2017年5月27日土曜日

英国ロイヤル・オペラハウス シネマシーズン「蝶々夫人」5/26より上映

こんにちは。千葉です。
5月26日から各地で上映開始されるオペラのご案内です。遅れてすみません…

●英国ロイヤル・オペラハウス シネマシーズン2016/2017「蝶々夫人」





まだまだたくさんの関連動画がロイヤル・オペラハウスのYouTube公式チャンネルにはあるんですけど、とりあえずここまでにします。

ここ最近多くの注目の舞台が上演、放送されてきた「蝶々夫人」に、今度は音楽監督アントニオ・パッパーノが指揮するロイヤル・オペラハウスの舞台が加わります。「エルモネラ・ヤオの歌唱を聴いて、これを上演しないと」と即断したと語っていた注目の舞台、ぜひご覧ください。

すこし最近の上演や上映、放送を振り返ってみましょうか。
昨年チョン・ミョンフンが演奏会形式で東京フィルと聴かせた「蝶々夫人」はセミステージ形式だからこそ、悲劇そのものを美しく抽出してくれたような舞台でした(感想はこちらに)
そして笈田ヨシの演出が話題となった公演は各地での巡演、放送ともに注目されましたね。この作品が持つ本来の厳しさを戯画化せずに描き出す、辛く哀しく、なにより切実な舞台でした。
リッカルド・シャイーがミラノ・スカラ座に復活させた初演版は、現在一般に上演される版以上に蝶々さんの置かれた厳しい状況を描くもので、衣装や演出ともあいまって人によっては直視が辛くさえ思えたことでしょう。ピンカートンが去った後に”カリカチュアライズされた白塗りで和装”の蝶々さん、精神状態は如何許かと心配で心配で見通すのが非常に辛いものでした。
それぞれにプッチーニの美しい音楽の魅力を存分に示しながら、それぞれの視点で作品をより切実に描くものだった、と感じました。

ではロイヤル・オペラハウスの舞台はどうだったか。モーシュ・ライザーの舞台は幕末日本を記号的な衣装やメイクを使いながらもオリエンタリズムに傾きすぎない、実に妥当で美しい舞台でした。
※もう少しあとで追記します

ではまた、ごきげんよう。

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