2013年12月17日火曜日

彼らは憧れだったなあ…~島本和彦「アオイホノオ」11

こんにちは。千葉です。

最近はさして本も読めずマンガも買えず(泣)、新刊の情報チェックすらまともにしておりませんでしたが今月は幸いにもいくつか目に止まりましたもので、簡単な感想だけでも。

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若き日の島本和彦先生、じゃなくて焔燃くんの一大青春記はいよいよ漫画家デビューも近いよ!転校生来ちゃいますよ!というところに差しかかって来たのだけれど。

すみません。11巻では失敗の経験から学んで成長した部分を示すエピソード以外では、ほとんど主役じゃありません(笑)。ただのリアクション役になってしまっている感もありますがそれもそのはず、あだち充先生の「タッチ」がついに始まり、そして自分が残念な手描きアニメを作っている同時期にDAICON3が作られちゃうとあってはまあ、影も薄くなりますよ、同じフィールドにいる以上詮方無きことにございまする…「炎の転校生」の話がなかなか出てこなくてジレ気味なのは千葉もいっしょだよ!(笑)

同時代受容の一例をこの上なく面白く見せてくれる本作だから楽しく読み終われるものの、なんでしょうねこの重くのしかかる敗北感は(笑)。後の赤井孝美、庵野秀明なんだから、と知っているから読者は流せる部分もあるけれど、島本先生じゃなくて焔燃くんは大変だっただろうなあ、ということが否応なく感じられてしまうから、重たいです。
千葉はもう彼らがキレッキレのガレージキット屋さんになってからその存在を知った口ですので(ホビージャパンの広告、昔は海洋堂とゼネラルプロダクツへのあこがれを育てるために存在していたのです←過言)、DAICONや愛国戦隊あたりは話に聞いた程度のもの(ヴィデオは見られなかったし)。だから直撃は避けられているのですが(笑)、それでも焔燃くんのダメージはわかる。それを超えてそれでも前にいくかどうか、が何かの分かれ目なんでしょうなあ…

なお。この巻の主役と言ってもいいDAICON3オープニングフィルムですが、興味のある方はようつべででもググれ、ということで。権利とか不明瞭なものを貼ると捕まっちゃうからね、この国は(誇張)。作中で島本先生が流れも見どころも教えてくれるのだけれど、現物を見ておいたほうが「島本目線」をより理解できるのではないかと。

では簡単ですがひとまずこれにて。

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