こんにちは。千葉です。
映画の話、ちょっと待ってくださいね。書いてたらいろいろと気になっちゃって。今日は簡単な、別の話。
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◆F1:2014年から最終戦でポイント2倍
このニュースを見た時、さすがに目を疑いました。大橋巨泉かよ!(いや正しくは当時のクイズダービーの台本を書いた人、かもしれないのだけれど)
セバスティアン・フェテルとレッドブルは人々のあいまいな願望ではなく彼らの目標を次々と叶え、見事な連覇の真っ最中。ポールからスタートされてしまえば優勝争いの戦いはほぼなく、見どころはいつも二番手三番手争いになってしまう…
そうだね、エンタテインメントとしてはこの状況は残念だね、厳しいレギュレーションの中でも圧倒的な存在が出てきてしまい、結果としてパワーバランスが偏って安定してしまっている。必ず横綱が勝つわけではない、くらいの波乱なら力関係が番付として視覚化されている相撲でもあるのだし(笑)。
でもねえ。あたしが旧いのかもしれやせんが、粋を尽くした最高の戦いとしてのF1でそれを言っちゃあおしめえよ、ってなもんよおめえさん(さっきチラッと見た寅さんに影響された)。ましてや、その願望のためにレギュレーション、フォーミュラをいじるのではなくてゲームに勝利することの「価値」を変えてしまおうってのは如何にも拙い。最終戦までチャンピオン闘いが続いたよ!とは言えても、それに本当に価値があるのかと、見る側が問わないとでも思っているのかしらん。
このニュースを見て、さすがに「最終戦だけ~」というのは拙いと思ったので、千葉なりにいろいろとぼんやり考えてみたんですよ。たとえばコースごとに格付けをしてポイントの配分を変えるとか(最終戦だけいじることがおかしいので、ゴルフやテニスを見習って別格のレースをいくつか作ってみる、ような)、ポイントをレースのリザルト以外のところ、たとえばポールポジションやファステストラップでも付与するようなシステムにするとか。
でもねえ。ムリっすよね、コースの格付けはきっとプロモータが受け入れないし、ポールポジションやファステストでポイントを追加したらフェテルがさらに早く戴冠してしまうだろうし(笑)。
もう決定ということなので来シーズンには実施されてしまうのだろうけれど、これに対して反対するにはなにかいい手はないかしら。最終戦の話だけネットでは一切しないとかテレビは見ないとか、そういう消極的でネガティヴな手しか思いつかないのだけれど(笑)。
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それに対して。先日もポジティヴに評価したフォーミュラE。こっちのニュースはたいがいが明るいし、なかなか期待できそうに思えるんですよねえ…
◆アンドレッティ、フォーミュラEのマイアミ戦を主催
佐藤琢磨もスーパーアグリもそうなのだけれど、未知数のカテゴリにこうして現在のモータスポーツで活躍する人々が集まってくるこの雰囲気、ちょっとそれだけで期待してしまいます。
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なんでしょうね、自伝の前半はたいがい楽しくて後半は読むのが辛い、みたいな感じに似ているような気がしてきました。晩年の重さが見えてしまっているようなF1、「若さ」故に希望しか今は見えないフォーミュラE、ッて感じで。
もちろん、楽しく始まった若者たちのドラマは哀しい若造だからこその悲劇に終わるかもしれませんから、あくまでもこれは序章なのだと若干の保留をつけるのは忘れないようにしませんと、ね。でも、今は若さのほうが魅力的に見えてしまうなあ、と思う千葉でありましたよ、というお話でした。
では最後に一曲どうぞ、ナチュラルな声で千葉はけっこう好きなテノール、ジャンニ・ライモンディの歌う「Che gelida manina」、フォーミュラEは悲劇的な別れで終わらないといいのだけれど(笑)。
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