2014年11月6日木曜日

150、100、450(200)、300+α

こんにちは。千葉です。

またしても復帰がこの記事になってしまった…ええいままよ!更新をする!(「Gのレコンギスタ」でなにかの蓋が開きかけてる人)
有能な公共放送さまの文化部応援記事、はっじまるよー!(どこは才能がない、とか言わないよ)

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さて。今月のプレミアムシアターは一言でまとめますならかなり直球のアニヴァーサリー・イヤー祭り、です(そこはかとなく重複してる感)。前置きは省いてさっさと個別の予定紹介に行きますね。


●11月10日(月)【11月9日(日)深夜】午前0時~3時50分

・ザルツブルグ音楽祭2014 歌劇『ばらの騎士』【5.1chサラウンド】

今年8月14日の上演、演出はハリー・クプファー。今シーズンの新国立劇場開幕公演「パルジファル」も彼の演出でしたね、そういえば。個人的には彼のこと、バレンボイムが指揮したバイロイトの「リング」の演出で知った遠い記憶が…また放送してくれないかなあ、もしくは新しいリセウのやつでもいいっすよ?(調子がいい←別に音程がいいわけではない)
(そしてなぜか伴って呼び出される、熱心なファンによるオットー・シェンク演出の舞台写真を示しての「これが正しいリングなんです!」活動←それは別の舞台の話、なんでしたっけ)

オーケストラはザルツブルク音楽祭ですからもちろんウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、そして指揮は先日国立歌劇場ポストの辞任を発表した(…)フランツ・ウェルザー=メストです。
なんかコメントしにくいなあ…(笑)ともあれ、正調「薔薇の騎士」が楽しめるのだろう、とポジティヴに期待しておきますね。オフィシャルのトレイラーはこちら。



●11月17日(月)【11月16日(日)深夜】午前0時~4時

・アルゲリッチ&バレンボイム ピアノ・デュオ・コンサート【5.1chサラウンド】
・五嶋みどり&ズービン・メータ指揮 ミュンヘン・フィル演奏会【5.1chサラウンド】


この日前半は押しも押されもせぬ大ピアニストおふたりの共演ということで話題になったコンサート。千葉がグダグダと言うこともないでしょう、素直に期待します。



後半は再放送ですね。
…たしかに見たはずなんだけど正直あまり強い印象のないコンサートです(不躾ですみません、たしか楽しみにしてたヒンデミットがピンとこなかった、ような)。
先日の「プロフェッショナル」で五嶋みどりを知った皆さんはこの機会に抜粋ではない、フルサイズで彼女の演奏を聴かれてはいかがかしら?なお「プロフェッショナル」は本日11/6の深夜に再放送があるわよ(さりげなく公共放送さまのアシストをしてみた←全然さりげなくない)。そうそう、ズービン・メータは来日中なんですよね(それはとりとめないし話が広がらない)。


●11月24日(月)【11月23日(日)深夜】午前0時~4時

・サン・カルロ劇場 歌劇「オテロ」【5.1chサラウンド】
・歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」【5.1chサラウンド】

前半はシェイクスピア生誕450年ということで、サン・カルロ劇場によるヴェルディの歌劇「オテロ」を。部分的にカットはあるけど、ほとんどそのまんま「オセロウ」ですからね、本作。アッリーゴ・ボーイトは真面目だなあ…(※「ファルスタッフ」ともども彼の台本です)いや、最晩年になっても台本へのダメ出しが執拗なヴェルディが「どんだけシェイクスピア好きなんだよ」ってことかしら(笑)。

ヴェルディ・イヤーは誕生日からはじめなきゃいかんでしょ、とネッロ・サンティが言っていたことを思い出すならば、この上演はヴェルディ・イヤーのくくりにも入るのでしょう、一石二鳥かな?(作曲者と同国のマエストロによる、妥当な見解だと認識してます。そしてもちろん、ビジネス上の理由もあって早いうちから仕込み、キリの良い所で煽るのも理解はできます)と書いてきて、あれだけ盛り上げようとしていたヴェルディとワーグナーの生誕200年の、後にはなにか残るのか?と俄然気になってきました(けれど掘り下げない、いやむしろ率直に言って掘り下げられない。無力である、無念)。

指揮は東京交響楽団にも客演しているニコラ・ルイゾッティ。オペラでの仕事がいくつも収録、放送されるこの感じ、近いうちにそれなりのポストを得るのかしらん。コンサートもオペラも振れてなんぼ、って見方をするならば、彼はコンサートではすでにベルリン・フィルにも登場してるし、オペラならこの公演の他にもスカラでの「ナブッコ」が過去に放送されてもいますから(その程度の評価はすでに受けている、くらいの読みですよ)、けっこう、なんてね(希望的観測)。今年4月13日の上演です。



後半は再放送で、映像作品として再構成された(生の舞台ではない)グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」。個人的には演奏、歌唱に見せ方含めてなかなか好ましい作品だったので、前回5月の放送を見逃された方はせっかくですからこの機会に千葉の大好きな「オテロ」ともどもお楽しみあれ(どれかひとつ、と言われると選ばないかもですが、ヴェルディの好きな作品三つなら外れることはないでしょう、「オテロ」)。なお、この「オルフェオとエウリディーチェ」はウィーン版による演奏ですので、有名な「妖精の踊り」はありません(パリでの上演に際して追加された部分なので)。あしからず。


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ということで記事のタイトルは「リヒャルト・シュトラウス生誕150年」「春の祭典初演から100年」「シェイクスピア生誕450年(&ヴェルディ生誕200年)」「グルック生誕300年」+アルファ(五嶋みどり&ズービン・メータによるコンサート)、でした。ではまた。