こんにちは。千葉です。
また訃報が届いてしまいました。残念です。
●Stanislaw Skrowaczewski, Minnesota Orchestra's conductor laureate, dies at 93(Minnesota Public Radio News)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキが亡くなりました。読売日本交響楽団、NHK交響楽団への客演でも好評だったマエストロ、今年も来日の予定でしたが惜しくもキャンセルが発表済みでした、快癒かなってまた来てくれればと誰もが思っていたのですが…
私はザールブリュッケン放送交響楽団と称されていた頃に(現在はザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)、来日公演で聴かせてくれたブルックナーの交響曲第七番がひとつのパラダイムシフトと言えるほどの衝撃だったことを今も鮮明に思い出せます。ブルックナー作品のなかではより柔らかい、美しさが際立つ音楽だと思っていたこの曲が、あれほど力強く意志的な音楽であり得るとは、「第二楽章まででいいかな」なんて酷いことを思っていた後半の三、四楽章があれほど説得的に響くとは。音楽の、演奏の可能性を教えていただいた大切な経験でした。合掌。
hr交響楽団のYouTubeチャンネルより、自作自演とブルックナーの交響曲第九番(どちらも2014年11月27日の演奏会より)
※なお、5月に予定されていた来日が中止となった件についての記事は、本稿に先駆けて更新済みです
訃報に触れるたび頭を垂れて、もう御礼申し上げることくらいしかできないのだ、と再認識させられる私であります。今ひとたび合掌。では。
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