放送予定、16日 21:00から放送のクラシック音楽館のご案内です。
●<N響 第1855回 定期公演>
指揮:下野竜也
ヴァイオリン:クリストフ・バラーティ
管弦楽:NHK交響楽団
フサ:プラハ1968年のための音楽
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
2017年1月28日にNHKホールで開催された演奏会、壮絶なプログラミングが話題でしたね。いや、後半はブラームスの協奏曲ですから、壮絶などと言っては申し訳ない。堂々たる演奏だったと評判は拝見しています。注目の壮絶なプログラムは前半の、20世紀音楽二作品です。
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リディツェはチェコの地名ですが、追悼を捧げられるのにはもちろん理由があります。詳しくはWikipediaでも参照してください、バビ・ヤールなどと同じ、地名を聞くだけでも沈痛な思いに駆られる歴史があります。そしてぜひこの放送で、アメリカ亡命中のマルティヌーが書いた音楽を聴いてみてください。正直な話、私から申し上げるべきことはないのです。
そして次なる作品、カレル・フサの作品については、私と同じく吹奏楽からのクラシック音楽好きにはおなじみでいらっしゃることでしょう。私の場合は、とお断りするまでもなく愛知工業大学名電高等学校の松井郁雄先生の名前と結びついている作品、と言っても良いかもしれません。
(SHOBI NETTVより 吹奏楽版全曲)
きっと生涯で最初に触れた”現代音楽”ということになると思います、「プラハ1968年のための音楽」。当時は”プラハのための音楽1968”と言っていましたね。中学生で、吹奏楽コンクールが情報源だった当時は1968年という時にこめられた意味もわからず、さらに言うと最後に鳴り響く賛美歌「我ら神の戦士」の意味もわかっていない(モルダウしか知らない田舎の子供のことなので許してください)。ただ鮮烈な衝撃として受け取ったものです、この作品(の第四楽章←コンクールの演奏だからね)。もちろん、今なら1968年という年の特権性も理解できるし、この作品についても相応の受け取り方をしていると思います。スコアも前に眺めて、思っていたよりは演奏しやすい感じでしたし(やったことはないです、残念ながら)。
管弦楽版はあのジョージ・セルが希望して作られた、オリジナルの吹奏楽版からの編曲です。近年ではエサ=ペッカ・サロネンがロサンゼルス・フィルハーモニックと録音していたりしますので、興味の湧いた方はぜひ、アルバム単位で買ってください。Amazonで見つからなかった(つまり私の稼ぎの可能性は、ない)けど、こればっかりは単曲で買っても意味ないもので。
好きなものの話が長くなりすぎるのは私のよくないところですな、と自覚したこのあたりでおしまいにします。放送をお楽しみに、ということでごきげんよう。
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