こんにちは。千葉です。
先日拝見したオペラの劇場上映について記事を寄稿しました。
●ときに憧れを映す鏡。あるいは過酷な船旅を描き出す具象的な海。合唱とともにオペラの”世界”を創り出す大量のLED———METライブビューイング《遥かなる愛》
これは正直に申し上げて、舞台の絵を見ていただいて興味が湧いたらぜひ体験してみて!という感じでオススメしたいです。
オーケストラピットの上にまで張り巡らされたLEDの明滅で、立体的な”海”を創り出したルパージュの演出に興味が持てたらこの作品を楽しめます、間違いなく。ストーリー自体は至ってシンプル、登場人物は三人+合唱のみ、音響的にもいわゆる現代音楽のキツさは薄いしマルッキ指揮するMETオケは繊細さから激しい音響まで振幅の広い演奏を聴かせてくれる。2000年に作られたオペラが広く知られるには最良のプロダクションではないかな、と感じました。
…せっかくですから、METはサーリアホの次のオペラ「La Passion de Simone」も上演して世界でリリースしてください。シモーヌ・ヴェイユを題材にしたオペラ、らしいですよ?
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この作品は一見する価値は間違いなくあります、では再演が繰り返されて後世にまで残るものだろうか?そんな問いも浮かんでしまったのが正直なところではあります。(この項、後で追記します)
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上映の中でも告知があったとおり、次回は「ナブッコ」です。退任も近づくレヴァインとドミンゴによる舞台はおそらくこれが最後(に近い)ものになることでしょう。現地の評などを見る限りではいい上演となった模様ですので、皆さまぜひ劇場でご覧ください、アジア寄りの中東風ステージも楽しいですよ、きっと。
詳しくはMETライブビューイングのサイトでご確認くださいませ。
ということで本日はおしまい。ではまた、ごきげんよう。
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