2012年11月8日木曜日

あと一歩か二歩で「ハルサイ」じゃないですか、インマゼールさん!

こんにちは。千葉です。

先日の反省も活かせぬまま、今度はエリオット・カーターの訃報が届きました。反省さえままならず進退窮まれリ、ですよ!(軽く言うなよ)

とは言え、実はカーターに限らずIRCAM方面で評価が高い音楽、よくわからないのです、恥ずかしながら。その音楽を構成する理屈はブーレーズの著作でいちおうは知っている、でもそれを音としてどう聴いたものかよくわからない…だから千葉は、自分の音楽の守備範囲を「バッハから第二次大戦前後」と認識しています。十二音でもかなり…で、時々実演で聴いて「こういうことかな、もしかして!」と思ってはまたわからなくなってしまうという、一進一退すらできていない感じがなんとも歯がゆいのであります。

ともあれ、手元には唯一この盤がありましたので、あとでまた聴いてみます(実は一度返り討ちに遭っている)。


エマール、そういえばそろそろ来日公演なんですよね…あとコパチンスカヤも(13日ですね、完売らしいですが)。…貧乏が憎い!

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それはさておき(昔の人なら閑話休題、と書くでしょう)。

最近のメールによるプロモーションってのはなんですかね、ちょっとした過去の履歴でもフル活用して新譜紹介なんかを送りつけてくれるんですね。まあ、あんまりツッコむと危険な瞬間が訪れかねないので詳しい例を上げたりはしませんけど。

いや待てそれだと面白くないな(笑)、自分に届いた例を挙げましょう。
この前ですね、蔦屋がいきなり「キタエリとみかこしの新譜が出るよ!セットで買ってくれたら特典つけるよ!だから僕と契約してry」(大意)ってメールを送ってきたのには正直狼狽しました(笑)。まあ、喜多村英梨の出てるアニメは「魔法少女まどか☆マギカ」以外にもよく見てるかなあ(彼女は最近、出演作が非常に多い)、「モーレツ宇宙海賊」は大好きですよ(たぶん今年のベスト、劇場版楽しみに待ってます!なお小松未可子が主役←酷い扱いだ!)。
少し考えて思い当たったのは小松未可子のデビューシングル「Black Holy」をレンタルしたこと、くらいですよ。なるほど、幅広く商いをやると訴求する側にはこういうメリットがあるのねえ、人によっては物凄く厭なメールが届きそうなんだけどどう処理してるのかな。まさか声当ててる作品を借りたよね?とかでは引っ掛けてませんよね?(どきどき)はっ。この執拗なデータの拾い起こしのためのビッグデータがどうのこうの、なのか?(適当)


冗談はこの辺で。
先日ですね、Amazon様がこんな情報を寄越しやがりまして。



インマゼールのシューベルト?なんだいソニーの再発かい?それにしちゃあわざわざメールを出すとか力入っちゃってるねどうも、なんて思いながらリンクを開いてみると扱いは完全に新譜でレーベルはZig Zag、ちょっと待ってよとさらに他のショップの情報をあたって見るに、千葉の結論は「1996-97年の録音ということは旧ソニー盤と同一でしょ?」ということになりました。まさか同時期の別セッションがー、とか考えにくいでしょう?



フランスローカルで全集として出ていたこれを持ってるのでまあいいかな、久しぶりに聴いてみますかね…と思いつつ、メールをゴミ箱に入れようとしていたその時!あのう、この下にちっちゃく紹介されてはるこっちのアルバムはなんですのん?



ちょっとちょっとちょっと。あのう、これって、ジョス・ファン・インマゼール指揮アニマ・エテルナ・ブルッヘによるドビュッシーアルバム、なのでは?ああ、「春の祭典」までやる、と言ってる彼らだもんね、それに前にラヴェルやプーランクもリリースしてたし。うんうん。

ってちょっと!メインはこっちじゃん!(笑)
え~、彼らはモーツァルトやハイドン、そしてベートーヴェンにシューベルトといったいわゆる古楽器オーケストラが取り上げる作品のほかに、ベルリオーズ(鐘!)にリスト、チャイコフスキー、リムスキー=コルサコフにシュトラウス・ファミリー、さらにはラヴェル、プーランクを既にリリースしており、先ほどもさらっと書きました通りゆくゆくはストラヴィンスキーの「春の祭典」をも「作曲された当時の楽器、奏法」で演奏する予定でいらっしゃいます。
そう、時代区分としての古楽じゃなくて、「作曲された当時の楽器、奏法」で演奏するアプローチをさして便宜的に「古楽」「古楽器演奏」と言っていることの無理を演奏活動を通じて露呈させてくれる(笑)、実にチャレンジングな団体なのです、もちろん彼らはそんな風に考えてはいないでしょうけれど(笑)。でも千葉が「古楽」の前に「いわゆる」と付けないとどうも座りが悪く感じる理由の一つは、彼らの幅広いレパートリィとその優れた演奏により先入観が覆されてきた経験から、と言ってもあまり過言ではありません(批評家風の物言いだのでちょっとブレーキを踏みました)。

そんな彼らの新たな挑戦、こっちをアピールしないでどうするの!弾幕薄いよ!(違う)

とかなんとか、届いた告知メールをダシに新譜をご紹介させていただきました。なお、以下に本文中で触れた彼らの音盤のいくつかをリンクしておきますね~、ではまた。




「シェエラザード」、けっこうオススメです。

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