こんにちは。千葉です。
また読み終わった本のご紹介です。珍しく多読モードです。
●辻田真佐憲「日本の軍歌 ~国民的音楽の歴史」
「軍歌を見れば、日本がわかる」を題されたWeb連載をお読みいただければ、だいたいのところは本書の言わんとする事が伝わるのではないでしょうか。もちろん、アウトラインはあくまでアウトライン、本書の情報量はそれだけに収まるものではありません。新書ながら「軍歌」に絞ってその誕生から戦後の小休止、そして現在にもある可能性としての「軍歌」まで考えさせてくれる一冊でした。
新聞社の企画として「海道東征」のリヴァイヴァルが進められている現在のうちに、本書を読むなり上述の連載コラムを読むなりしてそれぞれに考えておくのもいいかもしれません(「海道東征」コンサートのアンコールでは本書でもその成り立ち、受容が語られる「海ゆかば」が歌われていると聞きますし)。国民的アイドルが「キミとボクの物語」として新世紀軍歌を歌いだしてからではもう考える時間はないでしょうから。
柄にもない予言はこのへんで止めておきましょう。ではまた、ごきげんよう。
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