2016年11月19日土曜日

書きました:『かわさきジャズ2016』 世界最高のコンサートホールに響きわたるジャズ

こんにちは。千葉です。

珍しく忙しいのです。だからまずは記事そのものの紹介をしておきます。

●『かわさきジャズ2016』 世界最高のコンサートホールに響きわたるジャズ

「かわさきジャズ2016」のうち、記事で言及したのは本日からの三公演、題してスーパー・セッションです。文中でも書いていますが、このホールで聴くジャズはかなり生々しいんです。ぜひ一度お試しを、その機会が三連続であるわけですから、これほどの好機はなかなか訪れませんよ、というご案内です。

なお、本稿を書きつつ聴いていたのはこれ。文中でも触れていますが、まずは聴いてみてくださいよ。




せっかくですから、昨日伺ってきたスーパーセッション初日公演の簡単なレポートをば。

●かわさきジャズ2016 スーパー・セッション 小曽根真 featuring No Name Horses

2016年11月18日(金) 19:00開演 会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

小曽根真 featuring No Name Horsesは、記事にも書きましたとおり誰をとってもバンマスを張れるレヴェルのメンバーが集まった日本ジャズメンのドリームチーム。MCの中で小曽根さんが「このバンドが動き出すと東京のジャズシーンが止まるという(笑)」と言っていらしたのは半ば冗談で、ある程度は事実でしょう(「シン・ゴジラ」の撮影中は「ドラマ撮れないんですけど」と言われた、なんてエピソードを思い出したりして)。
ちなみにこのバンド、昨日がツアーの最初の公演でもありました、今後の予定は小曽根真さんの公式サイトでご確認あれ。

かつて一関市の高校に通っていた千葉は、某有名ジャズ喫茶のおかげもあって(吹奏楽部のOBなんですよねあのマスター)高橋達也と東京ユニオンやカウント・ベイシー・オーケストラをお買い得価格でライヴで聴けたりもしていたのですが、その後大学時代に筒井康隆の深甚な影響のせいもあってビッグバンドからフリーに移行(演奏したわけじゃないですよもちろん)、本当に久しぶりのビッグバンドのライヴでした。


ちなみに初日のステージ。いつものミューザがこんな姿に!(笑)いちおうお断りをしておきますが、ちゃんとホールの方に確認して「アーティストがいない時間は撮影OKです」とお話をいただいてアップしてます。ある意味チャンスですよ皆さん。

12年目を迎えたこのバンド、すでに五枚のアルバムを出していますのでオリジナル作品中心のセットリストで、途中一回の休憩を挟んでのライヴは終わって21:30頃でしたから、もうさすがにお腹いっぱいです(笑)。ちなみにこの休憩について、小曽根さん曰く「昔ならぶっ続けで演奏したところですが、今は休憩しないと」と笑っておりましたが、あの休憩だけで保つところがですね、最近趣味でラッパを吹く某には理解できもうさん。ソリッドにガツンと吹けて、メロウに歌えてハモれて、ってのはどれだけの練習をしているのかなあ、とか邪念が入ってしまって、テューバの人だったころに「儂には関係ないが音楽は楽しいのう」と素直な聴き手でいられた時代が少し懐かしかったり。今後のトランペット吹きとしての人生は、今回初めてライヴで聴けたエリック・ミヤシロ様に帰依して生きていこうと思います(流石に大げさ、だけどあの精度と表現に圧倒されないのは、同じ楽器の人として無理です)。

※セットリストがかわさきジャズのサイトで公開されました。リンク先でご覧くださいませ。

邪念やら学習モードが邪魔をしたとは申しましたが、ミューザのステージがライティングを施されてスピーカが積まれている、それだけでいつもとは違う心持ちで音楽を楽しめたように思います。土曜日はプラチナ・ジャズ、そして日曜は全体のフィナーレです。このステージが気になった方はぜひ、とオススメしておきますね。

※プラチナ・ジャズ・オーケストラのセットリストが公開されました。「タイガーマスク」から「神のみぞ知るセカイ」(!!!)まで、広い時代の作品を気の利きまくったアレンジで楽しませてくれました。楽しかったあ。

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せっかくなのでサウンドの話も少し。
ホーン・セクションの中でも腕利き揃いの金管チームは、ときどきソロであえてマイクオフして生音を聴かせてくれたのですが、この日のサウンドは基本的にきっちりPAを経由したもの。やたら上手くて完成度の高いパフォーマンスが目の前で、しかも出来上がったサウンドで展開されるのはどこかレコーディングセッションを聴いていたような不思議な感触もありました。
ピアニストがバンマスだから、なんてまとめかたは安易でしょうけれど、個人的にはホーンセクションが箱に合わせて鳴らしたときの音色ももうちょっと聴いてみたかったかも(贅沢な奴め)。
なお、最終日の第二部、ファジル・サイのステージと第三部 山下洋輔&大谷康子&大倉正之助のセッションは完全アコースティックライヴになるとのこと。昨日今日のポピュラーよりのサウンドとの違い、かなり面白いと思いますよ?どうすかこれからでも?(本気)

では本稿はこれにて更新終了、グンナイ…(どうした)


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