2013年9月27日金曜日

10月はきまぐれ(そうなのか?

こんにちは。千葉です。

更新の最初でご無沙汰をお詫びするのがお決まりになるのは情けないところですけれど、向こうのブログに書きましたとおり、最近はいささか失語気味です故ご容赦のほど…そろそろ、いろいろな意味で吹っ切ろうと考えています、衣替えとかそういう時宜を利用してでも。


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さて毎度おなじみ公共放送の看板番組(より広く見られうるにせよ、断じてそれはクラシック音楽館ではない、何故ならラインナップの格が軽く一個二個違うので)、プレミアムシアターの10月予定のご紹介です。

●10月14日(月)【10月13日(日)深夜】午前0時~午前4時

・佐渡裕指揮 パリ管弦楽団演奏会(2013年6月5日)

イベール:ディヴェルティメント
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
  ピアノ独奏:ボリス・ベレゾフスキー
ヴェルディ:
  歌劇「ルイザ・ミラー」序曲
  歌劇「ナブッコ」から 行け、わが思いよ、金色の翼に乗って ほか

秋の佐渡裕ナイト(いま適当に命名)、前半は彼が定期的に客演しているパリ管弦楽団との今年の公演ですね。これは11月の来日に合わせたのかな?(指揮者違うけど。できればそっちがゲフンゲフン以下自重)
にしても、えっと、これは後半はわかるけど(わからないとさすがにまずい)、前半の選曲意図は何かなあ…ま、あれこれ考えず虚心に聴けばわかるのだと信じましょう(笑)。




・佐渡裕指揮 ベルリン・フィル定期デビューコンサート(2011年5月20、21日)

佐渡裕ナイト後半のこれは再放送、もうソフト化もされてますからご存じの方も多い演奏では。
無礼を承知で、記憶を呼び起こして大ざっぱな印象を書きますなら、よくも悪くもオケが開放されすぎちゃってるような…
(客演ゆえの不利というのは考慮しても、いささか手綱を放してしまいすぎ、とでも言いましょうか。特にショスタコーヴィチのあのフィナーレは、どうなんだろう)



●10月21日(月)【10月20日(日)深夜】午前0時~午前4時

・新国立劇場公演 『コシ・ファン・トゥッテ』

「国立」の名を冠している以上、新国立劇場の義務なんじゃないのかなあ、全上演の映像記録を残すこと(すべての公演ではなく、演目ごとの記録ね。演出の記録でもあるし)。可能であれば配信/発信もしていかないといけない立ち位置なんじゃないのかなあ…



こういうのを出すのもいいんですけど、ねえ。まあ、伝統文化のジャンルでも行われていないのだろう、このお国のアーカイヴ意識の薄さに対する文句はさておき、こういう放送そのものはありがたいので期待して待ちます、上演当時けっこう評判も悪くなかったように記憶してますし。パオロ・ファナーレのフェルランドが名を挙げてほめられていた、んだったかな…

「コジ・ファン・トゥッテ」はいわゆるダ・ポンテオペラの中でもわかりやすい話ですし※(不道徳とか、いま現在の水準では言えないんじゃないかなあ。最高に悪趣味(笑)なのは否定しないけど)、オペラに不慣れな方も楽しめると思いますよ、ツッコミを入れながらでもいいからぜひ、と申し上げておきます。

※「フィガロの結婚」は入れ替わりネタが多くて上手く見せるのが難しい、「ドン・ジョヴァンニ」は、個人的にも思い入れがあるのでそれなりの上演だと…と思ってしまうので、入門には登場人物の少ないこれを、知名度を無視してあえてオススメしたいところです

ミキエレット演出は「キャンピング・コジ」等と言われた現代を舞台にしたもの、さてどうなっておりますやら。好演でありますことを期待します。>参考:新国立劇場の上演当時のサイト


なお、新国立劇場の新シーズンは10月3日、新制作の「リゴレット」で開幕です


●10月28日(月)【10月27日(日)深夜】午前0時~午前4時

・ミラノ・スカラ座日本公演 歌劇『リゴレット』

ああもうありがたいことです、つい最近の来日公演が一ヶ月ちょっとで放送です。ミラノ・スカラ座来日公演の中からヴェルディの歌劇「リゴレット」、来日公演の初日、9月9日の公演ですね。「レオ・ヌッチ祭り」だったような評判を聞きましたが、さてどんなもんでしょう。この前のザルツブルク音楽祭※での演奏ともども、若きマエストロの現在を知る機会ともなりましょう。

※ほんとうは演劇との二本立てだから「音楽祭」はちょっと内容と合わないのだけれど、という認識がありつつ一般的な表記に従ってます。これ豆知識ね!

なお、来日公演の公式サイトで舞台写真を見る限りでは、読み替えなしの真っ正面からのイタリア・オペラである模様、これも入門にはいいんじゃないかなあ、これまた登場人物が不道徳だけど(主にマントヴァ公が)。重唱ってものが如何に劇的でありうるか、千葉に教えてくれたのはこの作品、超有名「La donna é mobile」で始まるあれのあと、嵐の中の四重唱がねえ(しみじみ)。



これはムーティ時代の盤、あれ変だな新譜だった頃の記憶があるのになぜか録音年代がもう20年くらい前になっちゃってるよ変だなあ(何かからの逃避)。

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ううん、10月はちょっと焦点がないというか、よく言えばバラエティ豊かな演目が並んでいる、というか。まずは見ればよかろうなのだ、と思っておくことにします。その前に録画だけしてある数多くの番組を消化したいところだけれど(言えない、まだ「パーフェクトアメリカン」を見ていないなんて)。

では本日は簡単なご紹介のみ、ごきげんよう。

2013年9月2日月曜日

音楽はこれから、というのが申し訳なく…

こんにちは。千葉です。

先日発表された某アイーダの件、中止を受けてなにか書くべきかどうか迷っています。とりあえず、あのう、隣国の企業が「ビジネスとして読めていなかった」可能性は高いけど、それ以上の意味はないと思いますよ。きっと、富裕層の高額消費がーとかいうニュースにでも騙されたんでしょ。いやほんと、外から実感なく報道なんかを見ていたらそう誤解することもある、かもですよ。

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それよりも今日はある訃報に思うところをば書きます。

◆諸井誠氏死去=作曲家、音楽評論家(時事通信)

まずは合掌。またおひとり、としか。ご本人のサイトで年譜、作品一覧が見られるのはありがたいことです。

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吹奏楽畑で音楽的に育った千葉には、諸井誠作品とのご縁がありませんで、聴く方でも最近まで昭和の日本人作品にはあまり手が回らず(例外的に武満作品と黛作品のそれぞれ一部があるのみ)、その音楽にはこれから近づいていこうと思う次第なのです。

ですが、諸井誠先生の著作ならいくつか読みました。「現代音楽は怖くない―マーラーからメシアンまで」、「交響曲の聴きどころ」、あと篠田一士との対談はなんというタイトルだったかな…※たしか、「歴史上の人物」と感じられていたピエール・モントゥーを20世紀半ば過ぎまで活躍していた名指揮者と認識させてくださったのも諸井先生だったと思います(当時はまだ読んでいたレコ芸の連載記事で、ベートーヴェンの交響曲第三番を賞賛されていた、はず)。

※「世紀末芸術と音楽―往復書簡」でした。美術と音楽、文学を時代的並行で捉えるスタンスを共有した往復書簡はなかなか示唆的でしたが、往復書簡形式につきものの隔靴掻痒感もなかなか…だったように思います。



個人的な接点はない、のですが、一度だけ演奏会場でお見受けしたことがありました。埼玉会館でのベルティーニ&都響によるマーラーの交響曲第九番、ってことはもう10年くらいも前の話になりますか。ふむ。

千葉はその演奏会の前に、かなりがっかりな同曲の演奏会を聴いていたものだから、いささか傷はあるし(なにせ会場の埼玉会館は演奏者をまったく助けてくれない、なにしろ残響がほとんどないので)、中間楽章にはまだ手が入っていない部分も散見されたのだけれど、入魂のと言えるだろう演奏に満足して、終演後もしばし席でぼんやりしてから帰るかと立ち上がりましたところで、一団の年配の方々に行き会いまして。その中でもっとも熱心に、いささか上記した面持ちで「これが本物ですよ!」などと話されていたのが諸井誠先生でした。先生が何と比較されているのかはわからないながら「ですよね~」と内心激しく同意し(前述の理由もあって必要以上に)、ある意味では「師匠」と思う人と演奏の受取りが近かったことに喜び、と不思議な感慨を覚えたものです。しみじみ。

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個人的にはですね、ジャンルを問わずこのお国は「昭和」をきっちりと終わらせないといけないと思っているのだけれど(こういうニュースのたびに言われる、いわゆる「昭和が消えていく」系のフレーズとは逆で、相応の認識をもって先へ進む姿勢をちゃんと作ることの必要、ですよ)、そういう考えとは別にこうして先人が亡くなられていくのはなんとも、不勉強やら申し訳なさやらが頭をよぎります。及ばないなあ、と感じて立ち止まるのが一番悪いのですけれど。

ともあれ、今日はまず合掌、これから主に遺された音楽を知るように努めます。お疲れ様でした。

では本日はこれにて。ごきげんよう。


2013年8月18日日曜日

今晩から音楽祭祭りです!(かぶってる被ってる)

こんにちは。千葉です。

何かあれですね、暑苦しい季節にはクラシック専業のブログ、難しいです。ええ、ええ、平たく申しますならば、バテてはいないけど暑さに負け気味であります、というお話です(笑)。やれやれですよ。

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さて、千葉がもっともオススメする公共放送さまの番組、プレミアムシアターの情報を載せるのを忘れておりました。最速で今晩のものなので、チェックされたらすぐ予約、ですよ!

●8月19日(月)【8月18日(日)深夜】午前0時~午前4時

・グラインドボーン音楽祭2013   歌劇『イポリットとアリシー』

ラモーのオペラ、日本だとそれほど認識されていない感がございますが、欧州ではオペラ全編、抜粋など多様な形で紹介されて今ではそれなりの認知が得られているのかなあ、と思います。そうそう、続きがあるのかないのかわからないシャトレ座プロジェクトで「レ・パラダン(遍歴騎士)」を上演したこともありましたねえ、懐かしいようなそうでもないような。映像演出だったりオペラバレのヒップホップダンスへの置き換えだったり、なかなかに独特な上演でした(いまはDVDが販売されてます)。



そのときにも指揮をしたウィリアム・クリスティの指揮、啓蒙時代管弦楽団(OAE)他の演奏による、ことし7月25日グラインドボーン音楽祭歌劇場での「イポリットとアリシー」は如何なる舞台なるや!

…と煽るまでもなく、YouTubeに予告がございました。迷われている方はまずこちらをご覧あれ。千葉は期待しております、音楽的な充実はクリスティの指揮で約束されたようなものですし!





●8月26日(月)【8月25日(日)深夜】午前0時30分~午前4時30分

・バイロイト音楽祭2013 歌劇『さまよえるオランダ人』
・フランツ・ウェルザー・メスト 指揮  クリーブランド管弦楽団 聖フローリアン・ライブ2012

ことしのバイロイト音楽祭からさっそくの放送はティーレマン指揮の「さまよえるオランダ人」。彼の指揮にはいささか考えさせられることも多いのだけれど(あまりポジティヴではない、残念ながら)、まあその指揮を見ないで済むオペラなら大丈夫だろう、きっと(おい)。
冗談はさておき、彼の強引にも思えるデフォルメもこの作品なら合う、かなあ。

後半に放送されるメスト&クリーヴランド管のブルックナーは以前も放送がありました。いわゆる「ロマンティック」は個人的にはブルックナーの交響曲の中でも独特にすぎてそれほど好みではないのだけれど(だから昔の、ブルックナーを一曲あげるならまずこれ、みたいな紹介はけっこう困りものだった。ああいうのを聴きたいとは思わないなあ、と感じて他の曲に手を出さなかったのだもの)、ここで演奏される版は最新の校訂版です故、資料的価値も高いかと。これもDVDにはなっておりますね、5.1チャンネルサラウンドにはかないませんでしょうけれど(笑)。



あ、ブルーレイなら負けてないのかな(よくわかってない、ホームシアターなどありませぬ故)。

●9月9日(月)【9月8日(日)深夜】午前0時~午前4時

ザルツブルク音楽祭2013 歌劇『ドン・カルロ』

これまた今年の上演、8月13日のザルツブルグ音楽祭ライヴです。パッパーノ指揮ウィーン・フィル他による、メモリアルイヤーのヴェルディ中期の傑作、千葉も大好き「ドン・カルロ」です。それも五幕版、のようですよ。あの序幕の有無、没入度にかなり違いがありますからねえ…

充実した男声陣が求められるこのオペラ、カウフマンにサルミネン、ハンプソンと揃っているようなのである程度の期待はしていてもいいのでは。女声はエリザベッタにハルテロス、エボリ公女にセメンチェクだとか、なるほど。

それだけだと予想がつかないのでさくっと調べました、これまたYouTubeにORFのトレイラーがございました故興味のある方はご覧くださいませ(公式ではなさそうなので、消える可能性もありかと)。




●9月16日(月)【9月15日(日)深夜】午前0時~午前4時15分

・ルツェルン音楽祭2013開幕コンサート   クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン音楽祭管弦楽団演奏会
・英国ロイヤル・オペラ公演 歌劇『湖上の美人』

どうしたんでしょう最近のプレミアムシアター、近い公演を次々と放送してくれて、あきらかにスタンスが変わってきた、ような。この日も今年の公演をふたつ、です。

かたやこの秋に来日することでも話題のクラウディオ・アバド指揮、ルツェルン音楽祭管弦楽団の音楽祭開幕コンサート。演奏会は、…昨日今日か!(笑)
曲目はその来日公演でも演奏されるベートーヴェンの交響曲第三番ほか。



後半の英国ロイヤル・オペラ公演、ロッシーニの歌劇『湖上の美人』はことし5月の公演。まあ、ファン・ディエゴ・フローレスでしょうねえ注目は。コヴェントガーデンだから演出はコンサバ、でしょうかしら。



●9月23日(月)【9月22日(日)深夜】午前0時~午前4時

・『N響・イン・ザルツブルク』

で最後の情報はこちら、NHK交響楽団はザルツブルク音楽祭に出るんですねえ、指揮はシャルル・デュトワ。武満、細川、ベルリオーズというのはまあ妥当な感じかなあ。好演を期待しましょう。短くてすみません(何かを隠すようにそそくさと)。

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新しい公演がこう並ぶと今度は「たまにはアーカイヴ的な古いのも見せてほしいなあ」とか思ったりする、視聴者はわがままですねえ(一般化するな、わがままなのはお前だ)。その辺りのバランスに期待しつつ、ひとまずはこれにて。ではまた、ごきげんよう。


【追記】9/23未明放送分の番組情報が追加されました。うん、演奏会一個じゃ短いよねって思ってたんだ、よしよし。

…え?引っ張るな?そうですね、では。
今年の7月24日にザルツブルク音楽祭で行われた演奏会、グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラほかによる、マーラーの交響曲第八番、だそうです。某Tubeとかですでに見られた方もいらっしゃるかと思いますが、音画ともいい状態で視聴できるのはありがたいこと、ですね。そうそう、指揮者は違うけれど来日するんですよね、彼ら。詳しくはリンク先にてご確認くださいませ~

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さらに追記です。9/29深夜(30日未明)に、以下の番組が放送されます。枠はプレミアムシアターではないけれど、音楽祭つながりでもあり、なかなか見逃せない番組ではないかと。

◆小澤征爾 復帰の夏 ~サイトウ・キネン・フェスティバル松本2013~

個人的にはマエストロの健康を優先してほしいと思うのだけれど、本人が音楽をしたいのだから、いけるところまではがんばっていただく他ない、ということなのでしょう。彼にしかできないこと、してもらわなければならないこと、周りの人が考えていてくださるといいのですが(まあ、千葉が言うまでもないこと、だと思いますが)。

2013年7月30日火曜日

「レーベル、変わったんだなあ」という実感

こんにちは。千葉です。

先々のテレビの予定も書きたいのだけれど、今日は見つけてしまったこちらの動画から少しばかり所感を。





いや「見つけてしまった」って、特段悪い意味で書いたわけじゃないんですよ?(笑)何気なく開いた(人それを暇つぶしまたは気散じと呼ぶであろう)YouTubeで、「Simon Rattle」なるチャンネルができていることを示されて「それはなりすまし?なんなのフィルハーモニカーでもレーベルでもないわけ?」と少しばかりカッとなってやった、じゃなくてリンクを開いたらこれが驚き、おそらくはこれからの公式になるのだろうチャンネルでありました。

というわけで貼った動画は、新譜のこちらのトレイラーであります。




例によって特典DVD付き&SACDハイブリッドの国内盤、お値打価格の輸入盤の二本立てでお届けいたします!(笑)

※商品登録もなにかバタバタしていた模様、記録の意味で死にリンクも残しておきますね(笑)。

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そうかそうか、頑張れよ国内盤も、と思ってブックマークから国内盤のサイトに行ったら。あれ。まだ「春の祭典」が最新扱いだよどういうこと。

…そうでした、EMIは既になくなったんですよね、そういえば。この新譜はジャケットにもいつもの赤いアンチクショウじゃなくてWのデザインがさらっと載ってるし。ええ、ええ、EMIクラシックスほかパーロフォングループはいろいろあって最終的にワーナーグループの傘下に収まったのでした、はいはい。ブランドの力を活かして行くためにレーベル事態は存続、とか手法としてはありなんでしょうけど、せっかく手に入れたラトル&ベルリン・フィルを自分のレーベルで扱わないのもどうか、ですよねえ…これまではうちのCD棚の一角を真っ赤に染めてきたあそこも変わっていくのだなあ…


じゃあじゃあ、ワーナーは力入れてるんだよね、見せてもらおうかそのサイトとやら!

と思ってググってみたら、けっこうしょんぼり感のあるサイトだったのでリンクはしません。いまは過渡期だから、作ってる最中だから!そう思っておくことにします…

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なお、新譜ではありますが「交響的舞曲」の方は既発のブルーレイと同じ音源である模様。嗚呼そっちも買えていないよこんちくしょう、という貧乏話はしたくないのでひとまずこのへんで。ではまた。


2013年7月23日火曜日

国家主義の祭典(笑)かと思いきや

こんにちは。千葉です。

先般選挙がありましたね(周知の事実)。まあ、ああなるだろうと覚悟していたのである意味切り替えができつつあるのですが、最悪に近い事態だろうなと認識しております。このブログの切り口だと「文化行政の財源にカジノを」とか言っているところが継続して制度を作り行政を運用していくわけですな、ということになりましょうか。私らの好きなクラシック音楽はあれですわ、持て余したお札を燃やして土間で靴を探すような扱いを受けるわけです、これからも。そこに対しての戦いもしていかないといけない、ということですね、ふむ。

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こんなタイミングで昨晩、NHKのBSプレミアムシアターで「ベルリンとウィーン、二大オーケストラ夏祭り」が放送されました。先日紹介していたあれですが、まあこれが、なんというか凄いタイミングで。

紹介した時点ではあまり考えていなかったことなのですが、あの選挙の直後に聴かされるベートーヴェンのいわゆる第九は、なんとも言えない、というか相当に切実なものでありました。さらには、そのあとにヴェルディとワーグナー、19世紀のナショナリズムと強く結びついた作曲家によるコンサートが続くんですもん、率直に言って重すぎますよ、結果として読めてしまう「含意」が。たぶん編成上は偶然なんでしょうし、先ほど書いたとおりのシンプルな企画なのだろうと思う、でも非常に、間が悪い。

メンデルスゾーンはほとんど聴けなかったのでベートーヴェンから聴いた次第なのですが。聴き始めてしばらくは、こんなにささくれだった気分でこの演奏を最後まで聴く必要があるのか、まるでショスタコーヴィチを聴くモードじゃないかとかなりぐらつき、第一楽章の間は迷い苦しみました、あちょっとこう書くと大げさだけど。オーケストラはおそらくアカデミーの若手を多めに入れた倍管の、いわばお祭り編成とでも言えそうなもので若干ミスも少なからぬ状態だし(RHYTHM IS IT!のオーケストラに近いと言えばおわかりいただけますかしら)、まあいつものように後で録画を見ればいいかと思ったりもいたしました。

ですが演奏自体が、そして暮れていく晴天のヴァルトビューネが美しいことで最後まで演奏を楽しませていただきました。別にベートーヴェンだから闘争と勝利の物語を読み取らないといけないこともないでしょうけど、今は妙にそんなプロットが心に響きましたわ、なにか方向を指し示されたような気がして。しみじみ。

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でね。後半のウィーン・フィルの方なんだけど。まさかの雨天に低音と、野外イヴェントには最悪(明らかに会場が温まってない、いろんな意味で)の状況。そこにアイーダトランペットを空間的に配置したり合唱がない分を補うように思える編曲したりと繰り出されるマゼールの奇手はどうも滑り気味(録音のせいもありそうだったけれど、荒天のためもあって場内が沸かない)。全部見たら印象が変わるかもしれないけど(さすがに二、三曲聴いて寝ました)、あの演出込みで、シェーンブルン宮殿コンサートへの評価は、微妙。

加えて、これは個人的な懸念なのだけれど、このオーケストラはいま、どうなんですかね。いやこれは話が大きくなるか、しばらく転がしてみます…

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後半の意外な寒さ(笑)のおかげさまで、懸念していたような国家主義的高揚感から疎外されるどころか、実に普通にいつもどおりに演奏を聴いて判断することができましたわ。そう、こういう評価と含意の読みは別に切り分けて行わないとね…と、近年別ジャンルの「批評」がかってな見立て読みになっていて、それが主流であるようになっている現状をちらっと想起しつつ自戒しておりますです。読みは読みで示してもいいけど、まずはどう受け取ったかを示さないとね!

でもいい音楽を聴いたからと言っても、現実にかなりまずい状況が出来しつつあるという認識は変わらない。何ができるのか考えると相当に大変なのだけれど、少しずつきちんと考えていこうかと心構えを新たにしている今日でありました。ふわっふわな感触しかまだないんですけど(笑)。では本日の駄弁はこのへんで。ごきげんよう。

2013年6月30日日曜日

一言でいうなら、「ドイツ推し」ですかしら…

こんにちは。千葉です。

左手の火傷、たしかにまだその痕が残っているのだけれど、自分としてはやけどした時に思っていたよりはずっと治ってきました。少し安心して音楽が聴けましょう、ってそれだけでこっちが停滞しているわけではないのだけれど…

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さて、先週はラトル&BPhのコンサート、そしてメータ&ミドリのコンサートが放送されたNHKの看板番組(いつまでも言い続けることになりそうな気がする)プレミアムシアター、今晩はバレエだからいいかなって思ってたら音楽はラモーやリゲティ、ケージだったり、振付がカニングハムやトリシャ・ブラウン、ウィリアム・フォーサイスだったりすることにいまさら気づいたので今晩も録画です。F1の裏ですからね、さすがに生放送では見られない…(笑)

ちなみに。テレビ放送の感想が書きにくくて困っているのは実に簡単で困った理由です。それは「テレビのスピーカで聴いた音で評価なんてできないっす」というもの。イヤホンで聴くのはどうも耳に負担が大きいように思えてきたもので、最近困っているのです、この薄い音像に。先立つモノがないから時期はまったくの未定だけど、スピーカ買わないといけないのかなあ…



これ評判いいけど、どうなんでしょうねえ。テレビの出力がイヤホン端子しかないからどうにも、イマイチ選考に熱が入りませんわ…レコーダから出力すればいいのかな、むむむむむ。

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それはさておき、7月の看板番組のスケジュールが出ていましたので、さくっとご紹介を。来る7月、クラシックファンにはありがたいものになりそうでござる。

●7月15日(月)【7月14日(日)深夜】午前0時~午前4時10分

・ワーグナー生誕200年記念 ガラ・コンサート・イン・バイロイト
・ドキュメンタリー 「神々のたそがれ ~バイロイト音楽祭の諸相~」

今年の記念年を祝うガラ・コンサート(番組サイトには指揮者名が書かれてないけどティーレマンですよね、これ)、そして2008年のドキュメンタリでワーグナーとバイロイトをより知るための四時間強、でしょうか。まあ、きっと綺麗な話が中心なんだろうなあ、跡目争いとか思想的どうこうじゃなくて(わりと悪趣味)。

●7月22日(月)【7月21日(日)深夜】午前0時~午前4時

・ベルリン・フィル ワルトビューネ・コンサート2013
・ウィーン・フィル シェーンブルン夏の夜のコンサート2013

夏の風物詩、と説明抜きで言ってもいいのだろう、名門オケによる夏のお楽しみ野外コンサート二つ、です。最近このあたりの「季節もの」に対応してくる番組の編成、好感しております!(笑←偉そう)

ラトル&BPhは今回、普通のコンサートのプログラムに見えるメンコン&第九を持ってきたのだけれど。あの人の記念年にメンデルスゾーンだし、さらに相互に大きく影響を与えた※ベートーヴェンでしょう?不在のワーグナー・プログラムに見えるのは邪推かなあ。まあ、何も考えず「テツラフさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とか「第九はいつ聴いてもいいねえ…(cv石田彰)」、くらいでもいいと思いますよ。いや本当にね。

一方ウィーン・フィルを指揮するのはロリン・マゼール。彼はそんな邪推など無用とばかりに、ヴェルディとワーグナーを並べてます。ええ、ええ。これでは千葉でも深読みのしようがございませんわ(笑)。

●7月29日(月)【7月28日(日)深夜】午前0時20分~午前4時20分

・ポリーニ&ティーレマンによるブラームスのピアノ協奏曲 第2番&交響曲 第2番
・ポリーニ&ティーレマン指揮 ドレスデン国立管弦楽団演奏会

これはなんだろう、タイトルがそっくりでコピペの失敗かと思いましてよ(笑)。ちゃんと見ればなんのことはない、ふたつの「ブラームスを軸にした器楽派ドイツ音楽」プログラムのコンサートでポリーニ&ティーレマン&SKDによるブラームスのピアノ協奏曲が揃いますよ!というものでした。
個人的に少し意外なのは、セルが交響曲と称したとされる第二番はメインプログラムじゃなくて(交響曲第二番がメイン)、むしろ若書きともされる第一番がメインに置かれている、ところですね。レーガーのロマンティックな組曲、大きい作品なのかしら…(調べたら30分くらいの管弦楽曲みたい)

ともあれ、現在のポリーニによるある種集大成にも感じられるコンサートになっているのではないかしら。ティーレマンはそれほど好みでもないのだけれど(良くも悪くもオペラ上がりの指揮者だと思う、だからワーグナーはむしろ好きな方です)堂々たる演奏であるだろうことは予想がつくので、この控えめな評価を覆すような演奏であることを期待しましょう。




ああ、録音があるのですなあ…でも最近ときどき思うんです、音源のみの販売、いつまで中心的な役割になるのかなあ、と…(その話はまたいずれ)

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ということで簡単なご紹介でした。あれ、ヴェルディの序曲を除くとドイツものばっかり?むむむむ…ともあれ本日はこれにて、ごきげんよう。

2013年6月21日金曜日

いいものもある、だが悪いものもある。ではこれは?

こんにちは。と言うかほんとうにご無沙汰いたしました、千葉です。

いちおう空白の理由は向こうのブログにも書きましたとおり、左手の火傷からくる心身の不調ゆえ、でした。体調が悪くて音楽など上手く受け取れませぬ、ただせめてそのお詫びをしておくべきでありました。本日はちょっとどうとも取れるニュースを知ったので、復帰戦とて少し書きますです。

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サッカーの話題が落ちついた後の千葉のTwitterのタイムラインでは、しばしこれが話題になっておりました。見てないけど新聞広告を出されたんですね。

◆2013年9月 Opera AIDA in TOKYO DOME

なるほど。闘強導夢、じゃなくて東京ドームでまたオペラをやると、アレーナ・ディ・ヴェローナのアレの引越し公演で「アイーダ」です、と。

千葉がフォロウさせていただいてる皆様には以前の、バブル期の来日の記憶も千葉同様にあるようでございまして(そりゃそうか)、千葉同様にあれやこれやの反応がございました。
千葉がツイッターで書きました反応は、どちらかと言えばいわゆる業界っぽい見方になっちゃいました、情報を知ってまず今から9月の公演の売出しってのがどうかな、と思ってしまって。それをここにざっくり書き残すならば、「おそらく顧客層を明確にターゲティングして(悪く言えば皮算用)、この記念年に打ち上げる花火としては失敗しない程度の予定はあるのだろう、ただしその座組はポピュラー畑のものに思われるので充分に機能するかどうかは不明、客層も不明」というもの。きっと、千葉がブログやTwitterでおつきあいいただいているような皆さんがチケットを買っていく公演ではない、んですよ。じゃあ誰が行くんでしょうね?(笑)

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まあ皮肉っぽい言い方にはなりましたが、ヴェローナの上演が悪いものだと言っているわけではございませぬ。彼らの「アイーダ」、最近の映像が公式に配信されてましたから以下に貼っておきましょう。



巨大な舞台に大量の出演者。豪華であります。まあフェスティヴァルとしてはありだと思いますし、この作品はそもそも特別な意味合いを持たされたものだから、そしてヴェルディ作品の中でも見世物的要素をも取り込んだグランド・オペラ路線の極北ですから、「特別な上演」としての演出なのでしょう。今風の読み替えがどうこういうような演出ではなく、スペクタクルを提供する場としての劇場、まあこれはこれで。

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しかしその一方で、この作品は伊達にヴェルディ最晩年の傑作ではないわけで。筋立てはシンプルなメロドラマでありながら、学者オーギュスト・マリエットの原案があって相応にオーセンティック(もちろん、現在の研究の水準から見たらただの面白ストーリーなのかもしれませんが)、そして中盤の凱旋が終わればあとはドラマ的には袋小路へ一直線の心理劇。そういった面は近年の、たとえば千葉は好きで聴いているのだけれどアーノンクールの盤ではこれでもかと強調されてます。なんかチューリヒでの上演は読み替えで現代のパレスティナだったとか…(まあ、ありだと思いますけど)


そう、安心して楽しむことを許してくれる見世物でもあり、同時に最高のドラマを、オペラを楽しめる作品でもある。そういう作品ですから、どんな経緯でどなたが行かれるのかイマイチ想像できないのですが(笑)、行かれる方が楽しまれますよう。

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いいなあ、まだ実演は見たことないんですよね「アイーダ」。この先あまり機会もなさそうだし…いろいろ言いましたが、千葉の一番素朴な感想はこれであります(笑)。関係各位も含めて、公演が成功に終わりますようお祈り申し上げて本日はおしまい。ではまた。




アーノンクールのプロモーション映像もございました。よろしければどうぞ~。