と戦う千葉でした。ではまた。
昨今の中東情勢はますます混迷を深め、もはやブログの前段に書けるような話ではなくなってきました。と言いますか、千葉の認識がどうしても現実に追いつけていません。歯がゆい限りであります。
ですがひとつだけ書いておきます。ひとさまの写真使って自分の差別意識を誇示するような所行は絶対に認めません。
難民/移民の区別は差別意識を隠すための糖衣になってしまっていて、どこの国でも都合よく使われています、それはこの国でもまったく同様なわけで。こういう物言いをする人たちは今回の人の他にもたくさんいるし、それを「正論」などと言えてしまう「完全に建前の崩壊した、本音だったら何を言ってもいい」世界に生きている人たちも今や少なくない。だけれど、こういうのは「数の問題じゃない」んですよ、どっかの官房長官風に申しますなら。いくら大人数でこういう主張をされましても、許容できないものでしかありません。
今回の「実在の難民の少女の写真→それをベースに自身の差別的な主張を入れ込んだ二次創作を発表する→批判されると居直り」という展開が何故にここまで国内でも批判されているかといえば、あの盗用に近いイラストに示された差別意識が、まるで「入れたくない奴らは移民だから入国させない、ちょっとは考えてやってもいい奴らは難民、でも認定しても滞在を許すとは言ってない」というカフカ的対応をしてしまうこの国の似姿だからだ、と言ってしまってもいいと考える次第だよ。
うちうちの冗談では「そのうち堂々退場スるね」とか言っていたけれど、南京の件を契機に「UNESCOに圧力かけるわ」とか公言され始めるともう笑えません。もしかするともう手遅れなのかと考え始めています。
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とても前説とは言えない内容から入ってしまいましたが、TVのアナウンサのようにサラッと切り替えて本題に入りましょう(あの人たちは「別に笑顔で番組を終わらせなくてもいい」とは考えないのだろうか、とときどき思う)。今月の安倍チャンネルじゃない方の公共放送、BSプレミアムの看板番組プレミアムシアターの予定です。
ですがすみません、諸般の事情でまずは暫定版にてご容赦ください。特別編成に対応するための緊急避難です。手が遅くて申し訳ない。
●10月11日(日) 特集番組『2015セイジ・オザワ松本フェスティバル』
この回が特別編成です。昼にバースデーコンサート(おそらくはコンサートそのものというよりテレビ番組っぽい内容)が、そしてプレミアムシアター枠で「バースデーコンサートから、ベートーヴェンの三重協奏曲」「小澤征爾が降板したオペラ」「曲目変更されたオーケストラ・コンサート」と、第一回となった2015年のセイジオザワ 松本フェスティバルのメインとなる公演が放送されます。公演について状況を書き入れたのは悪意からではなく、単に記録としてのものです。
個人的には「これだけのイヴェント性があっても、地上波じゃなくてBSでしか放送されないのか」という感じ取りはありますが、「音声のクオリティ高い方で放送されるじゃん!ラッキィ!」と捉えることにします。ちょっと苦しいですけど。
●10月19日(月)【10月18日(日)深夜】午前0時30分~
ドキュメンタリー『マエストロ』~N響首席指揮者 パーヴォ・ヤルヴィの軌跡~/パリ管弦楽団 演奏会/ボン・ベートーベン音楽祭2009 ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会
この週はパーヴォ・ヤルヴィ祭りです。Eテレのクラシック音楽館でもかなりのやる気を見せている公共放送、あとはもうちょっと海外向けに発信していったらいいのではないかしら。
前半のドキュメンタリが2015年の新作で、公共放送のサイトにはアメリカのものとあるけれど、今のところ調べてみても特に情報がないのは少し気になります(ちなみに先月のアルヴォ・ペルトのドキュメンタリはソフト化されてリリースされてます)。来日も多くなくて意外と知られていない感のあるシンシナティ時代の映像とか、あるんでしょうか…
後半の二つの演奏会は再放送でソフト化もされていますので既にご覧になった方も多いかと。
なおパーヴォのコンサート、これからは「クラシック音楽館」でも少なくなく放送されることと思いますので、そちらの情報も併せてチェックチェックゥ!(いつのノリなのか)
●10月26日(月)【10月25日(日)深夜】午前0時~ バイロイト音楽祭2015 楽劇『トリスタンとイゾルデ』【5.1サラウンド】
今年からバイロイト音楽祭に創設されたポスト「芸術監督」に就任したクリスティアン・ティーレマンが指揮した「トリスタンとイゾルデ」、8月7日の公演が早くも放送です(個人的には年末の放送を予定してました)。
既に欧州では放送済みとあって、紹介するのにちょうどいい動画をYouTubeさんで探すと出るわ出るわの全曲映像。さすがにそれを貼ってしまうのは気が引けます故、この公演については動画等なし、ネットラジオでの配信などを聴かれた方の評判は良かったですよ、とのみ。
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暫定版ということで、まずは今日の昼に間に合うよう公開することを優先させました。後日必ず更新します、とお約束してひとまずはおしまいです。地に平和を。
※更新しましたが、今回はそれほど言及すべきことも多くなかった感じですね、あははははは。ともあれ、10月もハードディスクが泣きを入れてくる危険と戦う千葉でした。ではまた。
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