2019年8月7日水曜日

かってに予告篇 〜フェスタサマーミューザKAWASAKI2019 Day11 &書きました。

●日本フィルハーモニー交響楽団

2019年8月7日(水) 15:00開演

指揮:小林研一郎(日本フィルハーモニー交響楽団 桂冠名誉指揮者)
ピアノ:藤田真央
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第一番 変ロ短調 Op.23
ベートーヴェン:交響曲第七番 イ長調 Op.92

もう開幕の鐘もなろうかというタイミングなので、正直に書いてしまおう。この公演が、このフェスタの中でもっとも予想外の展開を見せたものだった。
顔ぶれとプログラムを見れば誰だってこう思う、”巨匠と若手による直球の名曲プログラム”、これなら昼公演でも十分に多くの方々に訴求するだろう…公演を紹介する立ち位置から見たら、はっきり言って手詰まりなのである。こんなこと、私が書かなくても皆さまご存知なのである(笑)。
もちろん、過去にポイントとして示した要素はあった。「4月には秋山と東響とジョリヴェの秘曲を演奏した若きピアニストが今度は誰もが知る名曲を」というのは、若きピアニストの幅を示すものになるだろう。そして近年は大晦日にベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を開催しているマエストロが、一曲だけに注力したときの演奏がどうなるものか、期待する思いもある。

しかし、そういった予想や期待をすべて振り切って、チャイコフスキー国際音楽コンクールがこのコンサートへの見方を大きく変えてしまった。



曲もチャイコンであるのだから、もはや誰が見たってこれ以上のタイミングはない藤田真央凱旋公演である。おめでとうおめでとう。

もちろん、小林研一郎がただの引き立て役に収まるわけもないので、後半のベートーヴェンも剛速球を期待していいだろう。私にしては珍しいことではありますが、来場される皆様に置かれましては余計な情報を入れず、構えず、聴こえてくる音楽に身を委ねるような聴き方をお奨めさせていただきます。



なお、本日最終日のミニコンサート(12:10開演、入場無料)は小倉美春のハイドンとリゲティですよ。

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そしてこれは書きましたよ、というご報告。
ご来場されている皆さまはもちろんご存知の「ほぼ日刊サマーミューザ」第10号(暑さを見事に吹き飛ばす!号/8月5日)に、8/3にテアトロ・ジーリオ・ショウワで開催された「出張サマーミューザ@しんゆり」の公演レヴューを書かせていただいております。一文にまとめてしまえば「ミューザとは異なる音響特性のホールですが、ここでも東響の演奏は充実していました、秋山マエストロお元気、戸田さん素敵」です(←ひどいな)。ですから昨日の公演は芥川也寸志についての寄稿ともども、私としてはお当番回だったのです(笑)。

他の公演レヴューについてはちょっとお出しする方法を検討中です。しばしお待ち下さい。ではまた。

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