こんにちは。千葉です。
最近ちょっと故あって、クラシックの話をいろいろ考えたりしてるのですが、個人的にはなんというか、とりあえず実演が聴きたいなってことしか言えることがありません。飢えて渇いてます、もう触ったら砕けそうなくらいに(笑)。
いろいろと考えてることは何かの形になるようならあらためてご案内します、ということで。毎月のあれ、行ってみよう。政治部、報道部を除いた公共放送の皆さまにエールを送りつつ。
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さて3月のプレミアムシアター、これはなんだろう、NBSかな?いやあの財団法人様じゃなくて、「日本全国に舞台芸術を振興」的な感じが。実際にあそこが招聘される方々、並んでますけどね。
では以下、各回へのコメントです。
●3月9日(月)【3月8日(日)深夜】午前0時15分~4時20分
・ミラノ・スカラ座 2014/2015シーズン開幕公演 歌劇『フィデリオ』
・バレンボイムのベートーヴェン ピアノ・ソナタ作品集
当代を代表する指揮者、ピアニスト…っていうか音楽家、そして文筆方面というか時事的な出来事に対して明確に見解を示すいまどき数少ない知識人、ってことになりますかしら、ダニエル・バレンボイムさん。個人的には「古楽」に対する攻撃的な言動※を除けば基本的に妥当できる文章を書かれる人、なんですよね。サイードとの共著あたりも含め。
その一方で、実演でお聴きする機会がなかったこともあって、ちょっと得意じゃない演奏家の一人なんです。ワーグナー演奏には相応に感心するけど他はあまり得意じゃない、くらいの。ピアノについてはそもそも千葉が熱心な聴き手ではないのでコメントしにくいし(この前のアルゲリッチとの共演で、あっさりアルゲリッチのファンにはなりましたけど)。
※これは別稿で取り上げてもいい話なのですが。彼のアンチ古楽的な物言いの前提にはいわゆる同時代アプローチ(ピリオドアプローチでもいいですけど)がその演奏をして「Authentic」と称したのがいけなかったのかな、と考えているのです。もちろん、音楽家たちがそう言っているとは千葉も思わないけれど、売られてるCDのケースにはきっちり「Authentic Approach」とか書かれたりしてますからねえ、まるでモダン楽器による20世紀の演奏スタイルが「まがい物」であるかのように。
この日に放送されるベートーヴェンも、20世紀のスタイルであろうことは堅く、そこに引っかからないことはないだろうと正直思います。ですが前半は2014年12月7日、ミラノ・スカラ座の開幕公演であります。キャストにクラウス・フロリアン・フォークト、ファルク・シュトルックマン、モイツァ・エルトマンと並んでますし。千葉は詳しくないけれど、ミュンヘン界隈の録音やバイロイトのキャストに名を見かけるアニヤ・カンペがレオノーレだし。字幕付きの「フィデリオ」は貴重だし。ということで、先入観は捨てて期待します。
後半のピアノ・ソナタ選集は、第16番→第14番→第6番→第31番という選曲になにか仕掛けがあるのかな…とりあえず録画して聴いてみましょ。2005年7月4日、ベルリン国立歌劇場での演奏会、ってことは再放送かな?
●3月16日(月)【3月15日(日)深夜】午前0時~4時20分
・パリ・オペラ座バレエ公演 『バレエの夕べ』 【5.1chサラウンド】
・パリ・オペラ座バレエ学校 創立300年記念ガラ
・子どものためのスカラムーシュ
この週は完全にパリ・オペラ座祭りなのでコメント不能でござんす。詳しくはリンク先にてご確認ください(逃げた)。
まあ、千葉がキャストを見ても何人かのエトワールはわかるほどには豪華な公演なのだろうし、短めのプログラムが並ぶ公演は比較的見やすいものなのだけれど、最近本当にバレエを見ていないからなんともはや。ご容赦のほど。
●3月23日(月)【3月22日(日)深夜】午前0時~4時
・藤原歌劇団公演 プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』
・アンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタル
前半は昨年11月3日の藤原歌劇団公演、バルバラ・フリットリをミミに迎えた「ラ・ボエーム」ですよ。それだけでまずは拝見させていただきますね(現金)。会場はオーチャードホール。
後半のアンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタルも昨年の公演で、これはオペラシティで3月19日に開催されたもの。これまでクラシック倶楽部で分割放送されていたものをまとめて放送するかっこうです。なんでしょうね、これだけ招聘元以下楽屋ネタにつき割愛。
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今月は先月ほどは盛り上がらないのですが(千葉比←主観かよ!)、とりあえず今晩の放送から、またハードディスクを苛め抜く日々が始まりますね(ニコニコ)。では本日はここまで。ごきげんようさようなら。
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