2013年8月18日日曜日

今晩から音楽祭祭りです!(かぶってる被ってる)

こんにちは。千葉です。

何かあれですね、暑苦しい季節にはクラシック専業のブログ、難しいです。ええ、ええ、平たく申しますならば、バテてはいないけど暑さに負け気味であります、というお話です(笑)。やれやれですよ。

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さて、千葉がもっともオススメする公共放送さまの番組、プレミアムシアターの情報を載せるのを忘れておりました。最速で今晩のものなので、チェックされたらすぐ予約、ですよ!

●8月19日(月)【8月18日(日)深夜】午前0時~午前4時

・グラインドボーン音楽祭2013   歌劇『イポリットとアリシー』

ラモーのオペラ、日本だとそれほど認識されていない感がございますが、欧州ではオペラ全編、抜粋など多様な形で紹介されて今ではそれなりの認知が得られているのかなあ、と思います。そうそう、続きがあるのかないのかわからないシャトレ座プロジェクトで「レ・パラダン(遍歴騎士)」を上演したこともありましたねえ、懐かしいようなそうでもないような。映像演出だったりオペラバレのヒップホップダンスへの置き換えだったり、なかなかに独特な上演でした(いまはDVDが販売されてます)。



そのときにも指揮をしたウィリアム・クリスティの指揮、啓蒙時代管弦楽団(OAE)他の演奏による、ことし7月25日グラインドボーン音楽祭歌劇場での「イポリットとアリシー」は如何なる舞台なるや!

…と煽るまでもなく、YouTubeに予告がございました。迷われている方はまずこちらをご覧あれ。千葉は期待しております、音楽的な充実はクリスティの指揮で約束されたようなものですし!





●8月26日(月)【8月25日(日)深夜】午前0時30分~午前4時30分

・バイロイト音楽祭2013 歌劇『さまよえるオランダ人』
・フランツ・ウェルザー・メスト 指揮  クリーブランド管弦楽団 聖フローリアン・ライブ2012

ことしのバイロイト音楽祭からさっそくの放送はティーレマン指揮の「さまよえるオランダ人」。彼の指揮にはいささか考えさせられることも多いのだけれど(あまりポジティヴではない、残念ながら)、まあその指揮を見ないで済むオペラなら大丈夫だろう、きっと(おい)。
冗談はさておき、彼の強引にも思えるデフォルメもこの作品なら合う、かなあ。

後半に放送されるメスト&クリーヴランド管のブルックナーは以前も放送がありました。いわゆる「ロマンティック」は個人的にはブルックナーの交響曲の中でも独特にすぎてそれほど好みではないのだけれど(だから昔の、ブルックナーを一曲あげるならまずこれ、みたいな紹介はけっこう困りものだった。ああいうのを聴きたいとは思わないなあ、と感じて他の曲に手を出さなかったのだもの)、ここで演奏される版は最新の校訂版です故、資料的価値も高いかと。これもDVDにはなっておりますね、5.1チャンネルサラウンドにはかないませんでしょうけれど(笑)。



あ、ブルーレイなら負けてないのかな(よくわかってない、ホームシアターなどありませぬ故)。

●9月9日(月)【9月8日(日)深夜】午前0時~午前4時

ザルツブルク音楽祭2013 歌劇『ドン・カルロ』

これまた今年の上演、8月13日のザルツブルグ音楽祭ライヴです。パッパーノ指揮ウィーン・フィル他による、メモリアルイヤーのヴェルディ中期の傑作、千葉も大好き「ドン・カルロ」です。それも五幕版、のようですよ。あの序幕の有無、没入度にかなり違いがありますからねえ…

充実した男声陣が求められるこのオペラ、カウフマンにサルミネン、ハンプソンと揃っているようなのである程度の期待はしていてもいいのでは。女声はエリザベッタにハルテロス、エボリ公女にセメンチェクだとか、なるほど。

それだけだと予想がつかないのでさくっと調べました、これまたYouTubeにORFのトレイラーがございました故興味のある方はご覧くださいませ(公式ではなさそうなので、消える可能性もありかと)。




●9月16日(月)【9月15日(日)深夜】午前0時~午前4時15分

・ルツェルン音楽祭2013開幕コンサート   クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン音楽祭管弦楽団演奏会
・英国ロイヤル・オペラ公演 歌劇『湖上の美人』

どうしたんでしょう最近のプレミアムシアター、近い公演を次々と放送してくれて、あきらかにスタンスが変わってきた、ような。この日も今年の公演をふたつ、です。

かたやこの秋に来日することでも話題のクラウディオ・アバド指揮、ルツェルン音楽祭管弦楽団の音楽祭開幕コンサート。演奏会は、…昨日今日か!(笑)
曲目はその来日公演でも演奏されるベートーヴェンの交響曲第三番ほか。



後半の英国ロイヤル・オペラ公演、ロッシーニの歌劇『湖上の美人』はことし5月の公演。まあ、ファン・ディエゴ・フローレスでしょうねえ注目は。コヴェントガーデンだから演出はコンサバ、でしょうかしら。



●9月23日(月)【9月22日(日)深夜】午前0時~午前4時

・『N響・イン・ザルツブルク』

で最後の情報はこちら、NHK交響楽団はザルツブルク音楽祭に出るんですねえ、指揮はシャルル・デュトワ。武満、細川、ベルリオーズというのはまあ妥当な感じかなあ。好演を期待しましょう。短くてすみません(何かを隠すようにそそくさと)。

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新しい公演がこう並ぶと今度は「たまにはアーカイヴ的な古いのも見せてほしいなあ」とか思ったりする、視聴者はわがままですねえ(一般化するな、わがままなのはお前だ)。その辺りのバランスに期待しつつ、ひとまずはこれにて。ではまた、ごきげんよう。


【追記】9/23未明放送分の番組情報が追加されました。うん、演奏会一個じゃ短いよねって思ってたんだ、よしよし。

…え?引っ張るな?そうですね、では。
今年の7月24日にザルツブルク音楽祭で行われた演奏会、グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラほかによる、マーラーの交響曲第八番、だそうです。某Tubeとかですでに見られた方もいらっしゃるかと思いますが、音画ともいい状態で視聴できるのはありがたいこと、ですね。そうそう、指揮者は違うけれど来日するんですよね、彼ら。詳しくはリンク先にてご確認くださいませ~

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さらに追記です。9/29深夜(30日未明)に、以下の番組が放送されます。枠はプレミアムシアターではないけれど、音楽祭つながりでもあり、なかなか見逃せない番組ではないかと。

◆小澤征爾 復帰の夏 ~サイトウ・キネン・フェスティバル松本2013~

個人的にはマエストロの健康を優先してほしいと思うのだけれど、本人が音楽をしたいのだから、いけるところまではがんばっていただく他ない、ということなのでしょう。彼にしかできないこと、してもらわなければならないこと、周りの人が考えていてくださるといいのですが(まあ、千葉が言うまでもないこと、だと思いますが)。

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