2016年10月16日日曜日

書きました:アンドレア・バッティストーニ 東京フィル首席指揮者就任記念特集

こんにちは。千葉です。

夜ご飯を軽めにすると、もしかするとかんたんにダイエットできちゃう人かもしれません、千葉。いや別に痩せたかったんです!とか言うこともないんですけど、これまでベルトなしでもいけないこともなかったジーパンがずり下がって危険な瞬間が最近あるものですから、どこかで書いておこうかなって(誰が嬉しい情報なのかそれ)。

さてつまらない前フリはここまで、先日のテレビ放送に合わせて公開できました二つの記事をご紹介ですよ。


東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任したアンドレア・バッティストーニの記事を二本、書かせていただきました。そのうち一本は単独インタヴューですから、それは頑張らせていただきましたよええ。今年の5月に、噂の指揮者の実力の程を見せてもらおうかと(偉そうな上に経緯としてほとんど嘘)取材のお願いをさせていただいて本当によかったです。しみじみ。

リハーサルにコンサートにトークにと、東京フィルハーモニー交響楽団さまのご協力あって彼の音楽に半年の間多面的に触れることができたおかげで、そしてなにより彼が聡明で雄弁な若者であるおかげでインタヴューはなかなか充実したものにできたかと思います、ぜひお読みくださいませ。

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ここで書けるようなこぼれ話を残せるほど、記事では対話の内容を削っていないので(ほんとうにほぼインタヴューの全文なんです)、B面っぽいことはあまりないのですがひとつだけ。

長い時間に渡ったインタヴューのお礼を申し述べた後、通訳の井内さんにお願いしてひとことだけ、個人的にお伝えしたかったことをマエストロにお話しました。お伝えしたかったこと、というのはこういうことで。

「マエストロがご存知かどうかわからないのですが、日本では数多くの若者が吹奏楽というジャンルで音楽を楽しんでいます。そこではレスピーギの作品が多く演奏されていまして、あなたの演奏会とレコーディングは彼らがオーケストラの演奏に触れるきっかけにもなっていると思います。そこで素晴らしい演奏を聴かせてくれていることに、かつて吹奏楽でクラシック音楽に触れた私からお礼を言わせてほしいのです」

という感じに、インタヴュー記事の文体に近づけたらなるかな、という内容の話をしたんですね。
吹奏楽の皆様は御存知のとおり、レスピーギの作品はよくアレンジ版で演奏される割に三部作以外は参考にしたくなるような魅力的なオーケストラの演奏がそう多くあるわけではない、そして演奏会でも多く取り上げられるわけではない。そこに来てバッティストーニ&東京フィルがローマ三部作をレコーディングし、コンサートで「シバの女王ベルキス」「教会のステンドグラス」を演奏してくれているのだから、ありがたく思わないほうが難しいです。(個人的にはそれらの演奏がある程度まとまったところでリリースされるのではないかと期待している)

そんな気持ちをお伝えしたところ、マエストロからは「そんなふうに受容されていることは知っている、少しでも多くの人にジャンルを超えてオーケストラ音楽を聴いてもらうきっかけになればいいよね」といったお返事をいただきましたよ。

かつて吹奏楽青少年だった千葉からもお願い申し上げます、アンドレア・バッティストーニ&東京フィルの演奏が魅力的に思えた皆さまはぜひ、ジャンルに囚われない音楽への接近を試みていただければ、と。「のだめ」で一躍ポピュラーになったベートーヴェンの交響曲第七番でも「地獄の黙示録」見た勢いで新国立劇場行った勢いで「ニーベルングの指環」全曲に手を出してもいいっす。もちろん、アンドレア・バッティストーニが聴かせてくれるイタリア音楽からさらに幅広い音楽を聴いてくれてもいいっす。インタヴューで彼が言っていた「音楽には”正解がないので」ということを知って、その上でいろいろなものを知ることに意味があると中年男性になった千葉は思うわけです。
とか、お話を聞いただけで勘違いするタイプの意見でありました。

本日は「題名のない音楽会」が朝夜と放送され、マエストロが”マスカーニが書いた最も素晴らしい音楽”と評した歌劇「イリス(あやめ)」の演奏会があります、皆さまがそれらを楽しむ一助となれば幸いです、と申し上げてご案内はおしまい。ではまた、ごきげんよう。

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