こんにちは。千葉です。
書きたいことは数あれど、いささか文章を仕上げるだけの余裕もなくてきめんに更新が滞っております。ご容赦のほど…訃報も事件も、反射で書けるほどのお題でもないもので。
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で、復帰がひと月ぶりの定期ポストになるのは、どうも…でもやらないよりマシだと思って更新します、公共放送の明日はこっちだ!と看板番組を応援する気持ちを込めてね!なお、ここの一文は片目に眼帯をした男の声で読んでね!(あの人のは「どっちだ!」だろう)
●2月10日(月)【2月9日(日)深夜】午前0時~午前3時15分
~ 指揮者 クラウディオ・アバドをしのんで ~
・ルツェルン音楽祭2012 クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン音楽祭管弦楽団演奏会
・クラウディオ・アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1994年日本公演
1月20日に亡くなったクラウディオ・アバドを偲んで、当初の予定から変更して放送されるこの日の演目は、最晩年の、というかほぼ最後の活動である一昨年のルツェルン音楽祭での演奏と、遡ること10年前のベルリン・フィルとの来日公演です。
前半はベートーヴェンの「エグモント」、序曲ばかり演奏されるこの作品が珍しく朗読、歌唱を伴った本来の形で上演されている、という点でも貴重ですね。
そして後半のモーツァルトは先週の「クラシック音楽館」でも一部が放送されておりましたが、なんとも清澄なサウンドで。大病から復帰して後の彼を偲ぶにはこれ以上はないのではないか、と。あえて「レクイエム」彼のキャリアを振り返るなら、折々に演奏してきたヴェルディのそれや、ベルリン時代のドイツ・レクイエムなどが思い浮かぶところですけれど、この演奏はまさに最後の言葉と捉えられるものなのでは。全曲を聴いてまたなにか書くかもしれません(書きかけの文もあります故)。
後半の1994年来日公演は10月14日サントリーホールでの演奏。ロシア作品への積極的なアプローチはベルリン時代まで特に顕著でしたね、マエストロ。
なお、ベルリン・フィルハーモニカーはマエストロを偲んで、生前の演奏映像を無料公開しています(利用者登録は必要です)。今晩の放送が見られない、録画できない方はこちらでご覧いただくのも手ではないかと。先ほど触れた「ドイツ・レクイエム」も、ウィーンでの演奏が見られます。千葉は彼の演奏でこの作品を聴くことで「ああ、これは”人の”レクイエムなのだなあ」と再認識させられました。興味ある方はぜひ。
●2月17日(月)【2月16日(日)深夜】午前0時30分~午前4時00分
・マリインスキー・バレエ公演 バレエ『白鳥の湖』
・モナコ公国モンテカルロ・バレエ公演 『ダフニスとクロエ』/『シェエラザード』
最近この枠で紹介されることが増えたバレエ公演、今回はオーソドックスであろうマリインスキー劇場の「白鳥の湖」と、おそらくはモダンな作りであろうモンテカルロ・バレエの二演目、です。千葉はバレエにそれほど詳しいわけでもないので多くは申しますまい。モンテカルロ・バレエって、バレエ・リュスの末裔だったりするんですかね…(ひところ何度も来日していた時期に確認しとくんだった、反省)
●2月24日(月)【2月23日(日)深夜】午前0時~午前4時
・ミラノ・スカラ座 プッチーニ:『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』
2月最後のこの枠は、先日2015年からミラノ・スカラ座音楽監督に就任することが発表されたリッカルド・シャイーによる、プッチーニの三部作。
…シャイーって、いわゆるアバド派扱いで1986年の彼の退任後少し疎遠になっていたんですよね、このオペラハウスとは。最近ではある事件で話題になった「アイーダ」などにも登場していたから、こういう可能性はあるのかなと思っていたけど。
フェラーリのシートにイタリア人が収まることが、常に夢見られつつ多くの問題が予想されなかなか実現しないジレンマがあるように、スカラ座のマエストロはなかなか、大変です。なることよりもそこで治世を続けることが難しい。さてシャイーの治世は如何に、という未来を展望する意味でも、上演はそれなりにあるのに意外に録音、映像が少ないプッチーニの三部作を最新の舞台で見る意味でも、ぜひ録画してご覧ください!(さすがにリアルタイムで見るようには薦められない)
では以上簡単なご紹介でした。この紹介を機に、そろそろ文章を書けるモードに移行するよう相努めます、では。
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