2017年3月6日月曜日

名古屋文化短期大学にて前島良雄「マーラー再入門」開講

こんにちは。千葉です。
大学の公開講座のご案内ですよ。会場は、名古屋です(泣)。

●名古屋文化短期大学NFCCオープンカレッジ 前島良雄 「マーラー再入門 ~マーラーはいかにしてマーラーになったのか~」

先日も少しお名前を出させていただきました、「マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来」「マーラーを識る」と二冊の刺激的なマーラー論でも知られる前島良雄さんによる講義が、4月22日から三ヶ月連続、土曜日 10:30より開催されるとのこと(スケジュールはリンク先でご確認ください)。毎回資料としてレア音源もいただけるとのことですから、それだけでも元が取れようというものですよ!さらに二回目以降は”激レア”とまで書いてある!!何が出るんですか!!!(落ちつこう私)

このタイトルからは、グスタフ・マーラーの作られてきたイメージも、それに合わせて語られてきた受容史も覆されるのだろう授業が容易に想像できます。嗚呼名古屋は何故に近所ではないのか、と天を仰ぐしかできない私の代わりに、多くの皆さまが参加されることを期待します。マーラーが好きな方にはもちろん、彼のエピソードやら音楽につけられたエピソードに辟易している方も楽しめるものになると思いますので、是非。





****************

ああもううらやましいなあ、という気持ちをこらえられないご案内はここまで。お申込みはリンク先のご案内をご確認くださいませ。ではまた、ごきげんよう。



2017年3月5日日曜日

3/5&12「N響 第1851回&第1852回定期公演」放送

こんにちは。千葉です。

放送予定のご案内、今回は二週分をまとめてお届けします。その対応の必要があるもので。番組は「クラシック音楽館」、日曜21時からEテレでの放送です。

●N響 第1851回&第1852回定期公演

いずれも出演はシャルル・デュトワ指揮 NHK交響楽団ですが、ソリスト、公演日についてはそれぞれに記載します。

・2017年3月5日(日)

<N響 第1851回定期公演より 2016年12月9日>

ビゼー:歌劇「カルメン」より 第一、第二幕

<N響 第1852回定期公演より 2016年12月16日>

ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」より 四つの海の間奏曲 Op.33a

・2017年3月12日(日)

<N響 第1851回定期公演より 2016年12月9日>

ビゼー:歌劇「カルメン」より 第三、第四幕

<N響 第1852回定期公演より 2016年12月16日>

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第一番 ニ長調 Op.19 ※
ラヴェル:
  ツィガーヌ ※
  バレエ音楽「ラ・ヴァルス」

※ヴァイオリン独奏:ワディム・レーピン

「カルメン」のキャストは以下のとおりです。

カルメン:ケイト・アルドリッチ
ドン・ホセ:マルセロ・プエンテ
エスカミーリョ:イルデブランド・ダルカンジェロ
ミカエラ:シルヴィア・シュヴァルツ
スニーガ:長谷川顯
モラーレス:与那城敬
ダンカイロ:町英和
レメンダード:高橋淳
フラスキータ:平井香織
メルセデス:山下牧子

合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団

せっかくなので、カルメンとホセの動画を置いておきますね。





(…ダルカンジェロの動画はいいですよね、簡単に探せますし)

****************

二時間の放送枠でオペラを放送する、かつ二回の定期公演の全曲を放送する。この無理めな要求をクリアするため、前回から第1852回定期公演が小分けにして放送されていたわけです。「これがなかったら、過去のデュトワさんとの名演を振り返る形でオネゲルの”クリスマス・カンタータ”が放送されたのではないだろうか…」とは申しますまい(書いちゃってます)。創立90周年欧州ツアーに免じて許してあげます(偉そう)。

なお、この「カルメン」は二公演が行われてそのどちらもがノット&東響(@ミューザ川崎シンフォニーホール、東京芸術劇場)の「コジ・ファン・トゥッテ」と完全にかぶる日程だったという、天国なのか地獄なのかもうよくわからない状況でした。今年はプログラムがよそとガンガンにぶつかるN響、怖い子……と表情が変わったところでご案内はおしまい。ではまた、ごきげんよう。

書きました:東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ第95回・プロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」

こんにちは。千葉です。

寄稿した記事のご紹介です。

●東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ第95回・プロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」———知られざる作品の真価を示す上演

公演前には「ぶらあぼ」誌にも寄稿させていただきました公演のレヴューです。記事中では明記しませんでしたが、「シェエラザード」で起きたトラブルとはこれです。


これを乗り越えて、二階正面にいた私にはそれほどの違和感を感じさせなかった現場対応力には感服した次第なのです。トラブル故か、少々構成感がぼやけた感はありましたが、奏者各位の名技の数々はさすがでありました。

そして後半は記事に書きましたとおりの、見事な演奏となりました。ソヴィエト時代の演奏や、冷戦期の独特の緊張を孕んだ演奏とはまた別のものだったことは事実ですが、それはそのまま「時代が変わった」ということでもありましょう(もっとも、ソヴィエト時代を知る数少ない現役の演奏家や、ロシアの現在の演奏家ならどうなるだろう?という思いはなくもないですが、それはそれ、です)。明るい響き、緻密なアンサンブルで聴くプロコフィエフのトリッキーな音楽は楽しいことこの上なく、そう思えば「交響曲チクルス」云々言いたくなってしまうわけですよ、プロコフィエフ大好きな私と致しましては。…難しいことも、かなりよく理解していますけど。

東京交響楽団の今シーズンは3月18日の、同じく飯森範親指揮によるレスピーギの「ローマ三部作」で終了です。記念すべき70周年のラスト、ぜひ。…そうそう、これを買いに行くのもいいかもですよ!(笑)


ではまた、ごきげんよう。

2017年3月3日金曜日

英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン「イル・トロヴァトーレ」

こんにちは。千葉です。
近日公開の、映画館でのオペラ上映のご紹介。

●英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン「イル・トロヴァトーレ」



これは先日試写会で拝見してきたレポートとセットで読んでいただければ幸いです。記事はこちら。

●ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン「イル・トロヴァトーレ」———四人の歌手たちの饗宴!息つく暇もないヴェルディの名旋律の数々

ロイヤル・オペラ・ハウスのサイトではいろいろと動画も見られます。なんというか、いい感じに暴力的なプロダクションでした。音楽じゃなくて、お芝居として。
このプロダクションを拝見してから気になって原作について調べたのですが、岡田暁生氏によれば「マントと剣もの」とされるジャンルなのだとか。”スペインを舞台にマントと仮面を点けた謎の山賊が大活躍するジャンル”の存在自体が謎に思えますが、日本で考えれば「鞍馬天狗」とか「必殺!」シリーズみたいな、時代や雰囲気までは史実も参照するけど出来事やストーリーは創作、というジャンルを想定すれば理解しやすいかな、と個人的には受け取りました。間違った理解ならごめんなさい(おい)。
そういった虚構度の高いオペラを、正面から演出すると辻褄合わせが大変になっちゃうからなのか、かえって楽しめなかったりします。また、考えオチにするにはこの作品は端的で簡潔に書かれている。えっと、要するに「物事の継起をきちんと作中で描いていない」ということです。ト書きで済まされていたり、見る側の想像に任されていたり。

メインキャスト四人については以下の動画をそれぞれご覧ください。

まずは一番感心したアズチェーナ役のアニタ・ラチヴェリシュヴィリ。


彼女自身のYouTubeチャンネルでコンサート全体が配信されていますので、お時間の許す範囲でどうぞ。

続いてレオノーラ役のリアンナ・ハルチュニアン。


サンフランシスコ・オペラでの「トスカ」ハイライトですが、「歌に生き愛に生き」の前半が聴けます。

そしてマンリーコ役のグレゴリー・クンデ。


これも本人のチャンネル、同作品のマンリーコの有名なあのアリアですね、その前からきっちり聴けます。2015年、ラ・コルーニャでの舞台。

最後にルーナ伯爵のヴィタリー・ビリー。


これも本人のチャンネルより、サンフランシスコ・オペラでの「ルイザ・ミラー」より。

(METにも登場しているキャストが多いような気がするんですよね、ロイヤル・オペラ・ハウス。英語圏の好みは似ている、とかそういうことはあるのでしょうかしらん)

最後にもう一つ、指揮のリチャード・ファーンズの映像を。彼はイングリッシュ・ナショナル・オペラの関連組織「オペラ・ノース」で長く活躍し、その集大成としてワーグナーの「ニーベルングの指環」を上演してます。で、これがその指揮者を映し続けた動画です(笑)。



おそらくプロンプター用だったり舞台裏のためのものだと思うのですが、演奏家以外にはなかなか見られない指揮姿全曲(笑)、せっかくですのでぜひ。ちなみに、この動画は14時間40分超えです(大笑)。
彼の指揮は、現代的な舞台とは逆方向で驚かせてくれます。ヴェルディの同時期の作品や、彼に先行した諸作品を思わせる響きや語り方が随所に聴き取れますので、それも注目のポイントです。いや、聴きどころか…

そんなわけで、3月3日より各地で順次上映のこのプロダクション、一見の価値ありと存じます。作品の捉え方がいろいろと気になりだして、録画しておいたドミンゴがルーナを演じた舞台とか見てしまいましたもの(でもあの演出は好みじゃないですごめんなさい)。

デイヴィッド・ベッシュの演出では、この作品が持っている”力”の側面が明瞭に示されます。お近くの劇場でぜひ。

****************
ちなみに。レヴューの方で言及しているマルクス兄弟の映画「オペラは踊る」での「イル・トロヴァトーレ」はこんな感じです。



ほんとうはこれ、ネタが大量にぶち込まれたクライマックスなので先に見ないほうが良いんですけど…できたらぜひ全編見てください。お願いします。

以上、大量の動画でお送りしたご案内はこのあたりで。ではまた、ごきげんよう。


「音楽になにができますか~仙台フィル・復興コンサートの記録~」再放送決定

こんにちは。千葉です。

放送予定のご案内、と言っても再放送なのですけれど、ぜひ。

●「音楽になにができますか~仙台フィル・復興コンサートの記録~」

放送日時は2017年3月8日(水) 深夜の25:25から(もしくは9日(木) 1:25~)です。あの地震の当事者でありながら、社会的存在としての仙台フィルハーモニー管弦楽団は何を考え、何をしてきたのか。
おそらく被災地の復旧はある程度進んだのだろう(まだ仮設住宅で暮らしている方も多くいらっしゃいますので、保留なしに申し上げることはできません)、でも”地域の復興”とはなかなか言い難いだろう現状を知る意味でも見ていただきたいと思います。

私個人といたしましては、かつて裏方でバイト君だった頃にも演奏されていた団員の皆さまが健在でいらっしゃるお姿を拝見できたのが嬉しい番組でもありました。
…とは言いながら、昨年9月の三科さんの訃報にどれだけ驚かされたことか。私がお手伝いしていた頃の仙台フィルはどこか若さを感じるアンサンブルで、団員の皆さまもお兄さんお姉さんくらいに感じておりましたから、悲しむより何より驚きが先に立ったものです。この再放送を、いま一度合掌をさせて頂く機会といたします。

****************

せっかくなので仙台フィルの動画でも、と探してみたのですけれど、公式のものがあのその、エッジの効いたものが多くてですね、この話との雰囲気があのその。

いや、仙台フィルは大変な経験を経て今を生きているのだ、と受け取りましょうそうしましょう。お近くの皆さん、3月28日のコンサートだけじゃなくその10日前のコンサートもお願いしますね!



放送に話を戻しますが、なにぶん深夜の再放送ですので、日時についてはお間違えなきよう(よくやっちゃうんですよ深夜と未明の勘違い)。というご案内はこのあたりで。ではまた、ごきげんよう。

樫本大進が平成28年度姫路市芸術文化大賞を受賞

こんにちは。千葉です。

ニュースのご案内。

●樫本大進が、姫路市芸術文化大賞を受賞!

姫路市芸術文化賞は、公益財団法人姫路市文化国際交流財団が、文芸、音楽、美術、舞台芸術など、幅広い芸術分野を対象に毎年選出する賞です。

樫本大進は、彼が発案し音楽監督を務める「ル・ポン国際音楽祭 赤穂・姫路」が昨年10周年を迎えたことを評価されての受賞です。世界的演奏家による室内楽を、地域に根ざす形で楽しめるように、と開催されてきた音楽祭での受賞については「ル・ポン国際音楽祭は音楽家の私にとって非常に大切な宝物です。その音楽祭が地域の皆様の絶大なご支援を受け、昨年10周年を迎えたことはこの上ない喜びでした。今回の受賞は私個人ではなく、ル・ポン音楽祭が受賞するものと考えます。」と語っています(コメント全文はリンク先でお読みください)。なお、今年も「ル・ポン国際音楽祭」は開催予定ですが詳細は決定次第発表となる、とのことです。

ソリストとして、室内楽奏者、オーケストラのコンサートマスターとしての活躍に加えて
こうしたプロデューサー的実績も積まれる樫本大進にはお若いのに凄いなあ、と感心するのみであります(素朴でごめんなさい)。



樫本大進は今年7月には日本でのリサイタルが、恒例のスケジュールどおりなら10月ころに「ル・ポン国際音楽祭」が、そして11月にはラトル時代最後のベルリン・フィル来日公演が予定されています。どこかで、何らかの形で聴けますように(少し空しい…)。

以上、受賞のお知らせでした。ではまた、ごきげんよう。


第27回 出光音楽賞 受賞者発表

こんにちは。千葉です。
ニュースのご案内。

おそらく最初の公式筋からの発表はこちらでしょう。


出光音楽賞は「1990年に制定された出光興産株式会社主催の音楽賞で、主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰」するもの(リリースより)です。過去の受賞者を見ればそのとき時に注目された音楽家たちが今も活躍していることがおわかりいただけるでしょう。

今回選ばれたお三方のうち、東京藝術大学在学中ながら東京交響楽団の首席奏者としても活躍されている荒木奏美さん(オーボエ)はいつもオーケストラの中心で輝いていらっしゃることをよく存じ上げております、おめでとうございます。



反田恭平さん(ピアノ)は先日「ぶらあぼ」誌にアンドレア・バッティストーニとのラフマニノフについて寄稿させていただいています。そこでも書きましたが、あのディスクは必ず後に「若き日の二人の代表盤」となると感じました。おめでとうございます。



小林沙羅さん(ソプラノ)だけ、まだ放送でしかお聴きしていないのでその魅力について語りようがないのがなんとも申し訳ないところですが、多くの公演でご活躍されていることは存じ上げております。きっと聴く機会もそのうちにあるだろう、と期待しつつお祝い申し上げます。



まだ公式サイトでの情報はないようですが、今後の情報はリンク先でご確認くださいませ。

以上ご案内でした。
ではまた、ごきげんよう。