2013年1月27日日曜日

いよいよ新年おめでとうございます(おい


こんにちは。千葉です。

しばしのご無沙汰でした、いろいろと生活上のもろもろがございまして。詳しくは書きませんがそれだけでもいろいろと手が回らないのに、iPhoneから文字入力するのに使っていた有線のキーボードがついに断線、その生涯を終えてしまいまして。
そうなってみると仕方がないから手書きでメモを取るようになるわけですが、これがなかなか新鮮でして。手書きの私とキーボード入力の私の違い、けっこうあるんですよ。手書きの千葉はどこまでもシンプル、余計な説明はしないで結論的な部分しか書かない。対してキーボードの千葉はこれ、ですからね(笑)。なんとか「協力関係」(笑)が作れないものか最近は考えています。

で、ようやくですね、後継となるBluetoothキーボードが届きましたので、今回は本文のほとんどをそのキーボードのテストも兼ねて入力しております(普通に読めるように書いたら何もわからない、わけですけれど)。

************
さて皆さん、今晩が大晦日、ジルヴェスターですよ!(再掲)


◇ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート2012
◇ドレスデン国立管弦楽団のジルヴェスター・コンサート2012


サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の、2012年を〆る恒例の演奏会、いよいよ今晩放送です。生放送で見られるもよし、録画されるもまたよし、です。ハードディスクの用意はよろしくって?(まだ馴染めない言い回し)前半はバルトリを招いてのバロック、後半はスラヴ舞曲集にダフニスとクロエ、ちょっと意図が読めないけれど(笑)期待しましょう。

************

さて。先日、まさかのYahooトップにまで掲載されたニュースについて、いちおう触れておきますね。そう、まさに彼らの話、サー・サイモン・ラトルが2018年の契約終了後は更新しないことを表明した件です。

千葉は率直に申しまして彼らのファンなので、ああそうなのか、と少し残念には思いましたけれど、2002年から16年間と思えば、けっして短い時間ではない。録音はかつてのカラヤンやアバドほどは多くないかもしれないけれど、それぞれに主張を感じさせる録音が残されている。それに加えて彼らが独自に配信しているデジタル・コンサート・ホール(DCH)に遺される大量のアーカイヴを思えば彼らの演奏が聴かれていないとも言いにくい。まあ、千葉は契約してないから見られないのだけれど(泣)、彼らの仕事を総括するのなら数多くのアーカイヴを参照して時系列に彼らの関係を捉える必要がありましょう。

ともあれ、もはやかなりの熟成が進んだ彼らの音楽が、残り五年間を本物の黄金時代とすることでその一時代のフィナーレを飾ってくれますようファンとしてはお祈り申し上げるのみ、です。カラヤン後、冷戦後の苦闘を刻んだクラウディオ・アバド時代に続いた21世紀最初のベルリン・フィルハーモニーの在り方が示した多くの事ごと、きちんと捉えたいものであります。まずはなんとかして、今年の来日公演を聴く算段をたてること、かな…

************

カラヤンのあと、程ではなくてもやはりベルリン・フィルハーモニーのマエストロは話題になるのねえ、とはYahooに載ったこと以上にTwitterでの多くの反応に思わされました。少なくない人がまるで明日にもラトルが退任して、即刻後任を選ばないといけないよ、誰がいいだろうか的に盛り上がってましたので。でもねえ、はっきり申し上げて千葉には不快極まりないものでした。アバドがそうであったように、ラトルもまた退任までの時間を余裕を持って示すことでオーケストラに時間を与え、また少なくない客演指揮者たちに刺激を与えたのだと思うのですが、その前提なしではしゃぐのがなんとも。

まあいいんですよ別に、何かの責任ある発言じゃなくて噂話を楽しむのも自分を含めたマニアさんの楽しみでしょうから。でもねえ。ディスコグラフィ的にまったく確認もせずひたすらに「もっと早く辞めればよかった」「指揮者とオケのキャラクタは合ってないままだった」とか言う人がいたのには、辟易を通り越して悪意さえ感じました。まあ、聴いていなくても演奏の判断ができるくらいの能力者でいらしたようだから、特に反論もしませんでしたが。ドイツの名門でいたい、かつての音を今に伝える伝統芸能団体になりたいとベルリン・フィルハーモニーが志向していたのにラトルはそうしなかった、とでも言いたげな議論、さすがに反応する方がバカバカしいですから(それでも感情が起動してしまうのがまた、バカバカしい)。彼らは目標との距離に多かれ少なかれのちがいはあれど、自分たちのなりたいものになっている、と他者の在り方を捉えた上での議論でなければ、必然的に「あいつらバカだよね。」で話を始めたことになるというあたりまえのことに気づかない無神経、さすがにどうかと。

************
彼らがなろうとしたもの、そしてその過程で経験したことは、実際のコンサートの記憶や録音に映像、そしてこちらの映画二本などで明らかなのだから、方針の話をするならばそれを踏まえられたらよろしいかと。



ありゃりゃ、淡々と見解を書き記すつもりが意外に激してしまいましたわ。ごめんなさいね。
ただ繰り返しますが、こういう話も個々人が楽しみで語られるのは自身の責任でおやりになればよろしい。ただあまりいい趣味だとは思わないだけで。政局記事とか嫌いなんですよあたしは。それは見解として見なすことのできるものでは、ありませんよ。

とかなんとか、自制とお調子の狭間で思いつつようやく迎える2013年がいい年にできますように(まだ言うか)。皆さん、録画予約はお忘れなく~。

************
で終わるつもりだったんですけど。「ベルリン・フィルと子どもたち」(原題「Rhythm is It!」)は廃盤なんでしょうか。もったいない。大阪市長氏の文化攻撃に対向するための論理を作り上げるのに参考になる一作だと思うのですが。むむむ。大阪市音楽団や文楽に対する悪口に思うところある方は、レンタルでもなんでも構いませんのでぜひ一度ご覧頂きたく思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿