こんにちは。千葉です。
先月のこのシリーズでも「わからない」と書いたイエメン情勢、ほとんど見聞きしないのは千葉が特定の番組、ジャンルを除いてテレビを見ないせいなのでしょうか。サウジアラビアが自ら周辺の国を攻撃する状況というのはけっこうな大事態だと感じるのだけれど、気のせいだったかなあ…(棒読)
異国のことに構っていられない状況だから仕方ないか、と思う気持ちもなくはないけれど、武器の商談会があってもにこやかに紹介されるだけだし、地方自治の形を大きく歪めようとしている地域の話も情勢分析しかしていないように見える。そしてなにより、大好きな「国際公約」を宗主国様の議会でかってにぶちあげてから「粛々と」戦争法案を前進させるエイブシンゾー氏については特段の批判も見かけない。なんていうかニュースって商業的政府広報に成り下がろうとしているのですね、まさに今。ビッグブラザーが見張るまでもねえって感じが空恐ろしいですよ、もう。
それはさておいて、今晩からのプレミアムシアター情報です。お願いだからアレなエライさんに負けずにがんばって、公共放送文化部の皆さん!(半泣きで応援)
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●5月18日(月)【5月17日(日)深夜】午前0時~3時45分
・パリ・オペラ座バレエ公演
『レイン』 【5.1サラウンド】
『天井桟敷の人々』 【5.1サラウンド】
この日はパリ・オペラ座のバレエが二本です。どちらも最近の作品ですって(詳しくないことを隠さないモード)。
前半の「レイン」は2001年の作品。アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの振付、音楽はスティーヴ・ライヒ、放送される舞台は2014年10月18、21日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮での公演です。
後半はバレエ「天井桟敷の人々」。タイトルからおわかりのとおり、映画「天井桟敷の人々」を原作としてジョゼ・マルティネスがバレエ化した2008年の作品、2013年には日本でも上演されました。放送される公演は2011年7月6日、9日 パリ・オペラ座ガルニエ宮でのもの。だそうです(しつこく詳しくないアピール)。
●5月25日(月)【5月24日(日)深夜】午前0時~4時40分
・マドリード レアル劇場公演
歌劇『ベニスに死す』 【5.1サラウンド】
歌劇『ザ・パーフェクト・アメリカン』
さてその翌週はマドリード レアル劇場公演のオペラが二本。前半はここでも映画とのリンクを意識したのか「ベニスに死す」ですよ「ベニスに死す」。
ブリテンは記念年にも「ピーター・グライムズ」以外はあまり取り上げられなくて、正直せっかく馴染みのない作品に触れる機会になりえたところをもったいないと感じておりましたが、映像収録しておいてもらえるとこういう余録はあるわけですね。スペインの好景気もピークは過ぎたとか聞いたような気もするけれど、レアル劇場のこういう攻撃的な演目チョイスは細々とでも続いていただきたいものであります。放送される公演は2014年12月 マドリード・レアル劇場での上演です。
後半は再放送ですね、フィリップ・グラスの歌劇「ザ・パーフェクト・アメリカン」。このタイトルが示す「アメリカ人」はウォルト・ディズニーさんのことでございます故、せっかくだからこれも映画「Saving Mr.Banks」(あえて原題)との描写を比べてみても面白いかも、ですよ(意地悪)。
●6月1日(月)【5月31日(日)深夜】午前0時~4時40分
・ドキュメンタリー カヴァコス アテネを語る(2015年 ドイツ)
・ベルリン・フィル ヨーロッパ・コンサート2015 【5.1サラウンド】
・ベルリン・フィル ヨーロッパ・コンサート2014 【5.1サラウンド】
これはまだ公式サイトの方に書いていないけれど、別口で告知済みなので拾った内容を書いておきますね(もちろん変更があれば修正しますよ)。
前半は今年のヨーロッパ・コンサートです。もうベルリン・フィルハーモニーのデジタル・コンサートホール(DCH)では配信開始されてますので、すでにご覧の方もいらっしゃいますかしら?指揮はサー・サイモン・ラトル、曲目は以下のもの、公演は2015年5月1日です。
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
ヴァイオリン独奏:レオニダス・カヴァコス
シューマン:交響曲第三番 変ホ長調 Op.97 「ライン」
ちなみにDCHでは無料で公演のトレイラーが見られますので、興味のある方はぜひそちらもどうぞ。
アテネでヨーロッパコンサートかあ、とバレンボイムと共演した野外劇場の公演が思い出されますね…と白々しい振りから紹介する後半は再放送、昨年のヨーロッパコンサートです。内容はそうそう、バレンボイムが指揮したベルリン・フィルハーモニーでの公演でした。前半がシェイクスピアを意識したプログラム、後半がチャイコフスキーの交響曲。
※サイトの告知に併せて一部修正しました。どちらのコンサートもドキュメンタリを含む構成になっています。
前半の2015年のコンサートでは、演奏の前にソリストのレオニダス・カヴァコスによるアテネのドキュメンタリ。いまドイツ制作でギリシャに関するドキュメンタリかあ、などと考えるのは木と邪推で、「厳しい状況だからこそ、相手のことを知るべき」という判断でしょうねきっと。
後半は昨年放送されたものをそのまま再放送、ということのようでコンサートの途中にコンサート会場の方の「フィルハーモニー」の50年についてのドキュメンタリをはさみます。
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そういえば去年「もしかしてシェイクスピア・プログラムなのかな、チャイコフスキーの第五番となにか関係あったかな」とか深読みして外したのを思い出したよいま(笑)。フィルハーモニーといえば現在進行形の話題もございますが、それはそのうちなにか書きますわ、簡単に。基本的にあの選挙は秘密会なので、結果が出るまでは憶測をまじえるしかないけれど、今のところ拾えてる情報の感じだとまあ、この辺りかなって想像がありまして。まあなんですか、世界一のオーケストラってのはたいへんですな(ラトルが退任した後のことだからちょっと他人事←逆転留任なら考えないこともないぞ←何をか)。
まあ冗談はこのへんで、そして今月のご案内もこれにておしまい。ではまた、ごきげんよう。
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