2019年8月11日(日) 15:00開演
指揮:ダン・エッティンガー(東京フィルハーモニー交響楽団 桂冠指揮者)
フルート:高木綾子
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から 第一幕への前奏曲
モーツァルト:フルート協奏曲第一番 ト長調 K.313
チャイコフスキー:交響曲第六番 ロ短調 Op.74 「悲愴」
新国立劇場への登場から東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者として活躍し、その後桂冠指揮者となったダン・エッティンガー。常任ポストを降りてから、新国立劇場「サロメ」(2016年)で東京交響楽団を指揮して話題になったのは記憶に新しい。その彼が、久しぶりに東京フィルの指揮台に立つこの夏の公演は注目の演奏会の一つだった。サマーミューザに先立って行われた演奏会でのこの光景を見れば、その舞台が如何に待望されていたかがわかろうというものだ。
数週間前……「マエストロ・エッティンガーとの演奏を楽しみにしています」と語っていたコンサートマスター三浦章宏。— 東京フィルハーモニー交響楽団 (@tpo1911) August 9, 2019
生き生きと『悲愴』を演奏する姿を舞台袖から見て、音楽が生まれる一期一会の瞬間の豊かさに気付いたミュートンくん
11日(日)、#サマーミューザ でも『悲愴』を演奏いたします! pic.twitter.com/59hFqsCAjd
(この写真に題をつけるなら「信頼」とでもなるだろうか)
「第2回 渋谷の午後のコンサート」での大成功を受けて、ますます期待の高まるエッティンガーと東京フィルの演奏、サマーミューザの最終盤を大いに盛り上げてくれることだろう。
先ほども少し書いた新国立劇場での「サロメ」だが、当時の私のレヴューがあったのでリンクしておきます。苛烈なリハーサルからの衝撃的な舞台だった記憶が今も残っているのだが、そこでこのマエストロがどこまでもドラマを描出する人なのだと理解できたのはありがたいことであった。
最近ではシュトゥットガルトで活躍しているダンさん(その呼び方)、引き締まったアンサンブルは確かに彼らしいものだ。チャイコフスキーではその造形と劇描出が高度にバランスした演奏となるのだろう。楽しみである。
(でも。ねえ、このジャケット誰かに騙されてない?イケメン押しなのは理解できますけど!)
そして共演にはフルートの高木綾子が登場する。ソロに室内楽にオケに教育に、と今や各方面で活躍する彼女の演奏も楽しみだ。かなり以前にハチャトゥリアンを聴いた記憶があるけれど、今回のモーツァルトは彼女のまた違う音楽性を知ることができるだろう。
/♪— 東京フィルハーモニー交響楽団 (@tpo1911) August 10, 2019
📯完売御礼 #サマーミューザ
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モーツァルト作曲フルート協奏曲第1番のソリスト #高木綾子 さんとコンサートマスター #三浦章宏 と仲良しになったミュートンくん
明日は公開リハーサルが【11:30】からございます!
15:00からの公演と共にぜひご見学ください#旅するミュートン #川崎に帰る㌧ pic.twitter.com/gQ4kaKCrHA
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そうそう、最後にもう一つ。PMFオーケストラのソリストにマトヴェイ・デョーミンが、そして日本フィルには藤田真央が登場したサマーミューザ2019だが、この公演では首席奏者としていつも妙技を聴かせてくれる、同じく第16回チャイコフスキー国際音楽コンクールで木管部門三位に入賞したアレッサンドロ・ベヴェラリが登場するのもお見逃しなく。メインの曲も幸いなことにクラリネットの活躍する「Pathétique」ですので。
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