こんにちは。千葉です。
先日ひとつ、とてもいいコンサートに行ってきたのですがその感想がなかなかまとまらない。まあ、ある数年をかけたシリーズの最終回だったので、それなりの感慨が千葉にもあるのです。
ということで、久しぶりのプロコフィエフ祭りはもう少々お待ちくださいませ。よろしければそれまで、かつての某の記録などご覧いただくのもよろしいかと。その当時は初学者気分ではあったけど真面目に聴きましたから、その当時から大きく認識は変わっていないのだけれど、でもその密度はまったく違うものになった、と自負しております。これもそれもすべてマエストロ・ラザレフのおかげです。ありがたやありがたや。
第一、第五、そして第七しか出ていないけどあんなにマイク立ててたんだもの、残り四曲もでますよね?リリースしたら一躍世界レヴェルのプロコフィエフ交響曲全集ですよ、EXTONレーベルさん!
なお、一番右のは新譜です、プロコフィエフに続くプロジェクト進行中のラフマニノフ。評判の演奏会でしたから、間違いなくいい演奏であることでしょう、そのうち入手したらなにか書きますね。
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でも今日の本題はそっちじゃなーい!
本日はジョルジュ・ビゼーのお誕生日だとか。1838年生まれだからえっと、174回目のお誕生日?でも半端だなあ、とか言わずに素直におめでとう、と申し上げます。ある時期まで音楽には感心しても好きになれなかった「カルメン」(1875)の作曲者に。
登場する奴が全部悪人、ってのは今上映されてるあの映画ですけど(完結、なんだよバカヤロー)、「カルメン」ってオペラも相当のもんだな、と以前から思っておりまして。カルメンにもホセにも感情移入できず、ミカエラはさすがに良い子にすぎる、不自然なほど。そしてお話は優等生的軍人さんが山賊に身をやつした挙句目当ての女に嫌われてストーカに、終いには殺人者になっちまいますからね。ヴェリズムも作品も相当どうかと思う登場人物はいるけれど、あれははじめから「ワイドショウ的」とか酷い言われようだからまあ、そういうものとしても受け取れましょうよ。でもそれがこと「カルメン」となると無前提的に五指に入る名作オペラ扱い、なんだかなあ、って思っていたのです。え?名作オペラには酷い話が多い?「蝶々夫人」を思い出せ?ああ、まあそうなんですけどね…
そんな千葉にはオペラコミーク版の、アンドレ・クリュイタンスによる録音が初めてしっくり来たものだった、という話は前にしたような気がします。生っぽい、というか血生臭い話なのにレチタティーヴォでゆったりと話が進むのが合わなかったのかな、などと名演とほまれ高いクライバーの映像を見ては思ったりしておりました。
そこにですね、まさかの新譜の登場ですよ。およそこの作品と縁のありそうにない、サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほかによる。
望外、というのはこういうことでしょうかしら、おそらくは奥方が希望したのかなあなどと邪推できなくもないのだけれどここは素朴に喜んでおきましょう。だって、オペラコミーク版の新譜ですし。大好きな彼らの演奏ですし。
なお、ご覧のとおり左の輸入盤と右の国内盤では相当な価格差があります。もうこれでは「文庫本とハードカヴァー」という程度では正しい例えになってないかなあ、とは思うものの国内盤は「SACD+特典DVD付き」(輸入盤は通常CD二枚組)という豪華版(愛蔵版レヴェル)ですので、余裕のある方は助けると思って買ってあげてくださいね、国内盤を。千葉はもちろん歯噛みしながら輸入盤ですけど。
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入手してから既に何度か聴いているのですが、これはいいですよ!とファン目線の素朴な感想以上になかなかならなくて困っています(笑)。彼らの演奏はいつもそうなんですけどね、千葉が彼らの演奏をくさすことはないだろうなって思ってます。
そんな素朴な意見を書き連ねるのも気が引けるので、演奏が気になる方はこちらの動画でもご覧いただくのは如何でしょう。国内盤の特典DVDからの抜粋です。EMI JAPANさんありがとう、売上に貢献できなくてごめんなさい。
EMIのサイトでは大きくこの盤を取り上げていますので、興味のある方はそちらもぜひ(リンクしてます)。
ともあれ今日は簡単なご紹介のみ。損はしない一枚です、とのみ申し上げて、詳しい感想はまた後日。ではまた、ごきげんよう。
いわゆる組曲なら、ミンコフスキとルーブル宮音楽隊のこれ、オススメです。騙されたと思って、ぜひ。
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