こんにちは。千葉です。
まあ、なんですか、通常営業です(もうダメだ)。今晩からの放送ですがご容赦のほど、公共放送文化部の誇り、プレミアムシアター10月の予定を以下に。
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●10月13日(月)【10月12日(日)深夜】午前0時20分~4時
小澤征爾&2014サイトウ・キネン・フェスティバル松本
リンク先はフェスティバルのサイトです←名前変わるとどうなるのか、という悪趣味な興味(文句は言わないからアーカイヴはちゃんとしてくださいお願いします)。ええ、ご存知来年から名称変更のフェスティヴァル、現在の名前では最終年となった今年の演奏会とトークでお送りする、模様です。
まずは小澤征爾とピーター・バラカンのトーク、そしてマエストロが指揮したコンサートからメイン曲の「幻想交響曲」、そしてこのフェスティバルでの最後のオペラになるかもしれない、ヴェルディの最後のオペラである「ファルスタッフ」をファビオ・ルイージで。うん、こういう構成になるんだよね、知ってる。
…さらに続けて文句の一つも言いたくなるけれど。先日、放送時間はほんの短いものだったけど、ニュース23で危機感を表明されたマエストロへのインタヴュアーに、先日インターFMの番組を訳あって降ろされたピーター・バラカンさんを持ってきた文化部、ナイス。
このキレッキレの判断ができるなら、何かが致命的に一線を越える日にはきっと「神々の黄昏」を昼から流してくれるに違いないぞ(それはあかん←っていうかその日が来ませんように)。
一個だけ、この機会にしか言えないから苦言を呈しておこうかな。フェスティバルの国際化がどうこう、というなら、せめてその活動が世界から見えるように、国内でのテレビ放送や商品販売以外にも、動画や音声の配信をする努力をすべきだと思うんすよ。公式に流さないと口コミで広げるのも難しいし(遵法意識が少しでもあれば当然ためらいますもん、誰かさんがかってに流してるのを紹介するのは)。
ためしにYouTubeで検索してみてくださいな「saito kinen」で。国際的に存在感がないのは、そういう目配りの問題だと思いますよ。英語版のサイトを一所懸命に作る以上に、「今年のコンテンツはこんなだったんよ」って見せて聴かせるほうが、よっぽど伝わりますって。まあ、見やすさよりデザインを凝りすぎてしまった感の否めないサイトもどうかと思うんだけど。新しいフェスティヴァルの成功のためにも、ぜひご一考いただきたいわね(偉そう)。
●10月20日(月)【10月19日(日)深夜】午前0時20分~4時20分
バイロイト音楽祭2014 歌劇『タンホイザー』【5.1chサラウンド】
ほう今年のバイロイトか、最近は上演から放送までのサイクルが早くなってきて、たくさんの「いいね!」をあげたくなっちゃうね!…と思ったけど、この舞台か…まあ、見てみます。はい。指揮はドイツ・ラインオペラのマイスター、アクセル・コーバーですって(メモメモですう)。
●10月27日(月)【10月26日(日)深夜】午前0時50分~
グラインドボーン音楽祭80周年記念
・グラインドボーン音楽祭2014 歌劇『椿姫』【5.1chサラウンド】
・グラインドボーン音楽祭2014 創立80周年ドキュメンタリー
なんだこの構成やればできるんじゃないか!という文句はおいておいて(天に唾する系男子)。
グラインドボーンも80年ですかあ、と思ってYouTubeで検索するとほら、こんな感じですよ?どうですか?(またしても偉そう)
まあ、これはツアーになるプロダクションだから、ということもあるみたいではありますが、こうして「うちらこんなことやってますんよ」って示すこと、それに簡単にアクセスできること、ことさらに敷居を意識されがちなクラシックでは絶対に必要ですよ、皆さま。
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と、今日は一貫して偉そうな千葉でした。こうして全編を放送してくれる番組があることのありがたさはいつも書いているとおりなのですが、今は「ここに選んでもらえなかったら発信できない時代ではない」ということを感じる今日このごろだったので、つい。
先ほどの「ためしに検索」、例えば先日悲しいお報せが世界に届いたローマ歌劇場について、「Opera di Roma」で検索してみてもわかると思うんです。
知られてないものは求められることもない、それがわかっているからベルリン・フィルハーモニーはあんなに発信に熱心なのだと思うのですよ。もちろん、ビジネスとして既存のものより有効にできるポジションに彼らはいるのだけれど、それでも彼ら以上にネットで発信している世界的団体はそうはありませんでしょう?まあ、Twitterなんかだとちょっとやり過ぎに思える時もあって、程度問題というのはあるかなと感じることもあるのですけれど(笑)。
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なお。この記事のタイトルは「秋の夜長にはオペラよね」という凡庸な一般論に加えて、もちろん我が国の国立歌劇場のシーズンが始まったなあ、と風の噂に聞いたことをも指すわけであります、が。我が国立歌劇場にはそもそも自前の管弦楽団が存在しない、つまりローマ歌劇場がこれから直面するガッカリ状況がその発足からずっと常態であるのだ、ということをあらためて指摘しておきます。東響はともかくとして、関東圏だけでも一日に数カ所で演奏をしてしまう(その内の一つは定期演奏会だったりする!)あの団体をピットに入れているうちはある線を超えて向上することは、まずないんじゃないのかな、国立歌劇場。
もう聴きに行けないだろう千葉の意見ですから、これが将来的にイソップのぶどうになってくれるならむしろ幸いなことであります、我らが国立歌劇場に未来あれ。
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では本日はここまで。
べ、別に教えてあげたいってことでもないんだけど、今晩はクラシック音楽館も要チェックなんだからね!(この前の台風の影響で音声が飛び飛びになった前回の再放送も告げられてますよ)ではでは。
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