2013年12月31日火曜日

初詣ではただ快癒をお祈りします

こんにちは。千葉です。

今年はあまり回想とかするほどのものがないので、年末っぽい企画はありません。あしからず。

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それより何より、いま千葉が心配で仕方がないのがミハエル・シューマッハの事故とその後の容態です。心配すぎてほとんど言及ができなかったくらいには、心配です。

彼はですね、千葉高校生がル・マン中継でメルセデスの若手として名前を知って、千葉大学生が全日本F3000にスポット参戦して大活躍したのを仙台市民として知っていて、そしてのちに鈴鹿ではフェラーリでの最初の戴冠を目撃した、まさに同時代のチャンピオン様ですもの、これまでそれほど多くを書いてこなかったとしても思い入れ、かなりあります。ツッコミ甲斐があるミカとか同時期にいたからね、どうしてもより堅実に勝利を求める彼については書きにくかった、というのはあるかもしれない。そうね、勝てばよかろうなのだ!と見えてしまうところが嫌われたかもはしれないけど(実はそのくらい、リザルトほどの余裕は持てなかったのではないかと今は思う)、彼は間違いなく偉大なチャンピオンです。昨年までの参戦で晩節をどうこう言う方もいらっしゃるのでしょうね、でも一モータスポーツファンとしての尊敬はそんなことでは揺るぎもしませんよ。いやほんと。

今回の事故、第一報では「頭部外傷」とあったので、内出血が後で悪い方に効いてくる最悪のケースにはならないな、と思って安心していたのです。手術などについての報道も比較的安全側の見方で書かれていましたから、ああこれなら…と、後から笑い話にできる程度のものかと。いわゆる外傷、ケガの扱いで終わる話なのかな、と。
しかしその後要手術、昏睡状態などと事態は悪化していくように見えまして…というのが千葉の見たところのこの数日のニュースでした。今日の執刀したドクター会見によれば「二度目の手術も成功、改善方向だが予断は許さない」ということのようです。

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脳のダメージは後から来るんですね、そういえば。この数日、どうしても加藤大治郎を喪ったあの事故とその後のことが頭を過ってしまい、どうにも不安になるのを抑えられませぬ。二度目の手術が成功、とのことですが、それはすなわち経過を注視していく他ない状態だ、とも言えそうですし。
欧州では相当の扱いで報じられているらしいのですが、それに見合うレヴェルの、行き届いた医療処置が行われますよう、そして何よりその結果としてこの危地を彼が脱しますよう、新年には神頼みをしてこようと思います。

うーん、これ以上何も書けないので2013年こっちのブログは以上でおしまいです。新年がよりマシな年になりますように、そしてミハエルさんが回復しますように。では良いお年を。

2013年12月28日土曜日

なんかの賞おめでとうございます(てきとう ~石黒正数「それでも町は廻っている」 第12巻

こんにちは。千葉です。

ちょっとバタバタしていて更新が滞ってみて気がついたのですが。このタイトルだと少し休むと不穏な気配が漂いますね、ちょっと考えなおそうかな…(笑)

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空白を嫌う意味でもこういうときはひとつさらっと更新できるものをば。ってことで新刊情報です~。




石黒正数の人気作品、「それでも町は廻っている」最新巻です。時系列がシャッフルされている本作(ご存知かと思いますが、本作を順に読み進めると歩鳥の髪の長さが話数ごとに違っていたり呼び方が違ったり、顕著なところだと学年が違ったりします)、ついにその始まりのエピソード、「メイド喫茶 シ~サイド」はどのように始まったかが読めますよ!…いやまあ、そんなに期待されてないかな(笑)。

※楽しく読み終わって追記をひとつ。先生もあとがきで書かれているので及ばずながらご協力、です。本巻に収められたあるエピソードがそれっぽすぎたか、連載終了説が流れたのだとか。そんなことないですよ、絶賛連載中ですよ~、ということでした。千葉はその噂を知らなかったけど終わらないってことでよかったですよ、もっと読みたいですもの、このお話。

ちなみに「もやしもん」は終了、とのことですけど…

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ようやく買って、帯で知ったのですが本作、第17回メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞を受賞していたとのこと。どんな賞かは存じませんが(笑)、面白い作品が評価されるのはよろこばしいこと。慶祝。

ふうん、と思いつつ他の受賞作を見ていたらなんと「有頂天家族」も受賞してるんですね、これまた慶祝。あれはもっと見られてほしい作品ですので、そのためならよくわからない賞でも何でも利用していただきたいところであります(ぼっちゃけすぎ)。




熱心なファンの多い森見登美彦氏であれば、今さら千葉がどうこう言うのはすこしばかり気後れするところなのだけれど、このアニメはきちんと「登美彦氏」テイストを出していたと思います故、興味のある方は今からでも是非に。…っていうか、リアルタイムで一回放送されるだけだとどうにもモッタイナイものが多いんだよなあ…(とか雑感はまた別途)。

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この調子でだらだら書いているとキャラクター原案つながりで久米田康治先生の新作の話(2月に単行本が出るようですよ!)もしたくなるのでひとまずこの辺で。ではまた。


2013年12月17日火曜日

彼らは憧れだったなあ…~島本和彦「アオイホノオ」11

こんにちは。千葉です。

最近はさして本も読めずマンガも買えず(泣)、新刊の情報チェックすらまともにしておりませんでしたが今月は幸いにもいくつか目に止まりましたもので、簡単な感想だけでも。

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若き日の島本和彦先生、じゃなくて焔燃くんの一大青春記はいよいよ漫画家デビューも近いよ!転校生来ちゃいますよ!というところに差しかかって来たのだけれど。

すみません。11巻では失敗の経験から学んで成長した部分を示すエピソード以外では、ほとんど主役じゃありません(笑)。ただのリアクション役になってしまっている感もありますがそれもそのはず、あだち充先生の「タッチ」がついに始まり、そして自分が残念な手描きアニメを作っている同時期にDAICON3が作られちゃうとあってはまあ、影も薄くなりますよ、同じフィールドにいる以上詮方無きことにございまする…「炎の転校生」の話がなかなか出てこなくてジレ気味なのは千葉もいっしょだよ!(笑)

同時代受容の一例をこの上なく面白く見せてくれる本作だから楽しく読み終われるものの、なんでしょうねこの重くのしかかる敗北感は(笑)。後の赤井孝美、庵野秀明なんだから、と知っているから読者は流せる部分もあるけれど、島本先生じゃなくて焔燃くんは大変だっただろうなあ、ということが否応なく感じられてしまうから、重たいです。
千葉はもう彼らがキレッキレのガレージキット屋さんになってからその存在を知った口ですので(ホビージャパンの広告、昔は海洋堂とゼネラルプロダクツへのあこがれを育てるために存在していたのです←過言)、DAICONや愛国戦隊あたりは話に聞いた程度のもの(ヴィデオは見られなかったし)。だから直撃は避けられているのですが(笑)、それでも焔燃くんのダメージはわかる。それを超えてそれでも前にいくかどうか、が何かの分かれ目なんでしょうなあ…

なお。この巻の主役と言ってもいいDAICON3オープニングフィルムですが、興味のある方はようつべででもググれ、ということで。権利とか不明瞭なものを貼ると捕まっちゃうからね、この国は(誇張)。作中で島本先生が流れも見どころも教えてくれるのだけれど、現物を見ておいたほうが「島本目線」をより理解できるのではないかと。

では簡単ですがひとまずこれにて。

2013年12月14日土曜日

「最終戦はさらに倍!」はムリ

こんにちは。千葉です。

映画の話、ちょっと待ってくださいね。書いてたらいろいろと気になっちゃって。今日は簡単な、別の話。

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◆F1:2014年から最終戦でポイント2倍

このニュースを見た時、さすがに目を疑いました。大橋巨泉かよ!(いや正しくは当時のクイズダービーの台本を書いた人、かもしれないのだけれど)

セバスティアン・フェテルとレッドブルは人々のあいまいな願望ではなく彼らの目標を次々と叶え、見事な連覇の真っ最中。ポールからスタートされてしまえば優勝争いの戦いはほぼなく、見どころはいつも二番手三番手争いになってしまう…

そうだね、エンタテインメントとしてはこの状況は残念だね、厳しいレギュレーションの中でも圧倒的な存在が出てきてしまい、結果としてパワーバランスが偏って安定してしまっている。必ず横綱が勝つわけではない、くらいの波乱なら力関係が番付として視覚化されている相撲でもあるのだし(笑)。

でもねえ。あたしが旧いのかもしれやせんが、粋を尽くした最高の戦いとしてのF1でそれを言っちゃあおしめえよ、ってなもんよおめえさん(さっきチラッと見た寅さんに影響された)。ましてや、その願望のためにレギュレーション、フォーミュラをいじるのではなくてゲームに勝利することの「価値」を変えてしまおうってのは如何にも拙い。最終戦までチャンピオン闘いが続いたよ!とは言えても、それに本当に価値があるのかと、見る側が問わないとでも思っているのかしらん。

このニュースを見て、さすがに「最終戦だけ~」というのは拙いと思ったので、千葉なりにいろいろとぼんやり考えてみたんですよ。たとえばコースごとに格付けをしてポイントの配分を変えるとか(最終戦だけいじることがおかしいので、ゴルフやテニスを見習って別格のレースをいくつか作ってみる、ような)、ポイントをレースのリザルト以外のところ、たとえばポールポジションやファステストラップでも付与するようなシステムにするとか。
でもねえ。ムリっすよね、コースの格付けはきっとプロモータが受け入れないし、ポールポジションやファステストでポイントを追加したらフェテルがさらに早く戴冠してしまうだろうし(笑)。

もう決定ということなので来シーズンには実施されてしまうのだろうけれど、これに対して反対するにはなにかいい手はないかしら。最終戦の話だけネットでは一切しないとかテレビは見ないとか、そういう消極的でネガティヴな手しか思いつかないのだけれど(笑)。

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それに対して。先日もポジティヴに評価したフォーミュラE。こっちのニュースはたいがいが明るいし、なかなか期待できそうに思えるんですよねえ…

◆アンドレッティ、フォーミュラEのマイアミ戦を主催

佐藤琢磨もスーパーアグリもそうなのだけれど、未知数のカテゴリにこうして現在のモータスポーツで活躍する人々が集まってくるこの雰囲気、ちょっとそれだけで期待してしまいます。

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なんでしょうね、自伝の前半はたいがい楽しくて後半は読むのが辛い、みたいな感じに似ているような気がしてきました。晩年の重さが見えてしまっているようなF1、「若さ」故に希望しか今は見えないフォーミュラE、ッて感じで。

もちろん、楽しく始まった若者たちのドラマは哀しい若造だからこその悲劇に終わるかもしれませんから、あくまでもこれは序章なのだと若干の保留をつけるのは忘れないようにしませんと、ね。でも、今は若さのほうが魅力的に見えてしまうなあ、と思う千葉でありましたよ、というお話でした。

では最後に一曲どうぞ、ナチュラルな声で千葉はけっこう好きなテノール、ジャンニ・ライモンディの歌う「Che gelida manina」、フォーミュラEは悲劇的な別れで終わらないといいのだけれど(笑)。




2013年12月8日日曜日

恒例の、そして記念年の終わりに

こんにちは。千葉です。
ちょっとこの二日ほど絶句していまして(言いわけじゃないのがむしろ哀しい)、またしても放送日の更新になっちゃいました、公共放送最後の良心の一つ、「プレミアムシアター」12月の予定です。なお、この遅れへのお詫びとしたしまして、本文最後にちょっとした情報を載せます故ご容赦のほど…

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●12月9日(月)【12月8日(日)深夜】午前0時~午前4時5分

・プロムス2013 ラスト・ナイト・コンサート 【5.1chサラウンド】
・パリ・オペラ座バレエ ベジャール&キリアン プログラム
   『火の鳥』 『ヌアージュ』 『ボレロ』

前半は今年のプロムス、ラストナイトです。オーケストラは例によって国営放送のあそこ(笑)、指揮は「バーンスタイン最後の弟子」のひとりでもあるはずなのに女性であることばかりが言及されやすいマリン・オールソップです(プログラムにさらっと入れ込んでますね、師匠の曲)。恒例行事なのでまあ、気楽に楽しませていただきましょう。

そのあとにベジャール&キリアンってどうなのよ、と思わないでもないけれど(笑)、時間調整用の再放送、なのかな?2008年の映像とのことです。


・12月16日(月)【12月15日(日)深夜】午前0時~午前4時

・ニュー・アドベンチャーズ公演 マシュー・ボーンの『眠りの森の美女』【5.1chサラウンド】
・マリインスキー・バレエ公演 バレエ『くるみ割り人形』 【5.1chサラウンド】

その次の週はチャイコフスキーのバレエを二本。前半のマシュー・ボーンによる「眠れる森の美女」は新作でしょうか、毎度おなじみの読み替えありの上演、なのかな?(今調べたら2012年の作品みたいです)


後半は読み替えなどあるわけもない、ロシアの誇る劇場の正統派、でしょうねえ(笑)。ワイノーネン版、ゲルギエフ指揮の「くるみ割り人形」はこれまた季節もの、でしょうか(笑)。



・12月23日(月)【12月22日(日)深夜】午前0時~午前4時

・ミラノ・スカラ座シーズン開幕公演 歌劇『椿姫』

ヴェルディ・イヤーももう終わろうかというタイミングではございますが、真打ち登場と申し上げてよろしいのではないかしら。ダニエレ・ガッティ指揮、ディアナ・ダムラウのヴィオレッタによる「ラトラヴィアータ」は今年の12月7日の舞台、ですからついこの前の上演ですね、評判はどうだったのでしょう…(検索の準備開始)


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さて、最初に書きましたお詫びの情報です。Twitterでもあまり話題にもなっていないし、放送局は月間予定のpdfファイル以外にはサイト上に情報を載せていないものだから少しばかり心配になりますけれど、と前置きして。
おそらくはプレミアムシアターと連動というかたちで、この週に「華麗なるオペラの世界 ミラノ・スカラ座 ~ヴェルディ&ワーグナー 生誕200年記念~」なる番組が放送されます。もちろん局はBSプレミアム。

月間予定表は記載スペースが小さいせいかキャスト表記が混乱しているので(だって、サルミネンは歌わないよトリスタン!)、日程と指揮、演出のみ記します。きっと近日公式に発表されるでしょうし。なお、もちろんオケと合唱はミラノ・スカラ座です。

・12/23 歌劇「ナブッコ」

指揮:ニコラ・ルイゾッティ
演出:ダニエレ・アッバード

・12/26 楽劇「トリスタンとイゾルデ」

指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:パトリス・シェロー

・12/27 「ニーベルングの指環」より 第三夜 楽劇「神々の黄昏」

指揮:ダニエル・バレンボイム ※
演出:ガイ・カッシエール

※ファビオ・ルイージって表記されてたんですよ、月間予定表には!ガッデム(どうした自分

そうかー、2013年は最後に神々が黄昏ちゃうんかー、今年にふさわしいかもせんなー、などの戯言はまた別途、ということで(笑)。ダニエル・バレンボイム時代の成果なんでしょうね、ヴェルディとワーグナーの記念年をこうしてきっちり祝える演目が並ぶのは。個人的には今年亡くなられたシェローによる「トリスタン」が一番気になるところであります!

ということで以上、「皆さま、ハードディスクを開ける準備をしないと年末年始は迎えられませんぜ!」というかってにご案内、でした。ではまた。

ようやく情報告知が来たのですが。俺様が拾った情報より中身がないってどういうこと?!(笑)

2013年12月7日土曜日

絶句しつつも

こんにちは。千葉です。

なんというか巡りあわせは恐いというか、愚かしい代議士には困ったものだと言うべきか。まさか、ネルソン・マンデラ氏が長い闘病を終えたその日にこういう抑圧的な法律が作られようとは誰が思います?片や生命の、片や社会の出来事だからそこに何かの意味合いを読み込もうとは思わないけれど、どうしようもない皮肉を感じないではいられない。

…とはいえこの話はあっちに書くべき内容になるので、続きはまた後ほど、向こうで。

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今は生涯に渡る戦いを終えられたネルソン・マンデラ氏への敬意を表してこの曲をば聴こうかと。




望まれた「遠い夜明け」が来たその後にも戦って以前よりマシな国を作った彼への敬意、示し方というのがありましょうから、考えていかなければなりますまい。合掌。

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なお。近日、こっちで映画の感想も書くようにします、見たよって記録がてら。せっかくですから、この映画で始めることにします、見たのはけっこう前のことになるのだけれど。



この映画を見た後しばらくはモーガン・フリーマンの顔でしかネルソン・マンデラのことを思い出せなかったなあ…などと軽口は今のうちに書いてしまいますね。

では本日は簡単ですが以上にて。ごきげんよう。

2013年12月5日木曜日

偶然にしても凄いタイミングで

こんにちは。千葉です。

昨日、夕食時に新聞を眺めておりましたらこんな番組が目に止まりまして。

◆ザ・プロファイラー 「人生にYESと言いなさい~レニ・絶賛と非難の101年~」

うへえこのタイミングでレニ・リーフェンシュタールの番組ってのは狙ったらなかなかできないよ?と思いまして、録画してきちっと見ました(きっと再放送があるので、興味のある方は番組サイトなどチェックしてくださいね)。この番組、前にブルース・リーを取り上げた回以来かしら、見るのは。

レニ・リーフェンシュタールは1902年に生まれ2003年に没した映画監督、写真家です。大戦からワイマール期に育ち、ナチス時代にああなってその後はなかなか大変だった、とかまとめちゃったら何も言ってないですね、101年の生涯を前にしては。

若き日にダンスの道を志したこと、怪我が理由で映画に転身(主演女優&監督!)したこと、の若き日から「オリンピア」「意志の勝利」への流れはなんと言えばいいのでしょうね…クラシック者はついナチス時代を語る際にエピソードのあるフルトヴェングラーやベーム、カラヤンを想起してしまうけれど、彼女ほどの影響力があったとも思いにくいなといまさら痛感してみたり。若く美しき才能、30代の大成功を収めた大仕事が死ぬまで負の意味でつきまとうこと、なんとも想像の向こう側の話でありました。それでも人生を肯定する、そのスタンスもまた。考えましょう、いろいろと。

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そのぼんやりとした感想で終わると何も知らないままなので、まずは映画を見てみようかなと考えるわけですよ、最近の千葉は。パブリック・ドメインさまさまですよ。




まずは問題の「意志の勝利」。ううむ。直截的ですね、ナチ党大会でマイスタージンガーが~、とか可愛く思えちゃう。映画はただでも複数のレイヤーから刺激を与えてきますからねえ…

でもういっちょ、「オリンピア」第一部、っていうか「民族の祭典」。



まだチラッと見ただけなのだけれど、既に言葉が出ません。恐いなあオリンピック(ちょっと飛びすぎ)。

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昨日の今日で結論めいたことを申し上げるほどになんでも知っているわけではない千葉といたしましては、本日はこちらのリンクを貼るのみにてひとまず終いとさせていただきたく。ではごきげんよう。

 

彼女の後半生の話はアフリカ中心で紹介されておりました。まあ、その選択は理解できるような気がします(その辛さはわからないけれど)

2013年12月2日月曜日

予告がてら

こんにちは。千葉です。

向こうのブログの再起動もしないといけないのだけれど(いま沈黙していることである一定の層の人達を安心させてあげるつもりは、ありません)。今日はさらっとこっちの新ネタの予告がてら映画を貼っておきます。「このタイミングにこれかよ!」と思われるような意図はございません!(どこかのヨザクラカルテットCM的な意味で)

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セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の映画「戦艦ポチョムキン」(1925)です。さすがはパブリック・ドメイン、こうして気楽にフルサイズで見られるのはありがたいことであります。

と言ってももちろん気楽な内容ではありませんで。日露戦争の倦怠を背景に起きる反乱とその勝利(の予感)の物語、かつては映画史上最高の作品とも評された傑作も冷戦の後にはその政治性がおそらくは評価を分けてしまうのでしょうし(なによりこの作品が示した映画的手法はあまりに多くの影響を与えてしまったからいま初めて見てもそこに驚きはない、かも知れない。千葉はそうではなかったのだけれど)、千葉のようなショスタコーヴィチ者にはつけられた音楽が気になってしかたがないかもしれない(笑)。

トーキー以前の映画ですから、それこそ若きショスタコーヴィチがそうであったように映画館で楽士がそれっぽい音楽をつけて上映されていたもので、そこに音楽を後からつけることにどれほどの意味があるかはおくとして(このように他人の作品を後世がいじり回す場合は特に)、この映画は千葉にとっては大事なものだし、この作品にショスタコーヴィチの交響曲が切り貼りされていることの意味にも少しばかり興味がある。

とはいえその「読み」を示す前にまず、どの曲がどこで使われているかを確認したいなって思うんですよ、私。そんなわけで近日、ここにリンクを貼った1976年版(後述)のサウンドトラックについて少しばかりまとめます。

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なお、パブリック・ドメインではあるけれど手元にディスクで持っていたい方には以下のもろもろがよろしいかと。




ショスタコーヴィチのポプリが楽しめる1976年版はいろいろなものが出てますが、せっかくなので淀川長治先生の解説付きのやつを(それなしでいいならそれこそYouTube、Movie Archiveでいいですよね)。

エイゼンシュテイン生前につけられたエトムント・マイゼルの音楽を復元したものは一見の価値があります。詳しくはあとで書きますけど、映画の印象がかなり変わりますよ。ちなみにこの音楽を使ってYouTubeで配信している人がいるんだけど、それって演奏のほうで問題あるんじゃないかなあ…(2005年のはずだし)
ちょっとだけ、著作権的に問題のない形で見てみたい方はちょっと見にくい、音がオフ気味だというのを踏まえてリンク先で見ていただくのは如何でしょう。シカゴでの上映会の記録、完全ライヴですねこれ。

最後に一つ、自分でもまだどう映画に合わせればいいのかよくわかっていないのがペット・ショップ・ボーイズが2005年にリリースした彼らによるオリジナル・サウンドトラック。時間的にはそのまま合わせられそうだから、あまり考えないで同期させればいいのかなあ…
いちおうここにオデッサの例の場面で同期させてるものを貼っておきますね。これまたかなり、印象が変わります…(ショスタコーヴィチのはあれだし、マイゼルのはああだし…)


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にしてもあれですね、この映画を見ると如何にデモ行進が悪であるかがよくわかりますね!権力に手向かう輩にかける厚情などない、断じて!

…こうですかね、よくわかんないや!(笑)

ともあれ以上短くならなかった予告編でした。ではまた。

【追記】

 

こんなのもあるんですね、まさかの「アンダルシアの犬」とのカップリング(笑)。

2013年12月1日日曜日

現代の「走る実験室」になる、かも!

こんにちは。千葉です。

さて通常モードっぽく書きますよ、さらっとね!(笑)

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◆テレビ朝日がフォーミュラEを全戦生中継 (AUTOSPORT Web)

「フォーミュラE」、ってのは耳慣れない単語ですがそれもそのはず、2014年9月からFIAの世界選手権がはじまる新しいレースです。公式サイト(英語)にリンクしておきますね。

モータスポーツ好きなら否応なく感じているだろうF1の行き詰まり感というかなんというか、見ている人ならば思うところもあるのではないでしょうか、多かれ少なかれ。もちろん、一定のレギュレーションの中で最適化に努めていく中でより「正解」に近いところが強いのはあたりまえのこと、そのためにより多くのリソースを使えるところが強いのも、そういうところにいる力あるドライヴァが勝つのも当然の帰結としか言いようがない。変数は「エンジンにシャシーのメカニズム、空気力学、タイヤについての」などなど、ある程度まではわかっている※、わけで。その帰結がチーム間格差の固定(この数年の下位チームの存在感の薄さ、危険な領域に来ていると思います)、

※概論と現実への落とし込みとの間にある隔絶については大づかみな話だからここではスルーします。たとえばエイドリアン・ニューイとほかのデザイナの違い、要素の解析だけで説明できるものでもありますまいし。

でもその当然のなりゆきが否応なくもたらす行き詰まり。FIAの側もその問題は認識している、だから定期的にレギュレーションを変えて戦力状況を変えようと試みる、わけで。まあ、まさかその行き詰まりを打破するのに微妙なライフのタイヤを求めるとは予想外でしたが…

それに対して。電気自動車によるレーシングには未知数の部分がある。いや、もしかすると先ほど挙げた要素のうち「エンジン」にあたる、いわゆるパワープラントの部分だけ、かもはしれないけれど(笑)。日常的なモビリティの水準では原発の事故以降扱いが微妙になってきた感も否めない電気自動車だけれど、その電力生成技術次第ではまだいける、かもしれないし。

…あの事故の直後にたしか、「ネックになるのは蓄電技術」云々書いたような気がするのだけれど、我が国は「そのネックで開発を進めてアドヴァンテージを掴んでしまえば」どうのこうの、とは考えないところのようですね。国の誇る先進的な技術ってなんなのかしら。

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余談はまあいいや、ともあれ、これからはじまるフォーミュラE、転戦するサーキットにマシンのイメージ(公式サイトで車両の写真はありますが、さすがに実車が出ているわけではないでしょう、だってレースなのだもの)、参加を決めたいくつかのチームしか、今はまだわかりません。
走ってみたら重そうで遅くてつまらないかもしれない、もしかするとモータ駆動特有の挙動が意外な見え方を演出してくれるかもしれない。その限定された未知数故に、過剰にも過少にも期待はできるのだけれど、千葉はあえて過剰に期待したいところです。F1から一般的な自動車、さらにその他のもの多くに用いられる内燃機関は優れたもので長年の積み重ねもある、でもそれ以外のオプションを探ることには意味がある、と思いますし。

だってだって。なんでもマーク・プレストンからの声がかりでSUPER AGURIが復活するそうですし!F1参戦していた当時、彼らをほんとうに応援していた者のひとりとしてこの流れだけでも相当にこみ上げるものがあるのだけれど、さらにフォーミュラEの開発ドライヴァのひとりに佐藤琢磨が選ばれたと来てはもう!なんですかこの夢の転生は。

その新しい夢を見せてくれそうなカテゴリがきちんとテレビ中継されることになる、という今回の発表は、それはとってもうれしいなって(再放送でまた何かの熱が戻っている)。テレビ朝日のモータスポーツと言ったらその昔F1に出会う前の千葉にル・マン24時間耐久レースを生放送で見せてくれた大恩あるものですから、今度のこれもまた別の誰かの、何かへの出会いにつながっていくものになったらそれはまたそれで嬉しいことですし。

2014年9月まで、ぼんやりと期待しよう!とあまり大きくは煽らずに(笑)ひとまずはこれにて。ではまた。