2016年1月17日日曜日

1月は2016年イブとのだめ、シャイー、そして、ブーレーズ…

こんにちは。千葉です。

いつものやつ、ギリですがなんとか放送前にアップしますよ。前置きなし。

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さてと、前週のニューイヤーコンサート再放送は華麗にスルー(旧い)させていただきましたが、2016年のプレミアムシアターの紹介もしていきますよ。いろいろあって「広報的なお手伝いがんばろう」って気持ちでもありますし。共存共栄、レッツウィンウィンですよ!(その物言いはどうか)

●1月18日(月)【1月17日(日)深夜】午前0時20分~4時20分

・小曽根 真&ニューヨーク・フィル ニューイヤーズ イブ
・のだめと千秋のハーモニー

新年最初のプレミアムシアターは(しつこい)ニューヨーク・フィルハーモニックのジルベスターコンサート。ってか英語圏だと「ニューイヤーズ・イブ」コンサートなんですね、ふむ。来年からでも、二番煎じ感を避けるのに使ってもいいかもですよ?(やはりテンションがおかしい)ゲストとして小曽根真を招いたアラン・ギルバートとNYPが、それでもやっぱりオペレッタ曲メインになるのね、むむむ。
なお、会場のデヴィッド・ゲフィン・ホールはかつてエイヴリー・フィッシャー・ホールと呼ばれていたところであります。

そして番組後半は昨年末に記事でも紹介しましたが、映画「のだめカンタービレ 最終楽章」名曲選です。ブームのときにほしかった企画ですよ、ほんと。今からでも遅くはないと思いたいけど果たしてどうか。
少し思い出してください、YouTubeにはかつて投稿できる動画の時間制限があったことを。そして今のようには公式の、権利的に問題のない拡散可能な映像配信はほぼなかったことを。



昔はこうやって「どうせなら全曲聴いてみてよ!」ってできなかったんす。ちなみにこれはイヴァン・フィッシャー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏ですよ。

だから当時は聴いてみようと思った人たちに、企画CDなどの商いを紹介するしかなかった。まだクラシックを楽しめるかどうかわかってない人たちに、作中で出てくる音楽がどんなものかをフルサイズで知らせることなく、いきなり商業に結びつけた活動になってしまっていたことは、いくら千葉がクラシックがいいものだと認識していても、いささか無茶でした。

考えてみてください、たとえば「現物」のフェルメールはなかなか見られなくてもポスターや書籍、ネットなどで概要程度なら見ることができる、そこから「現物」への欲望が起動するでしょう、フェルメールに触れた人にとって本物の欲望が。しかしクラシックはどうか。音楽の授業で聴いた、CMやドラマ、映画で少し聴いた、くらいのところから欲望が起動すること、ほとんどないと思うので。
フックはいろんなところにある、でもその先に進むための手助けはいつもない。思うに、普及云々の議論はこの辺りに起点を作ってやらないと拙い気がしている次第だよ。この話、長くなるから本日ここではアウトラインだけ。というかそんな大きいお題に取り組める日が来るのでしょうか。

※追記。まず、電子番組表の変更のため録画予約は開始せず(いちおう演奏が始まる前に気がついた)、降雪のため録画は途中で終わっておりました。ダメだこりゃ(笑)。

●1月25日(月)【1月24日(日)深夜】午前0時~

・ミラノ・スカラ座2015/16シーズン開幕公演 ヴェルディ:歌劇『ジャンヌ・ダルク』
・ドキュメンタリー ジャーニー・オブ・ライフ ~指揮者シャイーとその音楽~
・シャイー指揮 ゲヴァントハウスのマーラー 交響曲第4番【5.1サラウンド】

さあ気分を変えて。この週は好きなリッカルド・シャイー祭りです。イヤッホウ!(気分変えすぎ)
今年のミラノ・スカラ座シーズン開幕公演は、なんでも「演出家がカーテンコールでシャイーにかまってもらえなくて悪態をついたら音声が拾われ」て話題になったのだとか(笑)。幸い、上演自体は好評で、果たしてこの先シャイーと演出家の関係がどうなのかはわかりませんけれど、この放送も楽しめることでしょう。ジャアアアンヌウウウ(キャスターの旦那的に読んでね!)にアンナ・ネトレプコですよ。2015年12月7日の上演です。



そしてドキュメンタリー「ジャーニー・オブ・ライフ ~指揮者シャイーとその音楽~」は2014年 ドイツの制作、当時は「もっとゲヴァントハウスにいてくれる」と思ってただろうな…と少しく不憫には思うけれど、貴重な記録です。ありがたいありがたい。
そして最後のマーラーの交響曲第四番は、ソフト化されている一連のゲヴァントハウスとのマーラーから、再放送なのかな?手元に第五番しかないのでこれまたありがたいありがたい。2012年の演奏です。

●2月1日(月)【1月31日(日)深夜】午前0時20分~

・ピエール・ブーレーズをしのんで
  追憶のブーレーズ ~現代音楽の巨匠をしのぶ~
  ピエール・ブーレーズ IN ルツェルン
  ピエール・ブーレーズ指揮 グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団演奏会

ブーレーズの逝去については、いま記事を書いている最中なのでその紹介の際にでも個人的に思うところは書きますよ。私淑した、としか言い様がないマエストロ(千葉がその昔、アマチュア指揮者をやれたのは、バーンスタインとブーレーズのおかげでしたから)がまたひとり現世を去られて、ただ頭を垂れるのみ、というのが正直な気持ちではあります。

前半はルツェルン音楽祭での演奏とインタヴューで編まれたドキュメンタリ(おそらくソフト化されているもの)、後半は最後の来日公演から、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団とのサントリーホールでの演奏会です。たしかこれ、両陛下ご臨席だったんじゃなかったかなあ…(遠い目)2003年4月21日の演奏会です。



たぶんこれが前半のものかなと。

※冒頭に「追憶のブーレーズ ~現代音楽の巨匠をしのぶ~」というコーナーが追加されております。野平一郎、藤倉大とゆかりの人びとが出演して生前のブーレーズについて話してくれる、というところでしょうか。

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最後に公共放送様お願いです、フェスティヴァルの主役であり司祭であり裁判官でもあった彼の逝去により歴史となった「ブーレーズ・フェスティバル」のすべてを再放送してはいただけないでしょうか。記憶ではかなりの演奏会がFM、BSに教育テレビで放送されたはず、あれが公共放送自慢の音声映像で届けられることには意味があると思うのです、とあのイヴェントのおかげで20世紀音楽に対して耳と心が開いたと自認するところの私からお願いさせていただきます。是非。

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