2014年6月8日日曜日

今月は、バレエがないんです!(ぐわんば!←おい

こんにちは。千葉です。

思ってた以上になかなか書けない今日このごろですが皆様いかがお過ごしでしょうか(負けました、いろいろと)。

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さて6月のプレミアムシアター(←言い換えやその場で考えるキャッチコピーに限界が来た)、ひとことではまとめにくい感じのプログラムが並びます。二回は「いま現在の日本人音楽家の活躍を」ってことだと思いますけど、最後の回は取ってつけたようなアニバーサリー企画、なんですよねえ…(もしかすると、先月のグルックもそうだったので「最終週はアニバーサリー」ってお決まりになったのかも。それがいつから始まってるかは確認しないとわかりませんけど)

前置きはこのへんにして紹介へ。

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●6月9日(月)【6月8日(日)深夜】午前0時~4時

・二期会公演 歌劇『蝶々夫人』
・ミュージック・フォー・トゥモロー・イン・ストラスブール ~復興支援コンサート~

前半は今年4月26日に東京文化会館で上演された東京二期会公演、プッチーニの「蝶々夫人」です。出演の方々含め、さまざまな反応があった公演でしたので、早いうちにこうして見られるのはありがたいことです。指揮も演出も演奏も、期待させていただきますね。

(そして、最近の二団体&新国立劇場推し、おそらくは放送によって制作サイドも助かるだろうなあ、とか思ったり。その想像があたっているとして、ですが。その路線、国内他のオケにも取ってくれればいいのに…)

後半のミュージック・フォー・トゥモロー・イン・ストラスブールは、以前ドキュメンタリー版が放送されたらしい(すみません、見てませんし知りませんでした)チャリティーガラコンサート。今年2月19日の公演です。
ソリストに庄司紗矢香さん(一度仕事の関係でお会いしたことがあるので彼女には敬称が付きます(笑)、あしからず)、合唱に福島の高校生の方が参加されたのだとか。ふむ、多くは語りませぬ。

※追記。こういうことでした(pdfファイルが開きます)。なんかなあ…

●6月16日(月)【6月15日(日)深夜】午前0時~4時

・ドキュメンタリー 山田和樹
・山田和樹 指揮 パリ管弦楽団演奏会
・山田和樹 指揮 劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」

「世界にはばたく日本人指揮者 山田和樹 特集!」と公式が言っているので、そのまんまです。で終わってもいいんですけど(おい)、さらっと説明を。

長丁場の番組のはじめにまず「ドキュメンタリー 山田和樹」という構成は地上波でやってくださいお願いします、という定番の苦情はいちおう言っておくとして(キャラクターについて知らなくても/キャラクターが受け容れられないような人によるものだろうと、いいものは評価できるのがハイカルチャーのいいところ、だゾ!←誰だよ、というツッコミはさておき、例えば友だちになりたくない作曲家ナンバーワンのリヒャルト・ワーグナーさんの生涯を思い出そう、ということで)。
横浜シンフォニエッタ、日本フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、そしてスイス・ロマンド管弦楽団などなどの精力的な仕事が注目を集める1979年生まれの山田和樹を、2つのコンサートとドキュメンタリーで知ることができる有難い企画です。実演、聴ける日はいつか来るかなあ…
ちなみにですが。ダニエル・ハーディング、ヤニック・ネゼ=セガンは1975年生まれ、ヴァシリー・ペトレンコは1976年、グスターボ・ドゥダメルは1981年生まれ。世代としてはそのへんです、ってくくりで扱われる日が来てほしいなあ、小澤征爾の名がかつてアバドやムーティ、メータなどとの並びに置かれたように。

ドキュメンタリーはさておき(言わなくてもいいことを言うことで悪意を示していくスタイル)。パリ管弦楽団の演奏会はたしかArteあたりで配信されたような気がするし、「火刑台上のジャンヌ・ダルク」ともども再放送。それだけじゃあなあ、とも思うので私から二つばかり動画を紹介しましょ。

ひとつ目はYouTubeで探したら見つかったラフマニノフの交響曲第二番の演奏(ここには第一楽章だけ貼っときます、あとは関連動画でどうぞ)。




あともうひとつはリンク先にてご確認ください、テレビ番組、音楽公演制作のテレビマンユニオンが配信しているバーミンガム市交響楽団への客演の動画です。サン=サーンスの交響曲第三番の第二部冒頭を四分ほど、などが視聴できます。振りすぎないところが年齢に見合わない場慣れを感じさせる、かも(こういう評価は実演を聴かないと本当のところはわからないので、あくまで動画からの感触であることを付記します、為念)。


●6月23日(月)【6月22日(日)深夜】午前0時~4時

・ドキュメンタリー「リヒャルト・シュトラウスとそのヒロインたち」
・ザルツブルグ復活祭音楽祭    R.シュトラウス生誕150年 歌劇『アラベラ』

はじめに書きましたとおり、最終週はアニバーサリー企画なのでしょう、きっと。6月はことし生誕150年のリヒャルト・シュトラウス特集、「R.シュトラウス生誕150年記念! スターによる豪華な舞台」とのこと。だがなあ。ドキュメンタリーから長い番組を始めるのはやめろと何度も言わせないでいただきたいな…

もんくはさておき。そのドキュメンタリーは「リヒャルト・シュトラウスとそのヒロインたち」というもの。出演にリヒャルト・シュトラウス、ルネ・フレミング、ブリギッテ・ファスベンダー、クリスタ・ルートヴィヒ、フランツ・ウェルザー・メストにクラウディオ・アバドなどと居並ぶものですから、楽しめるものであることを期待します(と行儀よく言いながら、きっと視聴後にはつまみ食いのせいで「だからさっさと全編で見せやがれって言ってんですよ」とか思ってしまうだろう自分が今から想像できる)。

後半はザルツブルグ復活祭音楽祭での上演、歌劇『アラベラ』です。今年4月のもの。この音楽祭ってのはあれですね、ベルリン・フィルが降りてドレスデン・シュターツカペレが入って、っていう。どうせならバーデン・バーデンのあっちをやってくれないかなあ、とラトル&BPh好きの千葉は思ってしまいますがそれはそれ、ですねすみません。まあなんですか、ティーレマン&SKDもオペラならいいんじゃないかしら、ティーレマンのこの作品ならたしか昔メトあたりの客演がソフト化されてたような気もするし…(←ぞんざいだ、いろいろと)。

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ザルツブルクの「アラベッラ」見てから新国立劇場に行けばいろいろおもしろいんじゃないかな、とかこの文を書き始めた時には思ってたんですが、確認したら6月3日で上演終わってるんですね、向こう。まあそう上手くは行きませんか…

ともあれ今晩からの放送を皆様が楽しまれますように、とお祈りして今日のところはおしまい。ではまた。