2017年3月25日土曜日

3/25「レニングラード 女神が奏でた交響曲」放送(BSフジ)

こんにちは。千葉です。
本日放送の番組なので、録画の用意もお急ぎください!

●レニングラード 女神が奏でた交響曲 BSフジ 17:00~

同志ドミトリエヴィチの愛国的交響曲をめぐるドラマは同志諸兄もご存知のことと思うが、この度テレビ番組で紹介される運びとなった。各位手をつくして視聴されたし。

うーん、イマイチ決まらないので通常モードに戻ります(あっさり)。もっと上坂同志にでも学ぶべきであろう。

ショスタコーヴィチが大祖国戦争のさなかに作曲した交響曲第七番は、ロシア人にとっては疑いようもなく愛国的な作品として親しまれてきました。冷戦下であって共産党に入党したショスタコーヴィチが批判されても、「証言」とかで違った読みが示唆されても揺るがなかったくらいに。「ショスタコーヴィチは反スターリンでも、『レニングラード』交響曲は反スターリンではない」、その切り分けはしなければなりますまい。

その点で参考になる書籍として、ひのまどか「戦火のシンフォニー」や「ガリーナ自伝」がありますが、どちらも正直に申し上げて読むのがつらい。極限状況を丹念に、事実の積み上げで示されることの痛み、相当のものなんです。
一時間のテレビ番組でどこまでのことを伝えてくれるものかはわからないのですが、一人のショスタコーヴィチ愛好者として多くの方にこの番組を見ていただければと思う次第です。願わくは、あの時代を生きたショスタコーヴィチの音楽に興味を持って頂ける人が増えますように…


有名な一楽章の「ボレロの模倣」だけじゃなく、ぜひこの大団円までお聴きいただけるようになりますよう、祈ります(それはやめろ)。

以上ご案内でした。ではまた、ごきげんよう。

※追記。録画された方で、レニングラード包囲戦(Wikipediaにリンクしておきました。日本語版はちょっと…と思われる方は英語ページに移動されるといいのでは)についてご存知でない方は、この世の地獄を見るつもりでご覧ください。いわゆる「押すなよ」ではないし、誇張でもありません。
第二次世界大戦のなかでも最も厳しい状況に置かれた都市のひとつのために、ショスタコーヴィチのこの交響曲が生まれたことが如何に奇跡的なことか、この番組は伝えてくれています。しかしそれは、人間が耐えられる限界ギリギリの世界です…
その出来事を、短い時間ながら隠さず伝えてくれたこの番組、より多くの方がご覧になれますよう、番組サイトから再放送のお願いをしておきました。番組のサイトから簡単に感想や要望を送れますので、よろしければ是非。>番組サイト

なお、やはり下の二冊のうちひのまどかの「戦火のシンフォニー」は引用もされていましたし、「ガリーナ自伝」は当事者によるレニングラード包囲戦の証言が読めます。ぜひ。

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