こんにちは。千葉です。
えー、クラシック音楽の世界ではチケットの販売が早い!スケジュール出るのも相当に早い!なんてのは常識といえば常識のたぐいですが、一年以上先の公演予定ともなるとさすがに早い、早いよ!と(カイ・シデン的に)思うわけですがその内容によっては注目せざるを得ないのです。
●東京・春・音楽祭2018 東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.9《ローエングリン》上演決定!
この4月に四年がかりの大事業、「ニーベルングの指環」演奏会形式での上演も大団円を迎える東京・春・音楽祭の、目玉公演ワーグナーシリーズの次回公演の演目、キャストが発表されました。選ばれたのは「ローエングリン」、タイトルロールはクラウス・フロリアン・フォークト!
(参考まで、音楽祭のものは演奏会形式です)
…誰ですか「この前も…」とか言っているのは。世界最高の歌手として認められていて、その全盛期に得意の演目でこんなに来てくれるなんてこと、ありえませんよ?バーバラ・ハンニガンが来てくれますか?まさか。
なお新国立劇場での公演についてはここでも書いていますのでご参照ください。聴いてみることでしかわからない声というものはあるんですよ、言葉で書いても仕方ないし録音で満足することも難しいような、全盛期の歌手の声。
バイエルン国立歌劇場のカンパニー歌手でもあり、キャンセルでどうこうの話もあまり聞かない(昨年のバイロイト「パルジファル」は途中キャンセルしたようですが、これは稀な例でした)。負担の大きい大役を歌いながらも舞台上で崩れることはないし、なにより存在感が凄い。そんな歌手を体験できる機会が増えるんだから、素直に喜んでおきましょうよ(というファンの意見)。…コンサート形式だから、演出が気に入らないってこともありませんしね(小声で)。
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なお、今年は話題のバイエルン国立歌劇場来日公演「タンホイザー」にも登場します。彼の初役、この5月にプレミエの新制作、しかも指揮はキリル・ペトレンコ!という注目ポイントが多すぎる公演はとても無視できるものではない。新情報にはご注目あれ、です。
まだ上演されていない舞台なのでプロダクションの様子もわからない、そんな舞台がすぐに日本に来るのはなかなか新しい趣向です。要注目。
せっかくなのでここで書いておきますが、バイエルン国立歌劇場のYouTube活用はなかなかに興味深いです。>バイエルン国立歌劇場 YouTube公式チャンネル
最近の事例では、ショスタコーヴィチの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を上演するに際して、トレイラーの他に八つの動画を投稿し、おそらくはショスタコーヴィチ好き以外にはそれほど馴染みがないだろう作品の魅力をPRし続けたのです。ひとりのショスタコーヴィチ好きとして喜んだのはもちろんですが、自分たちのプロダクションへの愛を感じて嬉しくなったものです。演奏を配信で聴くこともできたけど、映像で見たいなあどうですか公共放送様(こういうまぜっかえしは久しぶり)。
作品紹介って、皆さん多かれ少なかれ苦労されているかと思いますが、こういう手法は面白いと感じました。もちろん、予算がどうのってこともあるとは思いますが。
これ以上話が散らばらないうちにこの記事はおしまい(笑)。ではまた、ごきげんよう。
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