こんにちは。千葉です。
おなじみの”ロイヤル”劇場上映のお知らせ、今回はバレエです。
●ウルフ・ワークス(ロイヤル・オペラ・ハウス 2016/17シネマシーズン)
このタイトルですぐにこの作品をイメージできる方は相当のバレエ通でいらっしゃるかと存じます故、私のごときが申し上げるべきことはございません。各々日程をご確認の上、お近くの劇場へどうぞ!(根本的にチキンな私)
小説家、評論家として活躍したヴァージニア・ウルフの作品にインスパイアされたバレエ「ウルフ・ワークス」は、ウェイン・マグレガーの振付、マックス・リヒターの音楽による2015年の新作バレエ。「ダロウェイ夫人」「オーランドー」「波」の小説、そして彼女の日記や手紙、エッセイなども用いて構成されたという作品は高い評価を受け、今回の再演&世界への上映となった、ということですね。
こちらは再演を前にしたワークショップのライヴ配信です(ロイヤル・オペラ・ハウスの公式チャンネルはこうして記録を残してくれるのがとてもありがたい)
そしてこちらは2015年の初演時に公開されたリハーサル映像です。
音楽の方は先日CDもリリースされています。その雰囲気はマックス・リヒターの公式YouTubeチャンネルで配信されているこちらからもお察しいただける、でしょうか。
ポストクラシカルという潮流に疎い私は「アンビエント?」とか思ってしまうわけですが(古くてすみません)、この静かな響きの中でどのようにドラマを見せるのか、気になってまいりました。
昔「灯台へ」を読んだくらいで、「~なんて怖くない」も見ていない私はこの機会に見聞を広げるべきでしょう、きっと。まずはヴァージニア・ウルフの小説でも読むとしますか…(そこからなのか遠いな)といったところでご紹介はおしまい。くれぐれも、詳しくは公式サイトでご確認ください。
ではまた、ごきげんよう。
※追記。試写を拝見して参りました。
ライヴで聴くと「これは生オケが必要なのかな」と思わされがちなポストクラシカルですが、劇場上映だと距離感が適度でいいかもしれない。ハンス・ジマーっぽくもあり、しかし劇伴とは異なってアイロニカルな音楽と、ヴァージニア・ウルフの作品にインスパイアされたダンスの相性はなかなかのもの・「ダロウェイ夫人」による第一幕、「波」による第三幕は描かれるドラマがわかりやすく、「オーランドー」による第二幕は動きの面白さで見せてくれる。
舞台そのものについて言うならば、やはりアレッサンドラ・フェリの存在感が大きかった、ということになりましょう。ヴァージニア・ウルフその人を思わせる年齢相応の、しかし優雅なその動きは若者たちとは違う輝きで魅せてくれました。トレイラーをご覧になって興味が湧いた方はぜひ劇場へ、であります。
なお、私は「もっともっと、視覚の快楽を求めるべきではないか」という反省をしています。録画したバレエとか、ちゃんと見なくてはです。
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