2017年6月21日水曜日

6/25(26)「ピエール・ブーレーズ・ホール こけら落とし演奏会/イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 創立80周年記念演奏会」放送

こんにちは。千葉です。
6月最後のNHK BSプレミアムシアターは25日24時からの放送です。

ドイツは昨今の風潮に抗う気概を、期せずして示すかのように新ホールを立て続けに開館していますね。
(期せずして、というのはホール建設にかかるタイムラグを考えて、今現在の文化軽視の風潮を予測していたわけではないでしょう、ということですよ)

●ピエール・ブーレーズ・ホール  こけら落とし演奏会/ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団  創立80周年記念演奏会

先日放送もされたハンブルクのエルプフィルハーモニーはオーケストラが存分に活躍できるサイズの大ホールでしたが、ベルリンに新設されたピエール・ブーレーズ・ザールは室内楽用の小~中サイズのホールです。
その杮落としコンサートは、独奏から十数人のアンサンブルまで、声楽に管楽器にピアノに弦楽アンサンブルにと編成的に、そしてモーツァルトからヴィトマンまで200年以上の時代的に幅のあるプログラムは如何にも挑戦的なもの、ここにもドイツの理想主義的スタンスが見えるような気がします。気のせいかもしれませんが。

さて、このホール独特の形状は、ブーレーズが嫌った”無自覚な伝統の踏襲”(マーラーが言うところの”伝統”ってやつですね)を演奏家の配置でも行えるように、という遺志を継いでいるように思えます。中に入ってみるとこんな感じ、というおそらくは現地の方の動画がありましたのでご覧ください。



なお、このホールについてのニュースや演奏の動画はYouTubeを「Boulez Saal」で検索すればいくらでも出てきますから、ここでは一つ方向の違う動画をばご紹介。


ベルリン・フィルのホルンセクションで活躍するサラ・ウィリスのYouTubeチャンネルで見つけました。今をときめいていらっしゃる永田音響設計の豊田泰久さんが、このホールについての短いインタヴューを受けていらっしゃいます。チケットの話、なかなか真似できませんよこれ…(笑)

なお、せっかくですのでこのホールについて先日少しまとめた記事もご参照くださいませ(実はこのスケジュールを確認して、書きかけの記事を慌てて仕上げた←おいおい)。

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前半が生まれたばかりのホールの紹介で、後半は昨年創設から80年を迎えたイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の記念演奏会です。記念年一連の演奏会の、マンフレート・ホーネックの指揮による別公演の模様はイスラエル・フィルのYouTube公式チャンネルにあげられています。



実はまだ実演では聴けていない私の場合、イスラエル・フィルといえばバーンスタインが若き日にパレスチナ・フィル時代のこのオーケストラとのエピソードがまず思い出されるものだったりします。そうですね、それがWWII直後の話なのだから、それだけの時間をこのオーケストラが生きてきたわけですね。しみじみ。
いつかその音を聴く機会を得られますように、と思いながらまずはこの演奏会を拝見するとしましょうそうしましょう。

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生まれたての会場のデビュタントと老舗となったオーケストラの記念碑、そしてプログラムも前半の多様な作品によるものに対してこちらはオール・ベートーヴェンと、この日は前後半で見事な好対照となっております。どちらも存分にお楽しみあれ。

ではご案内はこれにて。ごきげんよう。

2017年6月18日日曜日

6/18(19)「パリ・オペラ座バレエ『夏の夜の夢』/ニューヨーク・シティ・バレエ in パリ『バランシン・ガラ 』」放送

こんにちは。千葉です。
6月18日深夜24時からのNHK BSプレミアムシアターはバレエの週です。それも超がつく、バランシン祭り!20世紀のクラシック音楽に触れていれば否応なく出会うこの名前、ちゃんとその舞台で認識するにはいい機会ですよ!

●パリ・オペラ座バレエ『夏の夜の夢』/ニューヨーク・シティ・バレエ in パリ『バランシン・ガラ 』


前半はパリ・オペラ座の「真夏の夜の夢」です。これも映画館上映されてるんですね、知らなかった(完全にバレエが守備範囲外に出てしまっている自覚)。ニューヨーク・シティ・バレエのために1962年に振り付けられた、メンデルスゾーンの劇音楽全曲による、堂々二時間弱の大作です。


そして後半は彼の後半生におけるホーム、自ら設立したニューヨーク・シティ・バレエがパリで代表的な小品をまとめて上演したガラです。大作と小品、好コントラストの番組となるのでは。

ということで簡単ですがご案内でした。ではまた、ごきげんよう。

6/18「新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会」放送

こんにちは。千葉です。
次回6月18日のEテレ「クラシック音楽館」は、新日本フィルアワーです(語呂悪い)。

●新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会

以前来シーズンの会見記事を紹介した際にも言及しておりました、上岡敏之指揮する新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会が放送されます。以前の記事で興味を持ってくださった皆さん!チャンスですよ!

以前、その演奏時間の長さから怪異な演奏に類いするものとしてアピールされた感のある上岡敏之のブルックナーですが、その演奏を聴かれた方ならちゃんと理由あってあの演奏時間になったこと、表現のために選択されたテンポであることを理解されたことでしょう。この放送でより多くの方がそれを知ってくださるなら私としても喜ばしいことです。


こちらは3月の演奏会を前にしたコメントですが、彼のスタンスを知る上でいい動画だと感じておりますので、ぜひ。

以上ご案内でした。ではまた、ごきげんよう。

2017年6月12日月曜日

ノット指揮 東響によるコンサートオペラ「ドン・ジョヴァンニ」キャスト発表!

こんにちは。千葉です。注目の公演情報ですよ。


昨年末に「コジ・ファン・トゥッテ」が大好評裏に開催されたノット&東響@ミューザ川崎シンフォニーホールのコンサートオペラ第二弾は「ドン・ジョヴァンニ」です。やったね!(この作品も大好きなので)

注目のキャストが15日に発表されました。以下のメンバーがこの12月、ミューザ川崎シンフォニーホールに登場します。

ドン・ジョヴァンニ:ミヒャエル・ナジ
Don Giovanni: Michael Nagy

レポレッロ:シェンヤン(沈羊)
Leporello: Shenyang

ドンナ・アンナ:ローラ・エイキン
Donna Anna: Laura Aikin

ドン・オッターヴィオ:アンドリュー・ステープルズ
Don Ottavio: Andrew Staples

騎士長:リアン・リ
Commendatore: Liang Li

ドンナ・エルヴィーラ:エンジェル・ブルー
Donna Elvira: Angel Blue

マゼット:クレシミル・ストラジャナッツ
Masetto: Kresimir Strazanac

ツェルリーナ:カロリーナ・ウルリヒ
Zerlina: Carolina Ullrich

現時点ではドン・ジョヴァンニの彼はラトルの「魔笛」にも出ていたなあ、とかマゼット役のストラジャナッツが「ワルシャワの生き残り」&ドイツ・レクイエムのときに来た彼ですね、くらいしか書けませんし。
※ドン・オッターヴィオ決定につき更新しています。

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なおチケットの発売は6月ですが、この公演を含む三公演を「スペシャル・オーケストラ・シリーズ」として3月に先行販売します。大好きなコンセルトヘボウ管がついに新首席指揮者ダニエレ・ガッティとの来日を果たす公演、そしてサー・サイモン・ラトル最後のベルリン・フィルとのツアー、そしてこの「ドン・ジョヴァンニ」を確実に入手する好機ですよ!(垂涎のあまり涙目で書いています)
※追記。ベルリン・フィル完売しました(あたりまえですが、いちおうね)

ということで12月10日(日)は今から予定を開けておいてくださいね!というご案内でした。ではまた、ごきげんよう。

※今年はなんと一回しかステージがない!という悲しい現実がございます。昨年は二回だったから、初日ミューザの感想を受けて池袋に行かれた方もいらしたことでしょうに…
であれば仕方がないのです、ぜひ12月10日に!チケットはこちらで!

2017年6月11日日曜日

6/11(12)「ドキュメンタリー『カラヤンのフェスティバル』/ザルツブルク復活祭音楽祭2017  楽劇『ワルキューレ』」放送

こんにちは。千葉です。
6月のNHK BS「プレミアムシアター」は11日深夜24時から、この番組でスタートです。

●ドキュメンタリー『カラヤンのフェスティバル』/ザルツブルク復活祭音楽祭2017  楽劇『ワルキューレ』

4月に開催された、50年目のザルツブルク復活祭音楽祭から、目玉公演として話題となった「ヴァルキューレ」が早速登場です。昨年日本でも「ラインの黄金」を披露したティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンの演奏は大好評でしたから、この放送を心待ちにされていた方も多いのでは。
ザルツブルク復活祭音楽祭の50周年を記念して、そのオリジンに遡るプロジェクトとしてカラヤン肝いりで取り上げられた最初の演目「ヴァルキューレ」を、当時のデザイン、演出で上演するプロジェクトは、もちろん指揮者も違うし、再演とはいえ往時のスタッフもいない、リ=プロダクションとでも言うべきものなのでしょう。

そして近年再評価というより「歴史化」が進むヘルベルト・フォン・カラヤンとこの音楽祭についてのドキュメンタリーも併せて放送されます。そのキャリアを考えればまずは何よりもオペラのマエストロだったはずのヘルベルト・フォン・カラヤンについて知る、いい機会となるのではないでしょうか。




近年なにかと「リング」づいてる日本向け、ということもないでしょうけれど(笑)、タイミング的にはバッチリです。ぜひ。

ということでご案内はおしまい。ではまた、ごきげんよう。


6/11「N響定期公演 第1859回/<音楽の力で復興を ~熊本地震・1年~>」放送

こんにちは。千葉です。
大好評話題騒然(少し盛りました)のファビオ・ルイージ登場公演、11日放送の「クラシック音楽館」に続きます。

●N響 第1859回 定期公演

指揮:ファビオ・ルイージ
ピアノ:ベアトリーチェ・ラナ
管弦楽:NHK交響楽団

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第一番 ハ長調 Op.15
ブラームス:交響曲第四番 ホ短調 Op.98

2017年4月21日、NHKホールでの公演です。

4日に放送されたマーラー他のプログラムも演奏会の時点で好評でしたが、こちらのコンサートもソリストともども好評だったことを思い出します。期待しましょう。

クライバーン国際ピアノコンクールの配信でベアトリーチェ・ラナの演奏をお楽しみください(2013年の二位入賞を受けて翌年に行われたリサイタル)。

そしてこの日は番組の終わりに、<音楽の力で復興を ~熊本地震・1年~>として、以前放送情報を紹介した熊本でのチャリティコンサートの短いドキュメンタリーが放送されます。各地の音楽家が集う模様、リハーサル、そして聴衆たる熊本の皆さまの反応を見せていただければ、と。

なおこちらは演奏の3ヶ月前の山下一史さんのコメントです。事前のお心具合も併せてどうぞ。


ではご案内はこれにて。ではまた、ごきげんよう。

2017年6月8日木曜日

NHK「あなたの記憶に残る名演」リクエスト募集中

こんにちは。千葉です。

いつもご紹介しておりますNHK Eテレの看板番組(盛りすぎ)「クラシック音楽館」のサイトを拝見しましたら、こんな募集がございましたので私からもご紹介を。

●「あなたの記憶に残る名演」リクエスト募集

「NHKのアーカイブスに残る貴重な名演奏を映像と共にお送りする「あなたの記憶に残る名演」を、今年秋に放送する予定」、伴って「1950年代から、今年の演奏会に至るまで、テレビでもう一度見たい思い出の名演奏を募集」。サイトから引いたこの二文で十分ですね(笑)。受付期間は特に記載されていませんので、リクエストするなら早めのほうがいいんじゃないかなと思いますよ。

昔、よく冗談本気で「俺、NHKに就職してアーカイヴ漁ってやるんだ」と言っていた先輩がいましたけれど、彼は元気でいらっしゃいますかしら。1950年代だとウィーン・フィルの初来日(指揮はパウル・ヒンデミット!)やアンチェルとチェコ・フィル、イタリア歌劇団あたりからですね。そうそう、ストラヴィンスキーの来日公演も忘れちゃいけない。
60年代となれば大阪国際フェスティバルもありますし、バーンスタインの来日もありうるのかな。そして80年代からはオペラの引っ越し公演や各地の名門オーケストラの来日公演が続き、90年代にはあれか、ブーレーズフェスティヴァルか。いやあ懐かしいなあ往年の名演(半分以上嘘、さすがにそんなに早く生まれてません)。新しいところは現在まで、ということですからそちらについては最近の放送を思い出せ、ということですね。

少なくない動画(もちろんグレイな、ってかアウトなやつ)がYouTubeにあるのに、私たちが正しいルートでアクセスできない公共放送の貴重すぎるアーカイヴ、こういう機会に何かしらの整理と公開が進んでくれたらいいなと思います。

そして皆さん!1995年のブーレーズフェスティヴァルをリクエストしてくださいよろしくお願いします!!きっと今ならあの時よりずーっと上手く受け取れて楽しめるはずなんでうよろしくお願いします(完全に自分のためのお願い)。

以上ご案内と切実なお願い(笑)でした。ではまた、ごきげんよう。