2017年4月3日月曜日

トーマス・ブランディス(ヴァイオリニスト)死去

こんにちは。千葉です。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の元コンサートマスターとして活躍した名手の訃報が続きます…

●Death of Thomas Brandis

先日お伝えしたライナー・クスマウルがアバド時代の顔のひとりなら、先ほど訃報が届いたトーマス・ブランディスはカラヤン時代の顔のひとりでした。81歳とのこと、合掌。

…もっとも、彼が活躍した時期には私はまだ子どもで、長じて後に多くの録音で彼の演奏に触れた世代なのです。ブランディス弦楽四重奏団の演奏で親しまれた方も多いでしょう。退団後もオーケストラとは親密な関係で、「先日行われたキリル・ペトレンコとのコンサートにも来場して次代への期待を共有していた」と記事にあります。カラヤン時代を支えた彼が、今の、そしてこれからのベルリン・フィルをどのように感じるものか、興味深いところでしたのに。

こちらの動画は音声のみではありますが、ピティナが「ピアノ曲事典」として収録しているものの中から、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第五番より、第一楽章です。こうした企画に参加してくれた彼は、生前教師として多くの後進を育てたとのこと。そうして演奏スタイルが受け継がれていくことは、ありがたいことです。



21世紀ももう20年近いのだ、と考えればこうした報せも仕方のないところではあります。それでも、と感じるのもまた人情ではございますが。

ということでお知らせのみ。ではまた、ごきげんよう。


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