こんにちは。千葉です。
さて簡単に読み終わった本のご紹介。
◆「メロドラマ・オペラのヒロインたち」 岡田暁生
「オペラの運命」「西洋音楽史」など、クラシック界では異例のベストセラーを放ってきた(中略)著者の最新作(リンク先より引用。そうだったのか)、なかなかよかったです。
”そもそもオペラはいわゆるクラシック音楽より芸能に近い”とする著者が、15のオペラと3の映画を、主にヒロインについての語りで作品を読み解く、月刊誌「本の窓」の連載記事をまとめたものです。作品を一覧で書き出せばこんな感じ。
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ 『ノルマ』
ジュゼッペ・ヴェルディ 『ラ・トラヴィアータ』
ジュゼッペ・ヴェルディ 『イル・トロヴァトーレ』
ジュゼッペ・ヴェルディ 『アイーダ』
リヒャルト・ワーグナー 『ニーベルングの指環』
リヒャルト・ワーグナー 『トリスタンとイゾルデ』
ジャック・オッフェンバッハ 『ホフマン物語』
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 『エフゲニー・オネーギン』
ヨハン・シュトラウス2世 喜歌劇『こうもり』
ジャコモ・プッチーニ 『トスカ』
ジャコモ・プッチーニ 『トゥーランドット』
W.A.モーツァルト 『コジ・ファン・トゥッテ』
リヒャルト・シュトラウス 『ばらの騎士』
リヒャルト・シュトラウス 『アラベラ』
エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンコルド 『死の都』
デヴィッド・リーン 『逢びき』
ヴィクター・フレミング 『風と共に去りぬ』
フランシス・F・コッポラ 『ゴッドファーザー』
19世紀の作品が多いのは本書のテーマであるメロドラマの定義からも自然なことですが、その点に引っかかられたあなたは本書を読むべきです。「どうして映画がオペラと並べて論じられているの?」と感じたあなたにも。
リンク先でも端折った説明は読めますが、第一話で詳しく定義の検討をしていますので時間のない方はまずそこだけでも立ち読みされてもいいかもです。
簡単に、と言ってしまった以上ここでやめますね(笑)、読んで損はしませんよ。ということで。ではまた。
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