こんにちは。千葉です。
書きたいことはあってもまとまらない、これは千葉の知力の低下かな…と最近本気で思い始めました。いくつも書きかけのものはあるけどまだ人前にお出しできる感じじゃない。昔の毎日マーラーを聴いていた頃の、過去の自分の乱暴力を見習いたいくらいですわ…
もちろん、同じことを書いても面白くないから、ってのは手が進まない理由の中で一番大きいものではあるのだけれど。はあ。
そんな、本当に生存の報告にしかならない当ブログ昨今の更新状況を変えたいから、ではないのですが、読んでいる本からのメモをさらっと引用ということで書き残すことにします。いつものようなムダなサーヴィスはなしの、本当にメモにしかならないのは申し訳ないところですが。
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いま読んでるのはこの本。
上下二巻本の「ショック・ドクトリン」、まだ上巻の途中なんですけどね、モノ知らずな私は現在南米のチリ、アルゼンチン、ウルグアイが被った不幸について知るだけで打ちのめされそうですよ。昔、大学にいた頃に理系の友人たちに申し訳無さ半分で言っていた冗談の「文系の実験は革命になるからあかん」を地で行った奴らがいたんですね、いわゆるサヨクじゃない方で。はあ。
なお本書の感想は読了した後ででも。また、本書を元にした映画が作られていて、各地で上映会が行われたりしておりますので、興味のある方はリンク先をご参照あれ。
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いま気になってメモしておくのは上巻118ページの終わりから。以下引用。
チリが、改革に熱狂する人々が主張したような「純粋な」自由市場の実験室ではなかったのは明らかである。少数のエリート集団がきわめて短期間に金持ちから大金持ちになったというのが実態であり、そこには負債と公的資金による巨額の補助(その後は救済)によって資金を得るという、きわめて収益の高い公式があった。「奇跡」の背後にある誇大宣伝や売らんかな主義を取り去ってみれば、ピノチェトとシカゴ・ボーイズに支配されたチリとは自由市場を呼び物にした資本主義国家ではなく、コーポラティズム国家だった。コーポラティズム(コーポラティビズムとも言う)とは、もともとイタリアのムッソリーニ政権を指す用語で、政府、企業、労働組合の三つの権力組織が同盟を組み、ナショナリズムの名において秩序を維持するために協調する警察国家をモデルにしている。ピノチェト政権下でチリが世界に先駆けて発展させたのは、まさにこのコーポラティズムだった。警察国家と大企業が相互に助け合い、力を合わせて第三の権力部門である労働者を相手に総力戦を展開し、国富における両者のシェアを劇的に増大させたのだ。(引用終わり、p.118-119)
うん、これでコーポラティズムは覚えました。ここだけに限らず、本書で示される「惨事便乗型資本主義」、なにかもう他人ごとではないなと思う今日このごろですよ。怖い恐い。
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最後に、本書のチリのピノチェト政権についての部分でこの曲について触れられていましたのでミュージックビデオを貼っておきますね。昔よく聴いたディスクです(洋楽を聴いていた時期もあったのです)、スティングの「ナッシング・ライク・ザ・サン」から「They Dance Alone」。
わあスティング若いなあ(笑)、という割とどうでも良い感想を述べて本日はおしまい。ではまた。
ニュースステーションに出て本題を話させない久米宏にブチギレてたのはこの頃だったかな…(ますますどうでもいい)
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