またしても訃報です…
●Death of Rainer Kussmaul
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を好きな人ならば、コンサートマスターとして活躍した彼の姿を覚えていらっしゃるでしょう。カラヤン亡き後にクラウディオ・アバド時代の、メンバー側の”顔”の一人でしたから。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとして1993年から1998年まで活躍し、1995年にはベルリン・バロック・ゾリステン(Berlin Barock Soloistsとも)を設立し、モダンオーケストラ奏者の頂点を極めつつ古楽奏法にも通暁した、実に”現代的”なヴァイオリニストでした。現在ならそうしたアプローチは普通になってきましたが、20世紀のうちにそれを最高のレヴェルで成し遂げた彼は、時代の変化を体現した存在として活躍を続けてくれました。
晩年にはかつても活躍した教育者としての仕事にも注力されていたようです。1946年生まれとのことですから、70歳での逝去となります。お疲れ様でした、合掌。
ではまた、ごきげんよう。
※追記。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の日本語アカウントの日本語運用、あまりにまっとうすぎてなんと申しますか、いちおう物を書いている私としては身が引き締まる思いでございます。いま一度合掌。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、1993年から98年まで第1コンサートマスターであったライナー・クスマウルの悲報に接し、哀悼の意を表します。「教師として、樫本大進を含む若い世代へ与えた影響は計り知れません。」(クネルツァー)https://t.co/40KUkWuFIU— ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (@BerlinPhilJapan) 2017年3月31日
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