2010年4月19日月曜日

【再録】静かで、美しいけれど~マゼール&WPhの交響曲第一番

こんにちは。千葉です。
昨日はあんなにスポーツばっかり観ていたのに、今日は野球もないからなんとなく拍子抜けです。ドラゴンズ、明日からは切り替えてくれますように。

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さて本日のマーラー、先日届いたばかりの全集から。



ロリン・マゼールとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が80年代に収録した交響曲全集から、今日はまずスタートと言うことで、第一番を聴きました。ウィーン・フィルにとっては初の単独のマーラー全集です。というかその次はまだ作られていないはず。その意味での貴重さを考えると、この価格はより一層意味不明と言うかなんというか…

なお、廉価盤のボックスらしく、録音データの類はほとんどなかったので、その辺りは言及出来ません。あしからず。また、マゼールの全集も「大地の歌」は含まれません。残念。

で聴いた感想ですが。あのう、80年代のウィーン・フィルの音から遠く離れたところに自分はいるらしくて、かなり不思議なサウンドに聴こえました。残響多めの録音が余計にそう感じさせたのかも知れません、千葉が多く聴いていたウィーン・フィルの録音は70年代以降のバーンスタインとのライヴ、または90年代以降のラトルやブーレーズとのものが中心で、その次にはWWII後のクライバーやクラウスとの録音ですからね…

どこかウェットな、そして楽器それぞれの音色を強調せずにより調和を志向したウィーン・フィルの静的な印象を与えるサウンドを活かすためなのでしょうか、マゼールの指揮は千葉のイメージしていたものとは違っていました。人工的なコントロールを明らかに感じさせる、よく取れば指揮者のコントロールの技量の高さを感じさせるデフォルメはかなり控えめなのは、本当に意外でした…(どんな先入観を持っているのだよ、と言われてしまいそうですが)

沸点が非常に高いのか、それともそもそも沸騰させるつもりがないのかと思わせるほどに淡々と進む第一楽章。ていねいに演奏される、と言えばちょっと聴こえがいいかもしれない第二楽章。静けさが死をイメージさせるところもある第三楽章、やっと(すみません)曲想にあった高揚が聴かれる終楽章。これは指揮者とオーケストラ、どちらが主導したのかな・・・マーラーの作品にしてはおとなしいというか、綺麗な響きを志向した演奏かなと思います。うん、主導したのはかなり大きくヴィブラートをかけ続けるオーケストラかな(笑)。

まぁ、その辺は先々聴き進めればわかってくるでしょう、きっと。とりあえず今日のところはこれくらいにしといたるわ!(逃げたな)

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では本日はこれにて。なお、週末の企画は只今絶賛検討中ですが、最近の(直近でなく)新譜で同じ曲のリリースが続いたから、それを取り上げようかなと。まぁ、そちらはおいおいということで。ではまた、おやすみなさい。

※ごく一部、表記の修正と語句の追加をしていますが、時事的な前説も含めて基本的に当時のアメブロの方の記事をそのまま再録したものです。2014/7/31 26:20


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