●昭和音楽大学
2019年8月9日(金) 18:30開演
指揮:齊藤一郎
チェロ:古川展生
管弦楽:昭和音楽大学管弦楽団
ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴスによる幻想曲
エルガー:チェロ協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲第九番 「新世界より」
フェスタサマーミューザに登場する川崎市の音楽大学で、先に登場した洗足学園音楽大学は溝の口(高津区)、そして今回登場する昭和音楽大学は新百合ヶ丘(麻生区)。藤原歌劇団とのご縁のためか、はたまたテアトロ・ジーリオ・ショウワという馬蹄形のオペラハウス風ホールの印象からか、個人的にはオペラのイメージが強い昭和音楽大学ですが、フェスタサマーミューザにはオーケストラ公演で登場します。私の印象はともかく(すみません)、テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラを設立して若手オーケストラ奏者の育成も行っている昭和音大ですから、充実した演奏が期待できるでしょう。
指揮の齊藤一郎さんといえば、やはりこれでしょうかねえ…(ハリウッドの新作まだ上演してるのかな。手遅れか)
そして共演は都響の首席奏者、そしてクロスオーヴァーユニット古武道などで幅広く活躍する古川展生。先日の都響公演でもいい音を会場に響かせていましたので、ソリストとしてよりこの会場の音を楽しんでくれることでしょう。曲はエルガーの協奏曲、好演を期待します。
2019年8月9日金曜日
2019年8月8日木曜日
かってに予告篇 〜フェスタサマーミューザKAWASAKI2019 Day12
●サマーナイト・ジャズ 大西順子トリオ
2019年8月8日(木) 19:00開演
ピアノ:大西順子
ベース:井上陽介
ドラムス:高橋信之介
ゲスト:広瀬未来(トランペット) 吉本章紘(テナーサックス・フルート) 片岡雄三(トロンボーン)
一日の休演を挟んで怒涛のクラシック公演の日々がここまで続いてまいりましたが、本日8日はジャズです。私が諸般の事情で聴けなかった昨年の開幕公演で伝説を作ったという大西順子トリオが、今回は単独での出演となります。
このホールの”純クラシックではない”路線を支えた佐山雅弘が昨年急逝し、今回は生前の彼からの推薦あっての出演とのこと。村上春樹が称賛し、小澤征爾がサイトウ・キネン・オーケストラに招き、ノット&東響と伝説を作り…とクラシック音楽ファンにも親しまれる大西の、本領はこちらだとしたたかに教えていただけることでしょう。
そして、この公演は9月から始まる「かわさきジャズ2019」へと続いていくものとなります。今のうちに「かわさきジャズ」をかってに始めちゃうのもアリかな、と。
*************
そしてこれは邪道かな、とも思うのですが。
オーディオ好きの皆さまには、ジャズを愛好される方も多いように認識しております。その息遣いや指板をこする音まで聞きとどけたい、そんな思いがあるのかなと愚考する、地元に「ベイシー」があった私は思うのです。で、そんな皆さまにも「ミューザで聴くジャズ」はオススメですよ。それこそ数多のクラシック公演でその音響の素晴らしさは知られるこのホールですが、ハイハットの音の残り方やベースのピチカート一つとってもその”リアリティ”は圧倒的です。ハイレゾでも最高のオーディオでも体験できないリアリティ、お聴きいただきたいなとこのホールのファンとして申し上げる次第。
2019年8月8日(木) 19:00開演
ピアノ:大西順子
ベース:井上陽介
ドラムス:高橋信之介
ゲスト:広瀬未来(トランペット) 吉本章紘(テナーサックス・フルート) 片岡雄三(トロンボーン)
一日の休演を挟んで怒涛のクラシック公演の日々がここまで続いてまいりましたが、本日8日はジャズです。私が諸般の事情で聴けなかった昨年の開幕公演で伝説を作ったという大西順子トリオが、今回は単独での出演となります。
このホールの”純クラシックではない”路線を支えた佐山雅弘が昨年急逝し、今回は生前の彼からの推薦あっての出演とのこと。村上春樹が称賛し、小澤征爾がサイトウ・キネン・オーケストラに招き、ノット&東響と伝説を作り…とクラシック音楽ファンにも親しまれる大西の、本領はこちらだとしたたかに教えていただけることでしょう。
そして、この公演は9月から始まる「かわさきジャズ2019」へと続いていくものとなります。今のうちに「かわさきジャズ」をかってに始めちゃうのもアリかな、と。
*************
そしてこれは邪道かな、とも思うのですが。
オーディオ好きの皆さまには、ジャズを愛好される方も多いように認識しております。その息遣いや指板をこする音まで聞きとどけたい、そんな思いがあるのかなと愚考する、地元に「ベイシー」があった私は思うのです。で、そんな皆さまにも「ミューザで聴くジャズ」はオススメですよ。それこそ数多のクラシック公演でその音響の素晴らしさは知られるこのホールですが、ハイハットの音の残り方やベースのピチカート一つとってもその”リアリティ”は圧倒的です。ハイレゾでも最高のオーディオでも体験できないリアリティ、お聴きいただきたいなとこのホールのファンとして申し上げる次第。
2019年8月7日水曜日
かってに予告篇 〜フェスタサマーミューザKAWASAKI2019 Day11 &書きました。
●日本フィルハーモニー交響楽団
2019年8月7日(水) 15:00開演
指揮:小林研一郎(日本フィルハーモニー交響楽団 桂冠名誉指揮者)
ピアノ:藤田真央
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第一番 変ロ短調 Op.23
ベートーヴェン:交響曲第七番 イ長調 Op.92
もう開幕の鐘もなろうかというタイミングなので、正直に書いてしまおう。この公演が、このフェスタの中でもっとも予想外の展開を見せたものだった。
顔ぶれとプログラムを見れば誰だってこう思う、”巨匠と若手による直球の名曲プログラム”、これなら昼公演でも十分に多くの方々に訴求するだろう…公演を紹介する立ち位置から見たら、はっきり言って手詰まりなのである。こんなこと、私が書かなくても皆さまご存知なのである(笑)。
もちろん、過去にポイントとして示した要素はあった。「4月には秋山と東響とジョリヴェの秘曲を演奏した若きピアニストが今度は誰もが知る名曲を」というのは、若きピアニストの幅を示すものになるだろう。そして近年は大晦日にベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を開催しているマエストロが、一曲だけに注力したときの演奏がどうなるものか、期待する思いもある。
しかし、そういった予想や期待をすべて振り切って、チャイコフスキー国際音楽コンクールがこのコンサートへの見方を大きく変えてしまった。
曲もチャイコンであるのだから、もはや誰が見たってこれ以上のタイミングはない藤田真央凱旋公演である。おめでとうおめでとう。
もちろん、小林研一郎がただの引き立て役に収まるわけもないので、後半のベートーヴェンも剛速球を期待していいだろう。私にしては珍しいことではありますが、来場される皆様に置かれましては余計な情報を入れず、構えず、聴こえてくる音楽に身を委ねるような聴き方をお奨めさせていただきます。
なお、本日最終日のミニコンサート(12:10開演、入場無料)は小倉美春のハイドンとリゲティですよ。
*************
そしてこれは書きましたよ、というご報告。
ご来場されている皆さまはもちろんご存知の「ほぼ日刊サマーミューザ」、第10号(暑さを見事に吹き飛ばす!号/8月5日)に、8/3にテアトロ・ジーリオ・ショウワで開催された「出張サマーミューザ@しんゆり」の公演レヴューを書かせていただいております。一文にまとめてしまえば「ミューザとは異なる音響特性のホールですが、ここでも東響の演奏は充実していました、秋山マエストロお元気、戸田さん素敵」です(←ひどいな)。ですから昨日の公演は芥川也寸志についての寄稿ともども、私としてはお当番回だったのです(笑)。
他の公演レヴューについてはちょっとお出しする方法を検討中です。しばしお待ち下さい。ではまた。
2019年8月7日(水) 15:00開演
指揮:小林研一郎(日本フィルハーモニー交響楽団 桂冠名誉指揮者)
ピアノ:藤田真央
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第一番 変ロ短調 Op.23
ベートーヴェン:交響曲第七番 イ長調 Op.92
もう開幕の鐘もなろうかというタイミングなので、正直に書いてしまおう。この公演が、このフェスタの中でもっとも予想外の展開を見せたものだった。
顔ぶれとプログラムを見れば誰だってこう思う、”巨匠と若手による直球の名曲プログラム”、これなら昼公演でも十分に多くの方々に訴求するだろう…公演を紹介する立ち位置から見たら、はっきり言って手詰まりなのである。こんなこと、私が書かなくても皆さまご存知なのである(笑)。
もちろん、過去にポイントとして示した要素はあった。「4月には秋山と東響とジョリヴェの秘曲を演奏した若きピアニストが今度は誰もが知る名曲を」というのは、若きピアニストの幅を示すものになるだろう。そして近年は大晦日にベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を開催しているマエストロが、一曲だけに注力したときの演奏がどうなるものか、期待する思いもある。
しかし、そういった予想や期待をすべて振り切って、チャイコフスキー国際音楽コンクールがこのコンサートへの見方を大きく変えてしまった。
曲もチャイコンであるのだから、もはや誰が見たってこれ以上のタイミングはない藤田真央凱旋公演である。おめでとうおめでとう。
もちろん、小林研一郎がただの引き立て役に収まるわけもないので、後半のベートーヴェンも剛速球を期待していいだろう。私にしては珍しいことではありますが、来場される皆様に置かれましては余計な情報を入れず、構えず、聴こえてくる音楽に身を委ねるような聴き方をお奨めさせていただきます。
昨日は小林研一郎マエストロ&日本フィルとチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番のリハーサル。マエストロが創り出す1楽章の壮大な音楽に、インスピレーションが広がりました!今日の公演が楽しみです。そう言えば、ミュートン @summer_muza どこにいっちゃったんだろう…。#ミュートン #サマーミューザ pic.twitter.com/uaeqpBS3F6— Mao Fujita 藤田真央 (@DeBay1128) August 6, 2019
なお、本日最終日のミニコンサート(12:10開演、入場無料)は小倉美春のハイドンとリゲティですよ。
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そしてこれは書きましたよ、というご報告。
ご来場されている皆さまはもちろんご存知の「ほぼ日刊サマーミューザ」、第10号(暑さを見事に吹き飛ばす!号/8月5日)に、8/3にテアトロ・ジーリオ・ショウワで開催された「出張サマーミューザ@しんゆり」の公演レヴューを書かせていただいております。一文にまとめてしまえば「ミューザとは異なる音響特性のホールですが、ここでも東響の演奏は充実していました、秋山マエストロお元気、戸田さん素敵」です(←ひどいな)。ですから昨日の公演は芥川也寸志についての寄稿ともども、私としてはお当番回だったのです(笑)。
他の公演レヴューについてはちょっとお出しする方法を検討中です。しばしお待ち下さい。ではまた。
2019年8月6日火曜日
かってに予告篇 〜フェスタサマーミューザKAWASAKI2019 Day10 &書きました。
●東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
2019年8月6日(火) 19:00開演
指揮:藤岡幸夫(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 首席客演指揮者)
チェロ:ジョヴァンニ・ソッリマ
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
シベリウス:「レンミンカイネン組曲」から レンミンカイネンの帰郷
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
芥川也寸志:交響曲第一番
入魂の定期のために取っておいてもいいような意欲的なプログラムを、藤岡幸夫と東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団はミューザ川崎シンフォニーホールに持ってきてくれる。ここからはこの春に首席客演指揮者に就任した藤岡が、このオーケストラと何をしていくのか、高らかに宣伝しようかという意気込みが感じられる。そしてこのコンサートについて、彼自身が語っているのでその声をお聴きいただきたい。
日本のオーケストラへの客演が初めてのチェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマは、もしかすると自作の方が知られているかもしれない。鬼才、魔王などなど、ちょっとチェリストへの愛称とは思えない呼ばれ方をしている彼のドヴォルザークは果たして如何なものになるのか。それを聴くだけでも、このコンサートに来る価値があるのでは?
(この演奏だとそんな愛称が思い浮かばないのだけれど、さてソロなら全く違うのでしょうか?むしろアイコンタクトも使って濃いコミュニケーションをしている、とてもいい演奏が期待できるような。)
そして今回、この公演に関連してミューザ川崎シンフォニーホール様に寄稿しました。ぜひご来場の道すがらにでもご一読くださいませ。
「芥川也寸志没後30年―私たちは今、彼が遺した未来を生きている」
作品を時代の相に置き直して捉えたいという発想が、どんな作曲家についても誰の演奏に対しても自分にはあります。私が覚えている芥川也寸志は宮フィルの偉い人、テレビに出てる人、平成になって早々に亡くなられた人、芥川龍之介の子息。でも交響曲第一番を書いた芥川也寸志は何者でどんなことをしていたのか?年譜を眺めてすぐに思い出したエピソードなどを紹介しています。
これは余談。芥川也寸志について書きませんか?と話を振っていただいたとき、スラスラとアウトラインが思い浮かんで、一瞬「自分有能!」と思ったものだけれど(たまにはそういう評価もしてあげたい)、実は過去にこんな記事を書いていました>オーケストラ・ニッポニカのイヴェントレポート。うむ、有能だったのは過去の私、いやオーケストラ・ニッポニカの皆様でした。スリーシェルズ様の昭和の邦人作曲家再評価ともども、ちゃんと活動されている方々がいるのでこうして私の認識もアップデートされて何かしらの文章が書けるのです。ありがたいことでございます。
以上、予告編と告知でした。
2019年8月6日(火) 19:00開演
指揮:藤岡幸夫(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 首席客演指揮者)
チェロ:ジョヴァンニ・ソッリマ
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
シベリウス:「レンミンカイネン組曲」から レンミンカイネンの帰郷
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
芥川也寸志:交響曲第一番
入魂の定期のために取っておいてもいいような意欲的なプログラムを、藤岡幸夫と東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団はミューザ川崎シンフォニーホールに持ってきてくれる。ここからはこの春に首席客演指揮者に就任した藤岡が、このオーケストラと何をしていくのか、高らかに宣伝しようかという意気込みが感じられる。そしてこのコンサートについて、彼自身が語っているのでその声をお聴きいただきたい。
日本のオーケストラへの客演が初めてのチェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマは、もしかすると自作の方が知られているかもしれない。鬼才、魔王などなど、ちょっとチェリストへの愛称とは思えない呼ばれ方をしている彼のドヴォルザークは果たして如何なものになるのか。それを聴くだけでも、このコンサートに来る価値があるのでは?
(この演奏だとそんな愛称が思い浮かばないのだけれど、さてソロなら全く違うのでしょうか?むしろアイコンタクトも使って濃いコミュニケーションをしている、とてもいい演奏が期待できるような。)
そして今回、この公演に関連してミューザ川崎シンフォニーホール様に寄稿しました。ぜひご来場の道すがらにでもご一読くださいませ。
「芥川也寸志没後30年―私たちは今、彼が遺した未来を生きている」
作品を時代の相に置き直して捉えたいという発想が、どんな作曲家についても誰の演奏に対しても自分にはあります。私が覚えている芥川也寸志は宮フィルの偉い人、テレビに出てる人、平成になって早々に亡くなられた人、芥川龍之介の子息。でも交響曲第一番を書いた芥川也寸志は何者でどんなことをしていたのか?年譜を眺めてすぐに思い出したエピソードなどを紹介しています。
これは余談。芥川也寸志について書きませんか?と話を振っていただいたとき、スラスラとアウトラインが思い浮かんで、一瞬「自分有能!」と思ったものだけれど(たまにはそういう評価もしてあげたい)、実は過去にこんな記事を書いていました>オーケストラ・ニッポニカのイヴェントレポート。うむ、有能だったのは過去の私、いやオーケストラ・ニッポニカの皆様でした。スリーシェルズ様の昭和の邦人作曲家再評価ともども、ちゃんと活動されている方々がいるのでこうして私の認識もアップデートされて何かしらの文章が書けるのです。ありがたいことでございます。
以上、予告編と告知でした。
2019年8月4日日曜日
かってに予告篇 〜フェスタサマーミューザKAWASAKI2019 Day9
●仙台フィルハーモニー管弦楽団
2019年8月4日(日) 15:00開演
指揮:高関健
ヴァイオリン:郷古廉
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
交響曲第四番 ヘ短調 Op.36
初の試みとなる首都圏外のオーケストラの正式参加となる仙台フィルハーモニー管弦楽団の登場は、15年目のフェスタサマーミューザのハイライトの一つだ。いや、今年のサマーミューザも最初のファンファーレからからクライマックスでしたが。
…最初っから私事で申し訳ないです。私は昔仙台に住んでおりました。その頃に仙台フィルハーモニー管弦楽団の楽器運びやステージセッティングの裏方仕事をお手伝いしていたので、今もこのオーケストラを他人とは思えないのです。そしてミューザ川崎シンフォニーホールはいまの私の「ホーム」で基準になる会場だから、今回のミューザへの来演はこれまでの関東圏でのどの公演より、ずっと嬉しい。ようこそミューザへ、仙フィルの皆さん!(当時はこう呼んでいたし、きっと今も親しみを込めてこう呼ばれていることでしょう)
高関健の指揮、郷古廉のヴァイオリンで披露されるプログラムは、ストラヴィンスキーの小品とチャイコフスキーの協奏曲、交響曲といまの仙台フィルの実力を存分に示してくれるだろうプログラムだ。学究肌のマエストロの手腕の確かさは誰もが知るところ、演奏の仕上がりがいいものになるのは疑いようもない。(チャイコフスキー作品の作品番号が連続するのはなにかの狙いだろうか?とは少し疑っている)
そして先日東響にゲストコンサートマスターとして登場した際にようやく聴けた、郷古の切れ味たるや。チャイコフスキーの名曲を堪能できるのが今から楽しみである。
いろいろと書いてきたが、こんな感慨に触れると私から付け加えることもないように思う。本当に久しぶりに、仙フィルの演奏を聴かせていただきます。
そうそう、ストラヴィンスキーの作品については、この動画をちょっと見ていただくといいかと。本物の「ザ・グレイテスト・ショーマン」の世界ですよ。
*************
さて、仙台フィルといえばここまでにもいくつか埋め込んだように、その独特で積極的なSNS活用が注目される。…というか、こんな座席表初めて見た!(笑)
開演前、終演後もツイッターを要チェック!ですよ。そうそう、今日はこんなお知らせもありました。ヤツに会えますよ皆さん。
2019年8月4日(日) 15:00開演
指揮:高関健
ヴァイオリン:郷古廉
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
交響曲第四番 ヘ短調 Op.36
初の試みとなる首都圏外のオーケストラの正式参加となる仙台フィルハーモニー管弦楽団の登場は、15年目のフェスタサマーミューザのハイライトの一つだ。いや、今年のサマーミューザも最初のファンファーレからからクライマックスでしたが。
…最初っから私事で申し訳ないです。私は昔仙台に住んでおりました。その頃に仙台フィルハーモニー管弦楽団の楽器運びやステージセッティングの裏方仕事をお手伝いしていたので、今もこのオーケストラを他人とは思えないのです。そしてミューザ川崎シンフォニーホールはいまの私の「ホーム」で基準になる会場だから、今回のミューザへの来演はこれまでの関東圏でのどの公演より、ずっと嬉しい。ようこそミューザへ、仙フィルの皆さん!(当時はこう呼んでいたし、きっと今も親しみを込めてこう呼ばれていることでしょう)
高関健の指揮、郷古廉のヴァイオリンで披露されるプログラムは、ストラヴィンスキーの小品とチャイコフスキーの協奏曲、交響曲といまの仙台フィルの実力を存分に示してくれるだろうプログラムだ。学究肌のマエストロの手腕の確かさは誰もが知るところ、演奏の仕上がりがいいものになるのは疑いようもない。(チャイコフスキー作品の作品番号が連続するのはなにかの狙いだろうか?とは少し疑っている)
仙台フィルと2日間、集中した良い練習。第1楽章では作曲者が本来意図する、Motivの交錯による複雑な構成を実感できる演奏を。パート相互でよく聴き合いながらアンサンブルを構築する。協奏曲ではソリスト郷古さんのスケールの大きい、しかし誠実な表現に魅了される。先ほど東京に戻りました😎 pic.twitter.com/g6nHdsooxL— 高関 健 (@KenTakaseki) August 3, 2019
そして先日東響にゲストコンサートマスターとして登場した際にようやく聴けた、郷古の切れ味たるや。チャイコフスキーの名曲を堪能できるのが今から楽しみである。
先程仙台フィルとのリハーサルを終え東京へ。明日のミューザ川崎15時から、お楽しみに!— 郷古廉/Sunao Goko (@sunaogoko) August 3, 2019
ちなみに僕はココね。 https://t.co/vBA7IQhUEw pic.twitter.com/jN8BMXJmVZ
いろいろと書いてきたが、こんな感慨に触れると私から付け加えることもないように思う。本当に久しぶりに、仙フィルの演奏を聴かせていただきます。
あの頃こうして仙台フィルがミューザ川崎で演奏することは誰も想像し得なかったでしょう。震災を受けたオーケストラ、震災で天井が落ちたホール。でも私たちは天災に負けずにこうして不死鳥のように明日コンサートを開催できる。支え続けてくれた皆様のお陰です。感謝の気持ちを込めて演奏します。— spo inspector (@spo1973) August 3, 2019
そうそう、ストラヴィンスキーの作品については、この動画をちょっと見ていただくといいかと。本物の「ザ・グレイテスト・ショーマン」の世界ですよ。
*************
さて、仙台フィルといえばここまでにもいくつか埋め込んだように、その独特で積極的なSNS活用が注目される。…というか、こんな座席表初めて見た!(笑)
[😎保存版]— 【公式】仙台フィルハーモニー管弦楽団/Sendai Philharmonic (@sendaiphil) August 3, 2019
8/4ミューザ川崎仙台フィル公演
出演者リスト(Twitterアカウント保持者)@KenTakaseki@miyakevc@Tomohirocello@jutarou211@ebe3panovoihill@nishi_38@kazbs@JoshinUrata@petelinktuba@mizone_s@ryusukegawa@kojiro_yasushi
おおよその座席位置も添付します😎 pic.twitter.com/IAbp03XuRJ
開演前、終演後もツイッターを要チェック!ですよ。そうそう、今日はこんなお知らせもありました。ヤツに会えますよ皆さん。
【ついに!】みなさまからの熱いご要望、リクエストにお応えして明日8月4日 #仙台フィル 公演の開場時と終演後に「生ミュートン」が来てくれることになりました!!— ミューザ川崎シンフォニーホール (@summer_muza) August 3, 2019
ミューザ川崎シンフォニーホール正面「歓喜の広場」にて。お待ちしています!#旅するミュートン #ついに会える pic.twitter.com/oVnNxMfT1a
2019年8月3日土曜日
かってに予告篇 〜フェスタサマーミューザKAWASAKI2019 Day8
早いもので、あの衝撃の”カウントダウン”から、もう一週間が経つのだ。それでもフェスタはまだ半ば、これからも次々と注目の公演が登場する。
この日は2つの公演が開催されるが、ここは時系列で開演が早い方から紹介しよう。残念な事に、両方の公演を聴くことは時間的に不可能なのだ、たとえ小田急線登戸駅にあるあのドアを使えたとしても。
●出張サマーミューザ@しんゆり 東京交響楽団
2019年8月3日(土) 15:00開演
会場:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
指揮:秋山和慶(東京交響楽団 桂冠指揮者)
ヴァイオリン:戸田弥生
管弦楽:東京交響楽団
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
ブラームス:交響曲第一番 ハ短調 Op.68
まず15時に開演するのは出張サマーミューザとして、新百合ヶ丘のテアトロジーリオ・ショウワで開催されるコンサートだ。秋山和慶指揮する東京交響楽団という盤石の顔合せ、そしてウェーバーの序曲、メンデルスゾーンの協奏曲、ブラームスの交響曲と続く名曲だけで編まれたプログラム、独奏は戸田弥生とここまで揃うなら好演となることまではあらかじめ約束されたようなものだ。
この面々、この曲目を見て(なんだ名曲プロか)と低く見るのはあまりに惜しい。私は幸いなことに今年に入ってから秋山と東京交響楽団の演奏を二回聴いているが、以前よりもサウンドも造形も進化している感があった。若き日からどんな難曲でも振れて、どのオーケストラからでも充実したサウンドを導いてきた秋山が、昨今東響と聴かせる音楽には凄みすら感じているのだ。ミューザ川崎シンフォニーホールよりかなり小ぶりなテアトロ・ジーリオ・ショウワは、馬蹄形の客席でステージを近く感じられるのでよりその力を感じ取れるはずだ。
特にもミューザにはちょっと遠くてなかなか行けない川崎市西部の、また町田や多摩地域の皆さま、折角の機会を逃されませぬよう(地域限定公演ではありません)。
●NHK交響楽団
2019年8月3日(土) 16:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:原田慶太楼
ピアノ:反田恭平
管弦楽:NHK交響楽団
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」から だったん人の踊り
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ブラームス:ハンガリー舞曲集から 第一番、第五番、第六番
エルガー:行進曲「威風堂々」 第一番
そして一時間遅れてミューザ川崎シンフォニーホールでは、NHK交響楽団の演奏会が開演する。原田慶太楼を指揮に迎えて、サマーミューザ全体の中でも一番軽やかなプログラムを披露するのが堂々たるN響、というコントラストはもはやある種のお決まり感がある。
とはいえ、今年は恒例と思われた大河ドラマのテーマ曲はなく※、クラシック音楽による世界旅行の趣あるプログラムは決して楽に演奏できる類ではないし、充実した演奏を期待していいだろう。なお、この旅行ルートはイタリア(ヴェルディ)から大西洋を渡ってアメリカ(ガーシュウィン)、またユーラシア大陸に戻ってロシア(ボロディン)そしてフランス(ラヴェル)、中央ヨーロッパ(ブラームスだけれどハンガリーなのでこのくくり)、そして最後にドーバー海峡を渡ってイギリス(エルガー)で終わる。よかった、このプログラムでは「合意なき離脱」は行われなかったようで何よりである(おい)。
※昨年も演奏されていないことにあえて目をつぶって言及する。今年の大河ドラマのテーマ曲、あんなに楽しげなのに実はオーケストラ単体だけでは演奏もできない、超がつく巨大編成の作品であることは、知っている人は知っている。もちろん私も知っている。…だがなあ、「いだてん」のテーマ、聴いてみたかったなあ…
そしてこの公演ではガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」のソリストとして、反田恭平が登場する。先月には自身のレーベル設立を発表、MLMナショナル管弦楽団のコンサートを大成功させてますます注目を集めている彼の演奏は注目だ…けれど、残念ながら早々にチケットは完売していたし、当日券販売も残念ながらないとのことだ(更に申し上げるなら、その翌日のN響ほっとコンサートも完売だそうです)。
この日は2つの公演が開催されるが、ここは時系列で開演が早い方から紹介しよう。残念な事に、両方の公演を聴くことは時間的に不可能なのだ、たとえ小田急線登戸駅にあるあのドアを使えたとしても。
(これが本物なら鉄道は無意味化するよね、なんてツッコミは禁止です)
●出張サマーミューザ@しんゆり 東京交響楽団
2019年8月3日(土) 15:00開演
会場:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
指揮:秋山和慶(東京交響楽団 桂冠指揮者)
ヴァイオリン:戸田弥生
管弦楽:東京交響楽団
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
ブラームス:交響曲第一番 ハ短調 Op.68
まず15時に開演するのは出張サマーミューザとして、新百合ヶ丘のテアトロジーリオ・ショウワで開催されるコンサートだ。秋山和慶指揮する東京交響楽団という盤石の顔合せ、そしてウェーバーの序曲、メンデルスゾーンの協奏曲、ブラームスの交響曲と続く名曲だけで編まれたプログラム、独奏は戸田弥生とここまで揃うなら好演となることまではあらかじめ約束されたようなものだ。
この面々、この曲目を見て(なんだ名曲プロか)と低く見るのはあまりに惜しい。私は幸いなことに今年に入ってから秋山と東京交響楽団の演奏を二回聴いているが、以前よりもサウンドも造形も進化している感があった。若き日からどんな難曲でも振れて、どのオーケストラからでも充実したサウンドを導いてきた秋山が、昨今東響と聴かせる音楽には凄みすら感じているのだ。ミューザ川崎シンフォニーホールよりかなり小ぶりなテアトロ・ジーリオ・ショウワは、馬蹄形の客席でステージを近く感じられるのでよりその力を感じ取れるはずだ。
特にもミューザにはちょっと遠くてなかなか行けない川崎市西部の、また町田や多摩地域の皆さま、折角の機会を逃されませぬよう(地域限定公演ではありません)。
●NHK交響楽団
2019年8月3日(土) 16:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:原田慶太楼
ピアノ:反田恭平
管弦楽:NHK交響楽団
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」から だったん人の踊り
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ブラームス:ハンガリー舞曲集から 第一番、第五番、第六番
エルガー:行進曲「威風堂々」 第一番
そして一時間遅れてミューザ川崎シンフォニーホールでは、NHK交響楽団の演奏会が開演する。原田慶太楼を指揮に迎えて、サマーミューザ全体の中でも一番軽やかなプログラムを披露するのが堂々たるN響、というコントラストはもはやある種のお決まり感がある。
とはいえ、今年は恒例と思われた大河ドラマのテーマ曲はなく※、クラシック音楽による世界旅行の趣あるプログラムは決して楽に演奏できる類ではないし、充実した演奏を期待していいだろう。なお、この旅行ルートはイタリア(ヴェルディ)から大西洋を渡ってアメリカ(ガーシュウィン)、またユーラシア大陸に戻ってロシア(ボロディン)そしてフランス(ラヴェル)、中央ヨーロッパ(ブラームスだけれどハンガリーなのでこのくくり)、そして最後にドーバー海峡を渡ってイギリス(エルガー)で終わる。よかった、このプログラムでは「合意なき離脱」は行われなかったようで何よりである(おい)。
※昨年も演奏されていないことにあえて目をつぶって言及する。今年の大河ドラマのテーマ曲、あんなに楽しげなのに実はオーケストラ単体だけでは演奏もできない、超がつく巨大編成の作品であることは、知っている人は知っている。もちろん私も知っている。…だがなあ、「いだてん」のテーマ、聴いてみたかったなあ…
そしてこの公演ではガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」のソリストとして、反田恭平が登場する。先月には自身のレーベル設立を発表、MLMナショナル管弦楽団のコンサートを大成功させてますます注目を集めている彼の演奏は注目だ…けれど、残念ながら早々にチケットは完売していたし、当日券販売も残念ながらないとのことだ(更に申し上げるなら、その翌日のN響ほっとコンサートも完売だそうです)。
2019年8月2日金曜日
かってに予告篇 〜フェスタサマーミューザKAWASAKI2019 Day7
●PMFオーケストラ
2019年8月2日(金) 19:00開演
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
フルート:マトヴェィ・デョーミン
管弦楽:PMFオーケストラ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
イベール:フルート協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第四番 ハ短調 Op.43
1990年、バーンスタインが創設したあの時から歩み続けて現在まで開催を重ねて今年が30回目だったPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル)。数多くのプロとして活躍する音楽家たちが「未来の同僚」を育てるアウトリーチ型の音楽祭も今ではすっかりおなじみになった。教育の成果として披露されるコンサートもより高度化し、今年はついにマーラーの交響曲第八番を演奏するほどになったという。札幌までうかがえない自分の足りなさ(いろいろと)が悔やまれるばかりである。
そのフェスティヴァルの集大成としてのオーケストラコンサート、その最終公演が今年はフェスタサマーミューザで行われる。指揮は2015年から芸術監督を務めるワレリー・ゲルギエフ、独奏は先日行われたばかりの第16回チャイコフスキー国際音楽コンクールで新設された木管部門最初の優勝者、マトヴェィ・デョーミンだ。
デョーミンのキャリアを見れば、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団やシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管でも活躍したというから、ある意味PMFで学んだ若き音楽家たちの少し”先輩”に当たるのだろう。オーケストラはチューリヒ・トーンハレ管で副首席として活躍している彼に刺激されて、デョーミンはそんな後輩たちの視線に刺激されて、今しかできない演奏を聴かせてくれるのではないだろうか。
*************
若者たちの音楽は、一回ごとの演奏経験で大きく変わっていくだろう。それだけ若者たちがこのイヴェントで見せる成長は大きい、ということを、それこそ最初のPMFのドキュメンタリで教えられたことを、私は一度も忘れたことがない。
そんな彼ら彼女らを導くゲルギエフはショスタコーヴィチの全集録音済みマエストロなのだから、第四番だからと構えて臨むこともない、かもしれない。いや、今回の場合はまだプロフェッショナルになる手前の若手との演奏だから、果たしてどのように仕上がるものかは聴いてみるまでわからない、かもしれない。
そんなわけで、今回のサマーミューザの舞台は札幌や東京での評判すら予想の材料にはならない。なにせ今年のPMFの最後を飾る、そして札幌と川崎のお祭りがクロスオーヴァーする一夜の舞台なのだ、そこでどれだけの演奏が繰り広げられるものか、いくら期待したっていいだろう。若者たちとの大舞台、ぜひ見届けようではないか。
※なお、この日演奏されるショスタコーヴィチの交響曲第四番については、つい最近いろいろと書いたばかりなので興味がある方はリンク先をご覧ください。
2019年8月2日(金) 19:00開演
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
フルート:マトヴェィ・デョーミン
管弦楽:PMFオーケストラ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
イベール:フルート協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第四番 ハ短調 Op.43
1990年、バーンスタインが創設したあの時から歩み続けて現在まで開催を重ねて今年が30回目だったPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル)。数多くのプロとして活躍する音楽家たちが「未来の同僚」を育てるアウトリーチ型の音楽祭も今ではすっかりおなじみになった。教育の成果として披露されるコンサートもより高度化し、今年はついにマーラーの交響曲第八番を演奏するほどになったという。札幌までうかがえない自分の足りなさ(いろいろと)が悔やまれるばかりである。
そのフェスティヴァルの集大成としてのオーケストラコンサート、その最終公演が今年はフェスタサマーミューザで行われる。指揮は2015年から芸術監督を務めるワレリー・ゲルギエフ、独奏は先日行われたばかりの第16回チャイコフスキー国際音楽コンクールで新設された木管部門最初の優勝者、マトヴェィ・デョーミンだ。
デョーミンのキャリアを見れば、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団やシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管でも活躍したというから、ある意味PMFで学んだ若き音楽家たちの少し”先輩”に当たるのだろう。オーケストラはチューリヒ・トーンハレ管で副首席として活躍している彼に刺激されて、デョーミンはそんな後輩たちの視線に刺激されて、今しかできない演奏を聴かせてくれるのではないだろうか。
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若者たちの音楽は、一回ごとの演奏経験で大きく変わっていくだろう。それだけ若者たちがこのイヴェントで見せる成長は大きい、ということを、それこそ最初のPMFのドキュメンタリで教えられたことを、私は一度も忘れたことがない。
そんな彼ら彼女らを導くゲルギエフはショスタコーヴィチの全集録音済みマエストロなのだから、第四番だからと構えて臨むこともない、かもしれない。いや、今回の場合はまだプロフェッショナルになる手前の若手との演奏だから、果たしてどのように仕上がるものかは聴いてみるまでわからない、かもしれない。
そんなわけで、今回のサマーミューザの舞台は札幌や東京での評判すら予想の材料にはならない。なにせ今年のPMFの最後を飾る、そして札幌と川崎のお祭りがクロスオーヴァーする一夜の舞台なのだ、そこでどれだけの演奏が繰り広げられるものか、いくら期待したっていいだろう。若者たちとの大舞台、ぜひ見届けようではないか。
※なお、この日演奏されるショスタコーヴィチの交響曲第四番については、つい最近いろいろと書いたばかりなので興味がある方はリンク先をご覧ください。
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