2012年11月26日月曜日

寒い季節にはこれ!(と思い込もう)

こんにちは。千葉です。

先日、近所の駅前に現役の総理大臣が来るというので見に行って来ました。まあ、いろいろと思うところはあるけどそれはこっちで書くことではないのでそのうち向こうに書きますね。

そう、内容はどうでもよくて、今日はその待ちが長くて寒かったところからですね、長年の懸案を始めてしまおうかな、と思っている、ということを書いて自分にプレッシャをかけてみようかと思いまして。
その懸案というのはシベリウス。何度となくいくつかの全集を聴きこんで、それなりに目鼻がついたかな、と思いながらもまとめるには至らないでいる、シベリウスの交響曲それぞれについての話をですね、近日書きはじめることに決めちゃおうかな、と。

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外で長いこと立って、集まる人並みや整理の警官、ビルの情報に見え隠れするスーツの人たちや上空のヘリコプターを見ているうち、体を冷やしてしまいまして。一応の防寒はしていたんですけど、ああいう待ちって足元が冷えるんですよね、疲れはするけど特に運動しているわけでもないし。

その冷えがよかったのがどうかはわかりませんが、この数日シベリウスが聴き取れている、ような気がするんです。単純に「気温が下がる→北欧って寒いよね」的な連想である可能性は否定しませんが(笑)。※その気になってみるとシベリウスの交響曲は「クッレルヴォ」を除けばCDで三枚くらい、一日で聴けないこともない、ような気もしますし(少し曖昧)。ベートーヴェンやチャイコフスキーよりは胃にもたれないし(笑)、かつて大まじめに聴いたプロコフィエフやオネゲルよりは準備ができている。うん、時は来た!かも!

※ちなみに、本当に寒くなって身体の末端が痛みを感じるようになるとロシアの作曲家が聴きたくなる条件反射は自覚してます。チャイコフスキーとか、ボロディンとか。裏を返すと、夏場にはこれらの作曲家が聴けていないという(笑)。


さて、千葉が以前から聴いているシベリウスはこちら。



Paavo Berglund/シベリウス: 交響曲全集<タワーレコード限定> [WQCC-270]


ラトル、バーンスタインは好きな指揮者だし、ベルグルンドは一枚ずつリリースされたころに「決定盤になるよね!」と期待して買った思い入れあるものだし。この中で少し色合いの違うペトリ・サカリ&アイスランド交響楽団の全集は、あのう、来日公演を予定していたのが金融危機で、あのそのゴニョゴニョ、という時期にささやかながら応援できればと買って以来、癖のないアプローチが気に入って聴いてます。

これでシベリウスの話をしちゃうわけ?コリンズもカヤヌスもヴァンスカもネーメもベルグルンド旧盤もバルビローリもなしで?って思いますよね、千葉もそう思います。いわゆる決定盤抜きで曲の話をすることに、決定盤信仰のない千葉も少し怖気づかないわけではない。っていうか、コアなファンのいらっしゃる作曲家だから正直バカを晒すのがけっこう怖い。

でもまあ、以前プロコフィエフとオネゲルを聴いた時にもそうでしたが、これは決定盤を選ぶために聴くんじゃない、誰かにご高説を垂れるために書くんじゃない。自分で、シベリウスを「掴む」ために、手元の盤から聴き取れるものを書き残しておくことが目的なんだから、これはこれでいいんじゃないかな。いい、かもね。すっごくいいと思うよ!

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ううん、自分で自分を言いくるめるのは結構難しいな(笑)。今回は、いつも言葉の壁に難儀する(かつ「交響曲」とみなすべきかどうか微妙な)「クッレルヴォ」を除いた番号付きの七曲について見ていく中で、シベリウスの生きていた時代とその作品をある程度まで定位できればいいかな、と思っています。一度言葉にしておくことでその後の受容が楽になる、というのはこれまでプロコフィエフとオネゲルで経験済みですから、後二年少々で訪れる記念年までにはそれなりに実のある学習ができるんじゃないかな。それに今年は聴けなかったインキネン&日本フィル、来年は早々にシベリウスを取り上げますからねえ、その頃には当たりをつけておきたいわ。うん、やっぱり時は来た!、なんでしょう。うん、そういうことにしよう…

おそらく、12月に入ったらシベリウスの話ができると思います。マーラーとのエピソードなんかもぼんやり念頭に置きつつ、自分なりに書かせていただく予定です。期待したい方はそれなりに、そうでないかたはスルーでお願いします。では自分なりの踏ん切りとしての予告でした。ではまた、ごきげんよう。

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