2017年4月10日月曜日

東京藝術大学 戦没学生の音楽作品演奏のためクラウドファンディング募集中

こんにちは。千葉です。


●戦没学生の音楽作品よ、甦れ!楽譜に命を吹き込み今、奏でたい

東京藝術大学演奏藝術センターの大石泰さんによる発信で、「太平洋戦争で戦地に赴き、命を落とした音楽学生の作品を発掘・調査し、現代によみがえらせ」るプロジェクトとして、それらの作品を実際に音として広く経験され得る形にするためのコンサートへの協力を求めるクラウドファンディングです。
コンサートを開く、と簡単に申しますが、このプロジェクトの場合その前準備として楽譜の存在確認から状態調査(演奏できるところまで完成されているかどうか、というところから確かめる必要があるでしょう)、選曲、そして演奏家や会場の手配などなどが必要です。大学を舞台にしたプロジェクトですから、それらのうちのいくらかは自前で用意できるとしても手がかかることは誰にでもわかるところです。そのための支援のお願い、というクラウドファンディングがこちらです。興味のある方はぜひリンク先にてご確認ください。

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昨今のアレヤコレヤを鑑みるに、いやそんな前提なくとも私たちの社会はWWIIをまともに消化できていない。もしくは、あの戦争を自分から切り離して、いわば対象化して考えることができていない。だって、「あの戦争をした主体と、現在の社会をシームレスに地続きなもの」と捉えていなければ、三人ほど前の帝による勅を学校で使っても問題ない、なんて言わないでしょう?
であれば、多様なアプローチでその距離とつながりを検証していくしかない。きっと「この世界の片隅に」もそういう作品になりうるでしょうし(受容については少し懸念もなくはないので、原作も併せて読むのがいいんじゃないのかな、なんて思ったりする)、相当にバイアスのかかったものではありながら「海道東征」の再評価も何かの意味はあるのでしょう。どうせなら黛敏郎のあのカンタータを演奏したらどうだい?と半年早いツッコミを今のうちにしておきましょうかね…

このプロジェクトも、実現すればそうした”一石”として評価されることでしょう。私はとても貧しいので参加はできませんが、せめてこうしてご紹介させていただきます。

※追記。東京藝術大学は、クラウドファンディングによる試みを全面的に行っていくようで、こうしたサイトも作られています。考えてみたいこともあるのですが今はちょっと手が回りませんのでひとまずご案内のみ追記しておきます。

ではまた、ごきげんよう。

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