2014年2月9日日曜日

追悼、バレエ、三部作(そのままですみません

こんにちは。千葉です。

書きたいことは数あれど、いささか文章を仕上げるだけの余裕もなくてきめんに更新が滞っております。ご容赦のほど…訃報も事件も、反射で書けるほどのお題でもないもので。

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で、復帰がひと月ぶりの定期ポストになるのは、どうも…でもやらないよりマシだと思って更新します、公共放送の明日はこっちだ!と看板番組を応援する気持ちを込めてね!なお、ここの一文は片目に眼帯をした男の声で読んでね!(あの人のは「どっちだ!」だろう)

●2月10日(月)【2月9日(日)深夜】午前0時~午前3時15分
~ 指揮者 クラウディオ・アバドをしのんで ~
・ルツェルン音楽祭2012 クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン音楽祭管弦楽団演奏会
・クラウディオ・アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1994年日本公演

1月20日に亡くなったクラウディオ・アバドを偲んで、当初の予定から変更して放送されるこの日の演目は、最晩年の、というかほぼ最後の活動である一昨年のルツェルン音楽祭での演奏と、遡ること10年前のベルリン・フィルとの来日公演です。

前半はベートーヴェンの「エグモント」、序曲ばかり演奏されるこの作品が珍しく朗読、歌唱を伴った本来の形で上演されている、という点でも貴重ですね。
そして後半のモーツァルトは先週の「クラシック音楽館」でも一部が放送されておりましたが、なんとも清澄なサウンドで。大病から復帰して後の彼を偲ぶにはこれ以上はないのではないか、と。あえて「レクイエム」彼のキャリアを振り返るなら、折々に演奏してきたヴェルディのそれや、ベルリン時代のドイツ・レクイエムなどが思い浮かぶところですけれど、この演奏はまさに最後の言葉と捉えられるものなのでは。全曲を聴いてまたなにか書くかもしれません(書きかけの文もあります故)。

後半の1994年来日公演は10月14日サントリーホールでの演奏。ロシア作品への積極的なアプローチはベルリン時代まで特に顕著でしたね、マエストロ。

なお、ベルリン・フィルハーモニカーはマエストロを偲んで、生前の演奏映像を無料公開しています(利用者登録は必要です)。今晩の放送が見られない、録画できない方はこちらでご覧いただくのも手ではないかと。先ほど触れた「ドイツ・レクイエム」も、ウィーンでの演奏が見られます。千葉は彼の演奏でこの作品を聴くことで「ああ、これは”人の”レクイエムなのだなあ」と再認識させられました。興味ある方はぜひ。




●2月17日(月)【2月16日(日)深夜】午前0時30分~午前4時00分

・マリインスキー・バレエ公演 バレエ『白鳥の湖』
・モナコ公国モンテカルロ・バレエ公演 『ダフニスとクロエ』/『シェエラザード』

最近この枠で紹介されることが増えたバレエ公演、今回はオーソドックスであろうマリインスキー劇場の「白鳥の湖」と、おそらくはモダンな作りであろうモンテカルロ・バレエの二演目、です。千葉はバレエにそれほど詳しいわけでもないので多くは申しますまい。モンテカルロ・バレエって、バレエ・リュスの末裔だったりするんですかね…(ひところ何度も来日していた時期に確認しとくんだった、反省)


●2月24日(月)【2月23日(日)深夜】午前0時~午前4時

・ミラノ・スカラ座 プッチーニ:『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』

2月最後のこの枠は、先日2015年からミラノ・スカラ座音楽監督に就任することが発表されたリッカルド・シャイーによる、プッチーニの三部作。

…シャイーって、いわゆるアバド派扱いで1986年の彼の退任後少し疎遠になっていたんですよね、このオペラハウスとは。最近ではある事件で話題になった「アイーダ」などにも登場していたから、こういう可能性はあるのかなと思っていたけど。
フェラーリのシートにイタリア人が収まることが、常に夢見られつつ多くの問題が予想されなかなか実現しないジレンマがあるように、スカラ座のマエストロはなかなか、大変です。なることよりもそこで治世を続けることが難しい。さてシャイーの治世は如何に、という未来を展望する意味でも、上演はそれなりにあるのに意外に録音、映像が少ないプッチーニの三部作を最新の舞台で見る意味でも、ぜひ録画してご覧ください!(さすがにリアルタイムで見るようには薦められない)


では以上簡単なご紹介でした。この紹介を機に、そろそろ文章を書けるモードに移行するよう相努めます、では。

2014年1月12日日曜日

2014年は27日より開始です(お決まり

こんにちは。千葉です。

また間が開いてしまいました。生きてます。その間の最大の出来事はあれですかね、Appleからのお年玉、iTunes Storeでブーレーズのマーラー全集が…って奴。ああ、もちろんこっちのブログ的には、ですよ。あっちのブログの過去記事、サルベージしておいたらアクセス稼げるかなぐひひ(心にもないことを書いてみた)。

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それはさておき、毎月恒例の公共放送様の全力が観られる(よく制作に参加しているので)看板番組の予定です。今月は明晩からです遅くてすみません、いつもながら。


●1月13日(月)【1月12日(日)深夜】午前0時~午前4時

・赤の広場コンサート
・エクサン・プロバンス音楽祭2010 ストラヴィンスキー:歌劇 『夜鳴きうぐいす』

前半は赤の広場でコンサート、かあ…中身はアンナ・ネトレプコに、ドミートリ・ホロストフスキー、そしてアカデミー・グランド合唱団、コンスタンティン・オルベリアン指揮のロシア国立交響楽団によるオペラ・アリアのガラ・コンサート、です。指揮者には馴染みがないけど1956年生まれでレコーディングはオペラ中心のようなので、いわゆる職人系の手腕があることを期待したいです。

後半はストラヴィンスキー初期の歌劇「夜鳴きうぐいす」をメインに据えた、これまたコッテコテのロシアンなストラヴィンスキー・ガラ的な公演です。まさか実演で初期歌曲とか見られるとは。しかもなんですか「きつね」とか超俺様得!(キャラ崩壊)

誰だよこんなおかしいプログラムを組む奴おいおい頭大丈夫かよ、と思ったが名前を確認したら大野和士だった。うん、ごめんそういう人だよね、大野さん(褒め言葉)。

演出や出演に人形だとかいろいろと気になる要素があるので、目で見て楽しめる公演なのではないかな、と期待しております。




●1月20日(月)【1月19日(日)深夜】午前0時~午前4時

・ドキュメンタリー 作曲家ペンデレツキ 迷宮の小道
・ペンデレツキ80歳バースデー・コンサート IN ワルシャワ(仮題)

クシシュトフ・ペンデレツキは、完全に千葉の守備範囲外なので素直に勉強させていただきます。後半のコンサートには名のみ知られた「ヒロシマの犠牲者に捧げる哀歌」も演奏されますよ。あと、東京交響楽団での活躍も注目されつつあるクシシュトフ・ウルバンスキの指揮がようやく見られるのも楽しみ。


●1月27日(月)【1月26日(日)深夜】午前0時~午前4時10分

・ドレスデン国立管弦楽団のジルヴェスター・コンサート 2013
・ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート 2013

はい、2014年はこの日に始まります。それまで窓ふき大掃除でもして待ちましょうかね(え)。

まあ、恒例のイヴェントがようやく見られるのはありがたいのだけれど。
ひとつだけ公共放送さまに難癖つけさせていただくならば。なぜこの順番なのか、と。ラトル&BPh、客演ラン・ランのほうが先じゃないのかね、と。君らはオペレッタで愉快に新年を迎えよと申すか。まあいいんだけどね、放送していただけるだけで(なら言わない)。


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そんなわけで2014年は27日深夜に開始されることになりましたので、皆さまご了承ください。ではまた(おーい)。

2014年1月5日日曜日

新刊買わなきゃ!

こんにちは。千葉です。

やっぱりまだミハエルさんは「危険を脱し」てはいない模様です故、お祈りは続きます。
彼の身体そのものが生きてくれるかどうか、という状態はそう短いスパンで変化するものではないかと認識しているのです、千葉は。回復が待たれている脳は、おいそれと開けて治すわけにもいかないのですから、しばし注視してお祈り、だと思いますです。騒ぎすぎてもよくないかな、と思う気持ちと、声を出さないと気持ちは伝えられない、そんな板挟みはもどかしいですね…

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そんなことを言っているうちに、あれとこれの新刊が出てました、何たる不覚!そんなわけで今日は話題を変えて紹介をば。




小学生編はいまどの辺なんだろう…(単行本派)ご存知、若木民喜「神のみぞ知るセカイ」の新巻は単行本サイズのクリアファイル付きと単行本のみの二種発売されてます。去年のうちに(…)。
噂に聞く感じでは、過去編での行動がこうなってああなった、だからどうしてこうして…とかなんとかなかなか気になる感じなので早々に読まなくては、です。
なお、アニメ発信のCDも何枚も出てますのでぜひ(この作品独特のビジネススタイル、ちょっと考えてみても面白いかなとか思うけど手が回らない。この音楽への注力、手法としてはありなのでは)。




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あとこれは新巻を入手したらいろいろと書くと思いますが、現在描かれているクラシック音楽を題材としたマンガ、八巻が出てました。


簡単に説明するなら指揮、ヴァイオリンを軸に描かれる音大ものですかしら。主人公はヴァイオリンの男子、ヒロインは指揮者を目指す女子、という配置はなかなか新鮮かも。とりあえずお知らせのみ。

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で終わろうと思ったのだけれど。これを書きながら新刊情報を確認してたらもう出てるんじゃないですか、これ!



そんなわけで早く買わなくちゃ、という三冊でございました。では紹介のみですが本日はこれにて。

2014年1月4日土曜日

サルベージはじめました

こんにちは。千葉です。

「危険は去った」的な情報も散見されますが、今の時点で正式な発表もないことを思えばまだまだお祈りの時期は続きますです。病床で過ぎてしまったミハエルさんのお誕生日が後で楽しく祝われますように。

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さてこちらのブログがかつてのアメブロの方の役割を果たすことになるわけですが、であれば過去記事についてもある程度はこちらに移しておきたい。以前からそう思っていた作業を新年を契機として着手いたします。ってか、ひとつめは、もうやりました(笑)。

◆オネゲル少年の、その前にあった時代を見てみよう~二十世紀への道、かな?

2007年の記事ですが、オネゲルの交響曲を聴き込んだ時期の記事から移行をはじめました。というのも、来年2015年はアルテュール・オネゲル没後60年のアニヴァーサリー、であればその前に少しは騒いでおかないと、と思いまして(笑)。

あの頃にまともに聴き始めてその後いろいろと聴いてきたオネゲル、当時整理した情報が(自分には)いまでも役に立つところもあるからまあ、きっと意味はあるんじゃないかな、と思いたい(弱気)。

ちなみに、ですが。オネゲルをこれから聴こうという方には、以下の交響曲全集(二枚組)が悪くないかな、と思います。安いし、入手しやすいし。




左からプラッソン&トゥールーズ・カピトル管、デュトワ&バイエルン放送響、ボド&チェコ・フィルです。それぞれに一長一短があるのだけれど、入門の一組と考えればどれもその任を果たすには十分なクオリティかと。…ほんとうはシャルル・ミュンシュの全集があればいいのだけれど。

今度移行する記事を書いた2007年にはその辺りの評価まではたどり着いていないので、2015年には新版を用意したいところであります。他の作曲家などとの関係からまた違って見えてきたものもありますので。

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あとは昨今の状況を鑑みるに、否応なく再考の必要がありそうなショスタコーヴィチ関係の記事も何とかしたい。勤勉な私になりたいわあ(君はその願いでソウルジェムを輝かせるのかい?←いえごめんなさい)。

ともあれちょっとしたお知らせでした。本年もよろしゅう。



いわゆる正規録音ではないけれど、このクオリティで全集だったら同時代アプローチの中でも傑出した一組になったことかと。惜しい。

2013年12月31日火曜日

初詣ではただ快癒をお祈りします

こんにちは。千葉です。

今年はあまり回想とかするほどのものがないので、年末っぽい企画はありません。あしからず。

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それより何より、いま千葉が心配で仕方がないのがミハエル・シューマッハの事故とその後の容態です。心配すぎてほとんど言及ができなかったくらいには、心配です。

彼はですね、千葉高校生がル・マン中継でメルセデスの若手として名前を知って、千葉大学生が全日本F3000にスポット参戦して大活躍したのを仙台市民として知っていて、そしてのちに鈴鹿ではフェラーリでの最初の戴冠を目撃した、まさに同時代のチャンピオン様ですもの、これまでそれほど多くを書いてこなかったとしても思い入れ、かなりあります。ツッコミ甲斐があるミカとか同時期にいたからね、どうしてもより堅実に勝利を求める彼については書きにくかった、というのはあるかもしれない。そうね、勝てばよかろうなのだ!と見えてしまうところが嫌われたかもはしれないけど(実はそのくらい、リザルトほどの余裕は持てなかったのではないかと今は思う)、彼は間違いなく偉大なチャンピオンです。昨年までの参戦で晩節をどうこう言う方もいらっしゃるのでしょうね、でも一モータスポーツファンとしての尊敬はそんなことでは揺るぎもしませんよ。いやほんと。

今回の事故、第一報では「頭部外傷」とあったので、内出血が後で悪い方に効いてくる最悪のケースにはならないな、と思って安心していたのです。手術などについての報道も比較的安全側の見方で書かれていましたから、ああこれなら…と、後から笑い話にできる程度のものかと。いわゆる外傷、ケガの扱いで終わる話なのかな、と。
しかしその後要手術、昏睡状態などと事態は悪化していくように見えまして…というのが千葉の見たところのこの数日のニュースでした。今日の執刀したドクター会見によれば「二度目の手術も成功、改善方向だが予断は許さない」ということのようです。

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脳のダメージは後から来るんですね、そういえば。この数日、どうしても加藤大治郎を喪ったあの事故とその後のことが頭を過ってしまい、どうにも不安になるのを抑えられませぬ。二度目の手術が成功、とのことですが、それはすなわち経過を注視していく他ない状態だ、とも言えそうですし。
欧州では相当の扱いで報じられているらしいのですが、それに見合うレヴェルの、行き届いた医療処置が行われますよう、そして何よりその結果としてこの危地を彼が脱しますよう、新年には神頼みをしてこようと思います。

うーん、これ以上何も書けないので2013年こっちのブログは以上でおしまいです。新年がよりマシな年になりますように、そしてミハエルさんが回復しますように。では良いお年を。

2013年12月28日土曜日

なんかの賞おめでとうございます(てきとう ~石黒正数「それでも町は廻っている」 第12巻

こんにちは。千葉です。

ちょっとバタバタしていて更新が滞ってみて気がついたのですが。このタイトルだと少し休むと不穏な気配が漂いますね、ちょっと考えなおそうかな…(笑)

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空白を嫌う意味でもこういうときはひとつさらっと更新できるものをば。ってことで新刊情報です~。




石黒正数の人気作品、「それでも町は廻っている」最新巻です。時系列がシャッフルされている本作(ご存知かと思いますが、本作を順に読み進めると歩鳥の髪の長さが話数ごとに違っていたり呼び方が違ったり、顕著なところだと学年が違ったりします)、ついにその始まりのエピソード、「メイド喫茶 シ~サイド」はどのように始まったかが読めますよ!…いやまあ、そんなに期待されてないかな(笑)。

※楽しく読み終わって追記をひとつ。先生もあとがきで書かれているので及ばずながらご協力、です。本巻に収められたあるエピソードがそれっぽすぎたか、連載終了説が流れたのだとか。そんなことないですよ、絶賛連載中ですよ~、ということでした。千葉はその噂を知らなかったけど終わらないってことでよかったですよ、もっと読みたいですもの、このお話。

ちなみに「もやしもん」は終了、とのことですけど…

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ようやく買って、帯で知ったのですが本作、第17回メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞を受賞していたとのこと。どんな賞かは存じませんが(笑)、面白い作品が評価されるのはよろこばしいこと。慶祝。

ふうん、と思いつつ他の受賞作を見ていたらなんと「有頂天家族」も受賞してるんですね、これまた慶祝。あれはもっと見られてほしい作品ですので、そのためならよくわからない賞でも何でも利用していただきたいところであります(ぼっちゃけすぎ)。




熱心なファンの多い森見登美彦氏であれば、今さら千葉がどうこう言うのはすこしばかり気後れするところなのだけれど、このアニメはきちんと「登美彦氏」テイストを出していたと思います故、興味のある方は今からでも是非に。…っていうか、リアルタイムで一回放送されるだけだとどうにもモッタイナイものが多いんだよなあ…(とか雑感はまた別途)。

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この調子でだらだら書いているとキャラクター原案つながりで久米田康治先生の新作の話(2月に単行本が出るようですよ!)もしたくなるのでひとまずこの辺で。ではまた。


2013年12月17日火曜日

彼らは憧れだったなあ…~島本和彦「アオイホノオ」11

こんにちは。千葉です。

最近はさして本も読めずマンガも買えず(泣)、新刊の情報チェックすらまともにしておりませんでしたが今月は幸いにもいくつか目に止まりましたもので、簡単な感想だけでも。

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若き日の島本和彦先生、じゃなくて焔燃くんの一大青春記はいよいよ漫画家デビューも近いよ!転校生来ちゃいますよ!というところに差しかかって来たのだけれど。

すみません。11巻では失敗の経験から学んで成長した部分を示すエピソード以外では、ほとんど主役じゃありません(笑)。ただのリアクション役になってしまっている感もありますがそれもそのはず、あだち充先生の「タッチ」がついに始まり、そして自分が残念な手描きアニメを作っている同時期にDAICON3が作られちゃうとあってはまあ、影も薄くなりますよ、同じフィールドにいる以上詮方無きことにございまする…「炎の転校生」の話がなかなか出てこなくてジレ気味なのは千葉もいっしょだよ!(笑)

同時代受容の一例をこの上なく面白く見せてくれる本作だから楽しく読み終われるものの、なんでしょうねこの重くのしかかる敗北感は(笑)。後の赤井孝美、庵野秀明なんだから、と知っているから読者は流せる部分もあるけれど、島本先生じゃなくて焔燃くんは大変だっただろうなあ、ということが否応なく感じられてしまうから、重たいです。
千葉はもう彼らがキレッキレのガレージキット屋さんになってからその存在を知った口ですので(ホビージャパンの広告、昔は海洋堂とゼネラルプロダクツへのあこがれを育てるために存在していたのです←過言)、DAICONや愛国戦隊あたりは話に聞いた程度のもの(ヴィデオは見られなかったし)。だから直撃は避けられているのですが(笑)、それでも焔燃くんのダメージはわかる。それを超えてそれでも前にいくかどうか、が何かの分かれ目なんでしょうなあ…

なお。この巻の主役と言ってもいいDAICON3オープニングフィルムですが、興味のある方はようつべででもググれ、ということで。権利とか不明瞭なものを貼ると捕まっちゃうからね、この国は(誇張)。作中で島本先生が流れも見どころも教えてくれるのだけれど、現物を見ておいたほうが「島本目線」をより理解できるのではないかと。

では簡単ですがひとまずこれにて。